三度韓国 温陽温泉から水安堡温泉へ


牙山(アサン)温泉

教えてもらったとおりバス停へ行き、発券所で牙山(アサン)温泉行きのバスを訊ねてみると、ちょうど出てしまった後らしく、次のバスまで1時間近くあるという。仕方ない、タクシーで行くとするか。バスなら850ウォン(85円)のところを贅沢だが今は時間の方が惜しい。タクシーに乗り込み、「アサンオンチョネ(牙山温泉へ)カジュセヨ(行ってください)!」

タクシーは街を抜け、郊外へひた走る。すぐ辺りには緑が多くなってくる。10分少々で牙山(アサン)温泉に到着。牙山温泉は緑豊かな山懐に湧く温泉だった。タクシーは牙山SPAVISという施設の入り口につけた。真新しく大きな建物、あちこちに館内紹介のプールの写真が貼ってあり、どうも温泉の雰囲気でないなぁ‥‥。とりあえず受付で「モギョクハゴシッポヨ(お風呂入りたいんです)」と聞いてみると、フロントのおねーさんはしばらく??? そして通りを渡ったところにある別の宿の大浴場を教えてくれた。やはりここは温泉浴場ではなかったようだ。

牙山SPAVISを出て通りを渡り、教えてもらった浴場へ。牙山レジャーホテルに併設の大浴場は、入浴だけの利用もでき露天風呂もある。館内外に貼られたポスターの露天風呂の写真は、うら若きおねーさんが色っぽく湯舟につかっている。こいつは期待できそうだ!

フロントで6000ウォン(約600円)を払い、早速浴場へ。苔むした巨石をくみ上げた露天風呂、東屋根付きの六角形のヒノキ風呂、和風を取り入れた風呂である。湯は無色透明無臭であるが、ヒノキ風呂と内風呂の高温湯で炭酸水素の肌触りを感じた。しかし露天風呂は日曜とあって、子供たちのちょうどいい遊び場に‥‥。洗面器をビート板代わりにバタ足する者、手ぬぐいを丸めてキャッチボールする者‥‥。横にある東屋根付きのヒノキ風呂はよいのだが‥‥。こいつらには”わびさび”はわからんだろうなぁ。‥‥といいつつもヒノキ風呂で長湯してしまった。

緑豊かな牙山温泉

牙山温泉 大浴場

←大浴場

湯から上がると風もちょっと涼しくなっていた。帰りはのんびりバスで帰るかな。次のバスまで少々時間があるが、涼みながら待つか。温陽温泉まではバスで15分ほどだった。街には夕闇が迫っていた。


温陽(オニャン)温泉の清州温泉旅館に戻り、一息ついてから街へ繰り出した。露店、市場などをひととおりぶらぶらしたところで、軽く晩飯を食おう。宿の向かいにある焼肉屋に入る。昼にテジカルビを食べたばかりだが、焼肉屋は焼肉を食べるだけではない。大好きなカルビタン(カルビスープ)を注文。もちろんビールも。さすがに焼肉屋だけあってダシの旨いカルビタンだ。具として入っている骨付き肉はしゃぶりついて食べる。付け合せのカクテキ、青菜、水キムチでビールをやりながら、スープとご飯、これで程よい晩飯となる。カルビタンとビールで8000ウォン(約800円)。この旨さでこの値段、やっぱ安いよねぇ。

露店

カルビタン5000ウォン

宿に帰って温泉につかるとするか。清州温泉旅館は1階が公衆浴場になっていて一般の入浴も可能。しかし夜9時、すでに営業終了。翌朝6時からやっているというので朝風呂に期待することにした。

翌朝、早起きして風呂へ行く。フロントで「モギョクハゴシッポヨ(お風呂に入りたい)」というと入浴券をくれる。それを銭湯の受付で渡して入る仕組み。湯は無色透明無臭でかすかに感触があるかないか‥‥。


念願の温泉へ

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