島原 -ぐぞうにとは?-

島原の街中に車を進めたが道が分からなくなり、地図を広げようと車を停めると、偶然にも今晩の宿の駐車場前だった。市内をぶらぶらするのに車は邪魔だなぁ。そうだここに置かせてもらおう。

宿に一言ことわりを入れ、ついでにどこか昼食をとる場所を聞いてみる。すると「ぐぞうにがあちらに‥‥」 グゾウニ?? 何じゃそれ? どうやら具雑煮と書くらしい。試しにそれを食べてみるか。宿で教えてもらったとおり、島原城を目指して歩く。店はそのすぐ裏手にあった。

ちょうど昼時とあって店内はかなり込み合っている。皆がなにを食べているか周りを見ると、皆小さめの土鍋で何かを食べている。あれが具雑煮? 店員さんにお勧めを聞くとやはり具雑煮。じゃそれ! 土鍋で出てきたのは、丸餅の雑煮だった。レンゲで掬うと餅の下から具が出てくる。ゴボウ、高野豆腐、穴子、かまぼこ、椎茸、鳥、レンコン‥‥。もともとは島原の乱の際、天草四郎が兵糧として貯えていた餅を山海の材料と煮込んだのが始まりだとか。

出汁はなかなかいい味でけっこう旨い。普通サイズの具雑煮はあまりに少なそうだったので、具雑煮(大)を頼んだのだが、これで普通の一人前ってとこだな(これで1200円はちょいと高め)。ちなみにカツ丼は550円だった。

姫松屋

具雑煮(大)1200円

餅の下から具が


水の都島原、その水そして温泉はどこから来るのか?

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