吹上温泉

吹上温泉のみどり荘は、古くから文人たちに愛されたといわれるが、それも頷ける。みどり池のほとりに静かにたたずむこの宿は、派手さや豪華さはないものの、きれいに手入れされた庭木や花など、落ち着いた趣を感じる。露天風呂へ続く小路には、斉藤茂吉ら歌人の詠んだ歌の短冊が下げられており、ひとつ、またひとつと読み進むうちに風呂にたどり着く。

吉田絃二郎の短冊

みどり荘には、絵になる風呂がある。静かな池のほとりに、石造りの意外とゆったりした湯船があり、透明な湯が満たされている。椎やもみじのみどりの中にしつらえた風呂は、新緑の時期もいいが、秋はきっと素晴しいだろう。 女性用は池を廻りこんだ奥のほうにあるので、安心して湯あみできる。

みどり荘の露天風呂


桜島から始めた鹿児島の旅は、いよいよ指宿へ。

この続きは 鹿児島編(指宿〜うなぎ温泉)でどうぞ。

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