鹿児島 北薩摩の温泉


鹿児島の温泉と言えば、指宿や霧島温泉郷が有名だが、今回は北薩摩の穴場的温泉を巡る。


宮之城町

ここは宮之城町。鹿児島県北部 北薩摩の町である。国道328号を走っていると、おおっ! 巨大なタケノコがっ‥‥? 人の背丈以上はある。近づいてみると、中にはかぐや姫らしきおなごが‥‥。

‥‥うーむ、不思議なことがあるもんだ。横浜に帰ったら、皆に教えてあげなくちゃ! そういえばこの辺りでは、街路樹に竹を使っているのをよく見かける。さすがにこんなに太いのはないが‥‥。

巨大なタケノコ?

かぐや姫が‥


紫尾(しび)温泉

巨大なタケノコの発見地点から、数キロ走ったところに紫尾温泉はひっそりとある。二三の宿があるだけの静かな温泉地だ。

今日の宿は紫尾温泉紫尾荘。小綺麗な温泉宿‥‥とは言い難い。まあ、家庭的とフォローしておきましょう。さて風呂は‥‥。

内湯はふたつの湯船があり、熱めとぬるめの湯がそれぞれ満たされている。ぬるっとする湯は、実に珍しいアルカリ性の硫黄泉。しぶ柿も一晩浸けておくだけで、しぶが抜けるのだそうだ(体からもしぶが抜けるのだろうか‥‥?)。ちょっといい感じの露天風呂もある。川の脇に造られた石組みのふたりサイズの風呂だ。

紫尾温泉の湯は、近くの紫尾神社の拝殿真下から湧いており、別名「神の湯」とも呼ばれている。神社のすぐ隣は共同浴場になっている。

ちょっといい感じの露天風呂

紫尾神社、この真下から湯が‥‥

露天の湯船はなかなかいい感じなのだが‥‥。ガラスの引き戸を開けると、椅子の上に脱衣カゴが置いてある。つまりここが脱衣場(湯船の脇にもうひとつ同じものが置かれていたが‥)。ガラス戸にカギはないので、露天への出口にある紙のボードをひっくり返し「使用中」にしてから入る。ごくごく簡単なシステムだ。女性にはちょっと抵抗があるかもしれない。

「使用中」のボード

開放感のある脱衣場?

素朴な宿だが、料理はこれでもかというくらい出る。写真の料理がまず並べられ、後から後から料理が出てくる。写真の他に鹿刺し、シシ鍋(味噌仕立て)、蒸し物(おこわ、焼売、餃子)、グラタン、吸い物、御飯、香物、水菓子(メロン)。これで一泊二食8000円は安い!

夕食の膳


鹿児島名物 流しそうめん???

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