乳頭温泉郷へ

角館からバスで田沢湖駅へ向かい、そこでバスを乗り換え、一路乳頭温泉郷を目指すことにする。角館から田沢湖まで490円、約20分ほど。田沢湖から乳頭温泉までは740円、およそ30分といったところか。途中、田沢湖畔を経由して、バスは山道を登っていく。窓の外は寒そうな雪景色だが、車内は暖房が効いていてついうとうとしてしまう。

町営のバス

窓から見えるのはモノクロの世界だ。いつしか道路の両側は、人の背丈ほどの雪の壁となっていた。バスが終点に近づくと、下車する人が増えてくる。ああ、あの人たちは鶴の湯へ向かうのだろうなぁとか、この人たちは休暇村に泊まるのだろうとか思いながら見送る。終点の乳頭温泉はもうすぐだ!

背丈ほどの雪の壁

車窓はモノクロの世界

終点の乳頭温泉は半分雪に埋もれた待合所と、バスの転回場所があるだけのバス停であった。まだ真新しいふかふかの雪を踏み締めてみる‥‥。ふわっと積った雪を握ってみる‥‥。んー気持ちいい。薄曇りの天気だったが、一面の雪の世界は明るく静かであった。

乳頭温泉バス停

バス停からすぐそばには、乳頭温泉郷の7つの宿のひとつ大釜温泉がある。屋根から落ちた雪が、屋根に届くほどに積っている。今年は雪が少ないとはいえ、一階部分はほとんど埋もれてしまっている。

大釜温泉

今日の宿はここから歩いてすぐの蟹場温泉だ。まずは宿で落ち着こう。


極上の露天風呂が待っている!

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