軽やかな喉越し

伝説の中村

宮武で活力を取り戻した私は、再び「伝説の中村」を探した。さっき何度も探し回った界隈を、ゆっくりゆっくり、目を凝らして車を進める。‥‥まさか、こんな通りには‥‥。うぉっ! 暖簾だ! こんな所にあったのかぁー。しかし店はどうみても納屋以上には見えない。とにかく車を突っ込む。それにしても、ちっちゃな車借りといてよかったなぁー。クラウンやサファリではこの角は曲がれない。

おー、うわさどおり、客がネギ刻んどるぞー。ここでのルールは、麺をどんぶりに入れてもらったら、後は自分で全部やること。生姜やダイコンは自分ですりおろして入れる。ネギがなければ表の畑でちぎってきて自分で刻む。ダシは奥のポットのコックをひねって注ぐ。

数席しかない席は満席だったので、表のブロック塀に腰掛けてすする。ほう〜っ。さすが伝説とまでいわれる中村のうどん。つるつると喉越しが良く、あっという間に胃袋に収まってしまった。思わずもう一杯っ! この麺なら4、5杯食べれそうだ。2杯食べてしめて200円。安い!

無造作に置かれた天ぷら類

どうみても納屋以上に見えん

喉越しのよい麺

しっかしこの店、見つからんどー。全く偶然に発見する可能性は0パーセント。地図を持っていたとしてもせいぜい50パーセント程度だろう。


満点 田村

宮武、中村とくれば次は田村(ちょっとマニアックかなぁー)。いずれもその筋のビックネームである。よーし、田村を目指せーっ!

何でこんな人里離れた所にうどん屋? という場所にあるが、中村に比べたらはるかに分かりやすい。とにかく店に飛び込む。入るとすぐ15席ほどの席とテーブル、奥には台所。客は皆、台所へズカズカ入っていく。とりあえず後についてサル真似することにする。傍らに積んであるどんぶりをとってと‥‥、おっと、奥の釜からゆで上がったばかりのうどんを入れてもらってる。次に台所の反対側へいって、好みで天ぷらとって、ネギと生姜をのっけてダシを注ぐ。最後にお勘定してもらって、席に持っていって食べるんだな。

麺一玉入れてもらって、ちくわ天のっけて、しめて150円なり! この安さも魅力! さっそくすすりこむ。いい麺だ! コシがあり粉っぽさが全くない。ダシもうまい。麺とだしで点数つけたら満点だなぁ。 

奥までいって麺もらう

一玉+ちくわ天=150円


素晴らしいロケーション 蒲生

さすがに立て続けで4杯食べたせいか、腹はもういいと言っている。しかし是非行ってみたい店があるのだ。

「蒲生」は畑の点在する静かな住宅街の中にある。素朴な概観の店構え。うどんもさることながら、雰囲気がすんごくいい! 店前の道端はさながら田舎風テラスとでも呼べば良いのか、のどかないー感じ。みな思い思いベンチに腰掛けたり、立ったままうどんをすすっている。素晴らし過ぎる! がぜん胃欲、いや意欲が湧いてきた!

釜の前でうどん玉分けてもらって、天ぷら類のトッピングの数を申告して清算する。後は申告分だけ自分で天ぷら類を薬味のっけて、ダシを注ぐ。どこで食うかは自由である。私は店の表で食べるのをお勧めする。藤の木の木陰ですするうどんは最高! 最後にどんぶりを流しに片付けることをお忘れなく。

素朴な概観

釜の前で麺を分けてもらう

藤の木の木陰で

のーどかないい雰囲気


温泉も忘れちゃいけません! 瀬戸内海に浮かぶ小豆島へ

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