遠刈田(とおかった)温泉

峩々(がが)温泉から山を少し下り、先程は通過した遠刈田(とおかった)温泉に立ち寄った。十数軒程の宿と、商店・土産物屋などが温泉街を形成している。公衆浴場も2軒ある。そのうちの一軒、壽の湯。唐破風が張り出した入口が、正当派温泉浴場を黙して語る。内部の造りはいたってシンプルながら、素晴らしい。黄褐色の湯がゆったりした湯舟に充分に注がれ、縁からこぼれた湯が浴室の床をくまなくすすぐ。中央が一段高くなった天井は、効率よい換気をうながし熱気がこもらない。申し分ない。しっかり感触がある湯は、鉄の香りで味も鉄味。この感触からして塩分も含まれているようだ。とにかく満足!

壽の湯

いい湯だ

風呂上がり、ぶらぶら散歩していると酒屋さん。どれ、この辺りの地酒でも探してみるか‥‥。おやっ、あずまみねが置いてある。しかも生生(一度も火入れをしていない生酒)だ。吾妻嶺酒造はお隣岩手の蔵だが、これは買いだろう。あずまみね純米吟醸八反の生生を購入。あー早く飲みたいなぁ。酒屋をでるとすぐ向いに豆腐屋があった。ほう、こいつはいい。旨そうな豆腐を購入。さらに少し歩くと韓国食材の店があった。ここで手作りのチャンジャも仕入れ、今宵の宿へと向かった。


静かな湯治場、鎌先温泉

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