世界一郷水車

藺牟田池(いむたいけ)に向かって走る途中、巨大な水車を発見! とにかくデカイ! なんでも世界一郷水車(せかいいちごうすいしゃ)というのだそうだ。なんと直径13.2m、重さ25トン。龍が口から水を吐いている。それにしてもこの水車、なんに使うの?

世界一郷水車


藺牟田(いむた)温泉 竜仙館

巨大水車から坂道を登ったところに竜仙館はある。おそらくガイドブックなどでは、町営の流しそうめんの店として紹介されているだろう。ここに密かに温泉がある。そうめん流しとは入口もレジも一緒だ。

入口で受付をし、何十台も並ぶ流し(回転)そうめん器を横目に、階段を降りていくと、こじんまりとした風呂がある。ささやかな露天風呂も一応ある。でもやっぱりオマケの施設っていう感じだけど‥‥。そうめんを食べにくる人のほとんどは、ここに温泉があることなど気付きもしないだろう。

竜仙館

竜仙館の露天風呂

風呂上がりには、気になる流しそうめんを‥‥。何十個も並ぶテーブルひとつひとつに流しそうめん器がセットされている。流す‥‥というよりは、回転なのだが‥‥(これぞ鹿児島スタイル)。スイッチを入れると、音もなく水が回転を始める。想像以上に回転速度は速く、遠心力でバンクができている。

この中に麺を流し入れると‥‥、そうめんは速い水流に弄ばれるようにその身を翻す。我が身にダブってせつなくさえ感じる。箸を付けずしばらく眺めていると、何回転でも回り続ける。なんとも不思議な光景だ。一人前500円と値段は安め。

流し? 回転そうめん器


市比野(いちひの)温泉

藺牟田温泉の次は、そこからほど近い市比野温泉へ。観光ホテルサンライト市比野に立ち寄ることにした。

露天風呂はホテルの玄関を出て、100歩ほど歩いたところにある。和風で落ち着いた露天風呂だ。湯気がなければ庭の池にも見える。鯉が泳いでいても、何ら違和感はない‥。ライティングがよければ、夜にはいい感じの風呂になるかもしれない。

館内の大浴場は天井が高くガラス張りで、温室か植物園のなかにいる感じがちょっとする。湯はやや熱めだった。

サンライト市比野の露天風呂

温室のような内湯


田苑栗源酒造 焼酎資料館

鹿児島といえばやはり焼酎。田苑栗源(でんえんくりもと)酒造の焼酎資料館を見学することにした。ちなみに見学は無料である。

田苑栗源酒造では焼酎にクラシック音楽を聞かせながら醸造する。タンクや樽にはスピーカーが‥‥。音楽の振動で菌が活動に働くのだという。音楽はやっぱりクラシックがいいらしい。

ひととおり見学を終えると、おのずと焼酎への興味は高まる。最後に案内されるのは販売コーナー。『あ〜、やっぱりそうか。この手の見学には付き物なんだよなぁ。』‥‥などと思いつつも、試飲できると聞き、素直に喜ぶ。お湯と氷を用意してくれるので、お湯割りでもロックでも好きなだけ飲むことができる。温泉も酒も大地の恵み、その土地に行ったらその土地を味わい尽くすのが私の主義である。十種類以上の焼酎をさんざん試飲させていただき、何か少しいい気分になってきたぞ。ふぅ〜っ。いい気分ついでに、焼酎を購入したのは言うまでもない。

クラシック音楽仕込み

つまみがあればなぁ〜、いゃあくまで試飲


名瀑発見!

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