天滝

氷ノ山を越えていく林道(国道482号)は通行できないと知り、くるっと山裾をまわって八鹿町を目指すことにした。その途中、地図に天滝というマークを見つけた。(最近、滝は当たり続きだし)いっちょ行ってみっか。軽い気持ちでハンドルを切る。

さほど広くはない駐車場に車を停め、滝に向かって歩き出すとひとつの看板が‥‥。『天滝まで往復1時間10分。足元が悪いため、夕方の登山は危険ですので自粛して下さい。』 えっ、1時間10分! 登山? 軽い気持ちがいっぺんで吹き飛んだ。しかし、せっかくここまで来たのだから‥、意を決して歩く。

すれちがうおばさんに「滝は遠いですか?」と聞いてみる。「ここから30分はかかるかな。でもいいからいってらっしゃい!」 励まされてしまっては、先に進むより他ない。道は渓流沿いに続く‥。これでもかというくらい登りが続く‥‥。途中、久遠の滝やら、糸滝など、それなりに風情のある滝がいくつもあるが、意識はモーローとし、もうどれがどれだか思い出すことすらできない。

それは突然現れた! まさに天滝』

これほど、その姿をぴったり表現する言葉はないだろう。層雲峡の流星の滝天人峡の羽衣の滝と合わせて、ベストネーミング賞を送りたい。水は確かに天から降ってくる。そしてその姿は美しく力強い‥‥。

これは一見の価値あり! ちょっとした覚悟が必要だが。

まさに天滝

そうそう、駐車場横の売店で売ってたよもぎのおやき(あんこ入り)、焼きたてでうまかった!


皿蕎麦

思わぬ回り道と登山(?)で、すっかり昼飯を食べそびれてしまっていたので、手打そばの看板に迷わず飛び込んだ。おしながきには皿そば一人前5皿とある。よく分らぬが、もう我慢はできない。すぐに頼む。

ほどなく運ばれてきたのは、小皿に分けて盛られたそば。とろろと卵も付いている。ひと皿目は薬味を何も入れず、二皿目、三皿目はとろろで、四皿目、五皿目は卵を割り入れて‥‥。 うん、うまい! ふ〜満足!

皿そば

落ち着いたたたずまい、風月庵


さあ外湯めぐりが楽しい城崎温泉へ!

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