小安峡

小安峡は、秋田県南東部栗駒山麗に湧く温泉峡である。東京近郊から小安峡を目指すなら、新幹線を利用するのが手っ取り早い。上野から古川まで、秋田新幹線こまち又は東北新幹線やまびこで2時間半程度。そこから車でのんびり3時間も走れば、目的地の小安峡温泉である。

旅の行程(1泊2日)

1日目

上野駅〜(秋田新幹線こまち)〜古川駅〜(レンタカー)〜小安峡大噴湯(散策)〜大湯温泉阿部旅館

2日目

大湯温泉阿部旅館〜河原毛大湯滝(天然露天風呂)〜河原毛地獄(散策)〜古川駅〜上野駅


大噴湯

JR古川駅から3時間ほどの快適なドライブで小安峡に着いた。深い渓谷に架かる高い橋から下を覗くと、シューシュー音をたてながら白い蒸気が噴き出しているのがみえる。さっそく渓谷へと降りてみる。渓谷を流れる皆瀬川沿いには遊歩道が整備されており、そのすぐ脇の岩肌から蒸気が激しく噴き出している。 この蒸気、めちゃくちゃ熱い!温度計はないが間違いなく90℃以上はあるだろう。その蒸気とともに噴き出す高温の温泉はというと、ああ何と勿体ないことか、川にたれ流しである。

岩肌から蒸気を噴き出す大噴湯


岩肌から流れ出した高温の源泉は川の水と混じりあい、なんともいい湯加減になっている。よくみると川面から湯気が立ち上っている。人目さえ気にならなければ、この天然渓谷露天風呂を楽しみたい気分である。湯加減を確認して(場所によってとても熱い)しばし湯に、いや川に足をつけてみる。流れに足を泳がせながら川底に目をやると、川底からも湯が湧いているのがみえる。しばらく湯に足をつけていると、足首から下が真赤に色づいた。

足を川につけると…


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