塩江温泉郷 さぬき温泉

高松の奥座敷、塩江の温泉街からやや離れてさぬき温泉はある。緑がせまり小鳥がさえずる‥‥、いい環境だ。ここでひと風呂つかろう!

脱衣場から露天風呂へのドアを開けて表に出ると、すぐ左手にあるのが第一露天風呂。斜面にこしらえたコンパクトな湯舟には、なめらかでさっぱりする湯がはられている。眺めは‥‥。

第二露天へはドアを出て階段を下れと書いてある。案内どおりに階段を下り道をたどる。廊下のようなところを抜ける。この道のり、全裸で歩くのはかなりマヌケだなぁ‥‥、などと思いつつも先に進む。そうこうしてるうち露天風呂に到着。竹林の中の露天風呂といううたい文句は??? きっと女性用の方はそうなのだろう。落ち着いてつかれる風呂ではある。

第一露天風呂

第二露天風呂


うだつの町並み

うだつを知っているであろうか? うだつが上がるとか、上がらないとかのあのうだつである。火災が起きた時に、隣家からの延焼を防ぐために設けた袖壁である。脇町ではこのうだつの町並みを保存している地域がある(ちなみにお隣の貞光街には二層うだつの町並みがある。)。よくみるとうだつには、鏝絵が施されていたり飾りが付いていたり、なかなか凝ったものも多い。

脇町のうだつの町並み

貞光町の二層うだつの町並み

脇町をぶらぶらしていてまんじゅう屋を見つけた。もちろんうだつが上がるまんじゅう屋である。ひとつつまみながら歩こうかなっと。何種類ものまんじゅうの中で目に着いたのは「むぎまんじゅう」。餡の入っていないのをひとつもらった。ほんのり香ばしくかすかな甘さである。素朴でいやみのないいい味だ。

歯の隙間に残ったまんじゅうを気にしながら歩いていると、呉服屋の前に出た。暖簾をくぐると阿波藍と呼ばれる藍染めが所狭しと並べられていた。深い色合いに何か惹かれてしまい、しじら織りの巾着を買ってしまった。

まんじゅう屋

むぎまんじゅう

阿波藍

脇町のうだつの町並みは、観光として散策する分にはいいのだが、生活の匂いが薄いのが気にはなる。町としては半死状態なのである。ちなみにお隣、貞光街の二層うだつの町並みは、バッチリ生活の匂いがする。


御所温泉

今日の宿は御所温泉。御所温泉観光ホテルはダム湖である宮川内湖畔に建つ。道の駅どなりの隣にあり分かりやすい。

散策をしてかいた汗をまずは流そう! 無色透明な湯はちょっとぬるっとした肌触り。表に出れば打たせ付きの露天風呂は、ダム湖に面していて開放感がある。身のおさまりの心地よいところに、寝転がるようにしてつかる。こうしてつかると空が広く感じられるのだ。眼を閉じてゆっくり‥‥‥と言いたいところだが、湯がちょっと熱い。もうちょっとぬるければ、のんびりできるのになぁ。

夕食は懐石料理。酒をやりながらひととおり摘んだところで、たらいうどんの登場! この地方の名物で祝い事や集いには欠かせない。しかしもう昨日から何玉うどんを食べているだろう? たらいに湯とともに盛られたうどん‥‥、もうそれだけで胸が一杯になる。このたらいうどんで打ちどめにしよう‥‥、決意は固まった。

露天風呂

たらいうどん


山中の温泉にはたどり着けるのか?

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