紗帽谷温泉

礁渓から台北に戻り、もう一ヶ所温泉に行くことにした。紗帽谷温泉は台北郊外にあるちょっと変わった温泉地だ。地下鉄(MRT)とバスを乗り継ぎ、街からほんの少しだけ山に入った行義路というところで降りた。
一見ラブホテル街のような怪しげなネオン、ちょっとビミョーな雰囲気が漂う。温泉っぽくない。実はここは温泉レストランばかりが10軒程集まっているのだ。
日帰り温泉とレストランが一緒になったもので、食事代を払うと入浴が無料になるシステムだ。そんな施設が何軒も並んでいるのだが不思議な感じがする。

紗帽谷温泉 川湯

何軒かある温泉レストランの中で川湯という所へ行ってみた。名前からわかるように何となく和風をイメージした施設だ。湯屋前には浮世絵調の絵が掲げられ露天風呂と書かれた行灯が燈る。まずは風呂に入ってみよう。とりあえず入浴料を払うが、後で食事をすると入浴料分を引いてくれる。
ゆったりした露天風呂に白濁した湯があふれている。やわらかい肌触りで心地よい硫黄臭がする。こんな湯が街中からすぐのところにあるなんていいなぁ。
何故か浮世絵 露天風呂
さて風呂あがりの一杯といくか。川に面した席につきビールと鍋を注文する。鶏と椎茸の鍋を頼んだのだが、具は鶏と椎茸だけと何とも味気ない。日本でしし鍋頼んだら猪しか入ってなかったなんて聞いたことがない。白菜、人参、春菊なんか入れたら彩りも良くなるだろうに‥‥、なんて思うのは日本人だけなのだろうか?
レストランは会社帰りのサラリーマンや家族連れで賑わっている。忘年会なんかにも良さそう。仕事帰りに飲んで食って温泉入ってさっぱりしてから家路につく、こんなとこが東京近郊にできたら行くだろうなぁ、絶対。

川湯の食事処 鶏と椎茸の鍋

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