魅惑的温泉島 台湾<後編>
馬槽温泉
昨日行った新北投温泉は暑くて大変だったので、今度は標高の高い山中の温泉を目指すことにした。馬槽温泉は台北から車で1時間少々の山中にある。これは期待できるぞ!
ひとまず260番のバスで陽明山まで行き、そこから台汽客運のバスに乗り継いだ。バスは山道を無茶にとばす。台湾のバスは運転が荒い。しっかり掴まっていなければ、怪我は必至だ。
七股というバス停で下車。標高が高いため、下界に比べて気候はずいぶん爽やかだ。馬槽温泉はここから歩いて5分ほど。
台汽客運のバス停
七股で下車
バス停から5分ほど坂道を下ると、大きな駐車場が現れる。観光バスやマイカーがたくさん。レクリェーション施設らしきものや食事処があり、かなりにぎわっている。何かイメージと違うぞ。山中の秘湯を想像していたのだが‥‥。
駐車場の片隅にひっそりと、かなりぼろい温泉の入口がある。幸いなことに温泉の方はあまり人気がないようだ。さっそく入浴料を払い、中へ‥‥。
こんな所に露天のある入浴施設があれば、日本ならばイモ洗いになるだろうが、ここはそれほどでもない。林の中に露天の湯船があり、湯は白濁した硫黄泉だ。木々が陽射しを和らげ、風も心地よい。実にい〜い湯だ。
馬槽天然温泉の露天風呂
日本ではあまりお目にかかれない個室風呂。石造りの湯船は2〜3平方メートルぐらいの大きさで、この個室がずらりと並んでいる。入口には「個室の利用は20分以内に‥」との貼り紙が‥‥。実は露天風呂よりこちらの方がメインで利用者も多い。すっぽんぽんで他人と一緒に入浴することには抵抗があるのだろう。
考えてみれば日本人は不思議だ。銭湯や旅館の大浴場で、すっぽんぽんで他人と一緒に入浴することにあまり抵抗を感じない。混浴というスタイルも世界的には珍しい。景気が悪くとも、健康ランドだの、スーパー銭湯だの、日帰り温泉入浴施設だのは相変わらず賑わっている。日本人の風呂の位置付けは、他の国とは明らかに異なるように思える。
個室風呂
注意!
台北―金山間のバスの本数はかなり少ない。私は風呂上がりに一時間以上もバスを待つ羽目になった。時間要確認。
台北北東の海岸へ