讃岐うどん屋めぐり温泉めぐり<後編>


祖谷温泉

魅惑のうどん三昧(?)の後は、いよいよ温泉! 祖谷温泉と言えば、全国的にも有名な秘湯(?)である。この辺りは「風呂の谷」というバス停の名前から分かるように、古くから谷沿いに湯気が上がる土地であったという。

祖谷温泉名物の露天風呂へは、専用のケーブルカーでいく。何と170mも下った谷底に露天風呂があるのだ。風呂までのアプローチはいろいろあるが、さすがにケーブルカーは初めてだ。ワクワクするぅ!

風呂の谷

露天風呂専用ケーブルカー

ケーブルカーは、何と自分で操作する。乗客が全員乗り、ドアが閉まったのを確認して、最前部にある操作ボタンを押すのだ。ケーブルカーは滑るように動きだし、驚くほど急な斜面を谷底へ降りていく。車内も急な階段状だ。

急な車内

操作ボタン

谷底の終点が見えてきた。ケーブルカーは徐々にスピードを落とす。期待はどんどん高まっていく! 着くなり露天風呂へ直行! 

湯につかるまでのプロローグで、すっかり気分が高揚していたのか、湯につかると思わず笑みがこぼれてしまう。しかしシチュエーションばかりでなく、その泉質も素晴らしい。四国では珍しい湯の華の混じる硫黄泉。さらに湯舟につかると体中にびっしりつく泡。湯に溶け込んでいたガス成分が目を覚ますのだ。湧出温度が高くないので湯はぬるい。しかしガス成分などが変化しないように、敢えて湧かさない。これは一浴の価値あり!

谷底の終点

露天風呂


かずら橋

祖谷のかずら橋は、かずらのツルで編まれた吊り橋で、3年に1度架け換えるのだという。ほうとうに切れたる落ちたりしないのか? よく見るとツルに紛れて鉄製のワイヤーが入っている。やや安心。水面からの高さは15mとさほど高くはないが、一歩ごとにぎしぎし揺れる橋、そして足元の大きな隙間は、スリルを味わうに十分である。しかしこの橋、わずか45m渡るだけで500円取られる。もったいなくて渡りきるのがためらわれる。

祖谷のかずら橋

踏み外さないように‥‥


塩江温泉郷から御所温泉へ

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