文山(ウェンシャン)温泉

腹も一杯になったところで温泉へ出発。天祥から車道沿いに30分ほど徒歩で進み遊歩道の入り口を発見。これか? しかし遊歩道には進入禁止の看板が。
実は2005年春に死傷者がでる落石事故が起こり、文山温泉は閉鎖されてしまったのである。しかしせめてひと目だけでも見てみたい‥‥。温泉に通じる遊歩道は荒れ、二重三重の止柵が設けられている。意を決し止柵を突破し谷底へ道をたどる。つり橋にさしかかると眼下に温泉が‥‥。
荒れた遊歩道 何重にも止柵が つり橋を渡る
つり橋から下を見下ろすと、かつて大きな渓流露天風呂だったところが‥。しかし湯舟に湯はなくすっかり荒れてしまっている。やっぱり駄目かぁ‥、しかし目を凝らすとすぐ下流側に湯舟のような‥、そして人影が! 間違いない、温泉は残っていたんだっ!
はやる気持ちをおさえ、谷底への階段を下りていく。ひと目だけでも見てみたい・・と思っていた温泉が目の前にある。せめて匂いを嗅ぐだけでも・・、湯に触れられたら・・、足だけでも・・、どうせならひとっ風呂! 結局こうなるんだ。すぐさま水着に着替え、仲間に入れてもらう。まずは挨拶「我好(ニーハオ)」、すると「ニホンジンデスカ?」。あれっ、日本語わかるの? 台湾には日本語を解する方が多いのだ。
渓流露天風呂は荒れてしまって‥ 湯舟かっ!

洞窟状になった湯舟には、奥の岩盤の割れ目から源泉が注ぎ込む。そして湯舟の縁からざざぁと川に流れ出している。これ以上の新鮮さはない究極のかけ流しだ。湯はちょっとだけ熱めの適温、心地いい硫黄臭が鼻をくすぐる。谷底の大理石の白い岩肌が美しく、チョー気持ちいい!
洞窟露天風呂 岩盤割れ目から湯が

温泉が流れる川が共同浴場?

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