東北雪見風呂(乳頭温泉郷)


角館(かくのだて)

夜行バスで朝7時、角館に到着。期待どおりの雪。角館辺りはそれほど雪深いという感じではないが、雪見の風呂をめぐる旅の始まりとしてはまずまず。はい、朝風呂つかりましょう!

「端渓の湯」改め「かくのだて温泉」。ストレートなネーミングに替わり、集客力アップを狙う!? 浴室に入ると、壁に使われているヒバがほんのり香る。浴槽の大理石は尻の感触がいい‥‥。静かに湯にひたり目をつぶる。ひかえめな湯の鉱物臭とヒバの香りが、鼻から脳へスーッと抜けていく。心地よい。旅の始まりにぴったりのいい湯であった。

かくのだて温泉

風呂に入って体がすっかり目覚めたのか、腹が減った。街をぶらつきながら、めし処を探そう!


武家屋敷通り

角館といえば武家屋敷通り。風呂上がりの散歩にぶらぶらする。ぽっかぽかに暖まっていたはずだったが、10分も歩いていると手先からどんどん冷えてくる。‥‥と、傍らに稲庭うどんの暖簾が‥‥。腹はもう限界まで空いていた。迷わず暖簾をくぐった。

やっぱり秋田といえば稲庭うどん。稲庭うどんはざるでもうまいが、温麺でもいける。「稲庭うどんを一丁!」 程なく供されたあったかいうどんが、冷えた体を内から暖める。味はやや上品だ。ごちそうさま!

お食事処「桜の里」

稲庭うどん

胃袋があったまったところで、散策の続き。武家屋敷通りはしっかり雪景色だ。松や桜などの樹木は、実に立派。町並みに風格を与えている。雪景色も風情があるが、春になり、これらの枝垂れ桜がいっせいに咲き競う様は、また格別だろう。

武家屋敷通り

シダレザクラ

角館町樺細工伝承館では、伝統の樺細工などを展示公開している。訪れた時、ちょうど『角館のひな人形展−押絵と亨保雛−』をやっていたので、覗いてみることにした。亨保雛は大きな下半身と妙に細い指のアンバランスさが印象的だ。あれっ、知り合いの××さんに似てるなぁ‥‥。押絵の雛人形は表情やポーズが面白い。

亨保雛

押絵

伝承館の軒先にきれいに並んだツララ。茶色のレンガ壁とのコントラストよく、スマートなツララがぶら下がっている。陽の光をキラキラ反射してきらめく。いつかは壊れてしまうのだろうが勿体ないなぁー。

つらら


乳頭温泉郷へ向かおう!

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