宮城蔵王周辺の名湯・秘湯


峩々(がが)温泉

宮城蔵王周辺で行ってみたい温泉があった。その名は峩々(がが)温泉。厳つい名前からイメージするそれは、たどり着くのも困難な荒々しい温泉場。山小屋のようなところなのかな? さて実体は? いやその前に腹ごしらえをしておこう。新幹線の白石蔵王駅でレンタカーを借りると、まずメシ屋を探した。白石といえばうーめん。一軒の店の暖簾をくぐった。うーめんは細くて短いうどん、いやちょっと太めのそうめんとでも言おうか。細みに似合わないコシがある。その感触を奥歯で楽しみながらも、気持ちは山へ飛んでいる。そそくさと昼食を済ませると、宮城蔵王を目指して車を走らせた。

白石と言えばうーめん

一路、峩々(がが)温泉を目指す。途中、鎌先温泉遠刈田温泉など個性的な温泉を通るが、まずは大本命峩々(がが)温泉のである。道はずいぶん整備されており快適だ。高度をどんどん増し、爽快な山の空気を車内いっぱいにふくらませる。身体が少しづつ浄化されていくような気がした。

快適なドライブを一時間と少々、標高900m程まで一旦上った後道はやや下り、カーブを抜けたところでそれは現れた。緑濃い山懐の谷間沿いに並ぶ何棟もの建物、思っていたより大きな施設だなぁ‥‥。

峩々(がが)温泉

宿前にはボンネットバスが

日帰り入浴客が入れるのは、コンパクトな露天風呂と内風呂。野趣を感じさせる露天風呂は、夜もいい雰囲気になりそう。木造りの内風呂も温かみがあってリラックスできる。湯は無色透明無臭だが、湯の中で手を握ると確かに感触がある。湯舟の縁に頭をのせ目を閉じる。首にあたる木の感触が気持ちいい。やっぱり湯舟は木がいい。

露天

風呂

内風呂

しかしこの峩々温泉、確かに秘湯であるのだが、秘湯っぽくない。おばあちゃんや山のおやじが迎えてくれるような鄙び感はない。仙台という大都市が近いからであろうか?


大満足の共同浴場!

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