幻の金ヶ崎温泉

門前から入道崎を目指し、男鹿半島の西海岸を走っていた。その途中、大いに気になる標識が‥‥。『金ヶ崎温泉とはっきり書かれている。向いにはバス停まである。そしてそこに停められた数台の車。おかしいなぁ? この車の持ち主はどこへ行ったのだろう? この辺りに温泉旅館はおろか、人家すら一軒もない。まして公園や展望所など全くない。怪しい‥‥。もしやこの辺りに野湯があるのでは? そう思うと居ても立ってもいられない。辺りを探し回ると一本の踏み後がヤブの中に続いている。これだ‥‥、これが温泉に続いているのだ。そう信じて私は藪の中に分け入った。

金ヶ崎温泉→

バス停と不審な車

足元もろくに見えない踏み後が続く。それは海へと向かって緩やかに下っていった。ヤブを漕ぐこと10分、突然視界が開けた。私は断崖の上に立っていた。眼下には海が広がっていた。崖には下へと続くロープが‥‥。それは私を崖の下へと誘っていた。もちろん躊躇する理由はない。ロープを伝い崖を下る。そこには‥‥‥、海があるばかりだった。温泉はどこ? 近くにいた釣り人にも聞いたが「聞いたことないなぁ。」と、つれない返事。そんなぁ〜。結局温泉は発見できなかったのだ。しかし気になる幻の金ヶ崎温泉、誰かその正体知りませんか? 

ヤブをこぎ‥‥

崖を下り‥‥

そこには海があるばかり‥‥


入道崎で三色丼!

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