山陰温泉紀行<砂丘・ハワイ編>


山陰温泉紀行、第3話目は鳥取県東部を中心にまわります。日本のハワイってどこ?


湯村温泉

ドラマ「夢千代日記」で有名になったという湯村温泉、川沿いに温泉旅館が建ち並ぶ。

温泉街の地図の真ん中に、荒湯と書いて温泉マークがついていたら、誰もが共同浴場を疑わないだろう。私は手拭い片手に荒湯を目指した‥‥が、そこに湯船はない。???  熱湯が沸き出す噴泉場があるだけだ。湯の中をのぞくと玉子がつけてある。どうやら温泉玉子を作っているらしい。そう、荒湯は湯どころではなく、味どころだったのである。そういえば付近の土産物屋で、玉子やさつまいも、とうもろこしなどを売っていた。それにしても「生です!」という注意書き‥‥、妙に笑える。

荒湯は風呂ではなくて‥

生です!

荒湯で風呂につかれなかった私は、すぐ近くにある薬師湯で入湯。名前からイメージするほど古びてはいない。無色透明なしょっぱい湯だ。

薬師湯

まあるい湯船


岩井温泉

山陰最古の温泉といわれている岩井温泉、老舗の温泉旅館が数軒あるだけの静かな温泉地だ。観光地にありがちな土産物屋すらない。歓楽的要素は‥‥全くない。

湯かむりの奇習を今に伝える岩井温泉、さてその奇習とは? 頭に手拭いをのせ”湯かむり唄”を唄いながら、独特の柄杓で湯をたたき、湯を頭からかぶるというというもの。今でもそんな風習が残っていまいかと、共同浴場のゆかむり温泉を訪れてみた。

残念ながら、湯かむり唄は聞くことができなかったが、浴室の壁には湯かむり唄の歌詞が書いてある。いくつかバリエーションがあるらしいが、おそらく一番スタンダードなものだろう。その歌詞はというと‥‥、ゴロ合わせのようでよう分らん。でも見たかったな〜、その奇習とやら。

静かな温泉街

共同浴場ゆかむり温泉

老舗旅館のひとつ岩井屋は、民芸調で風情があり、静かに過ごしたい宿だ。内風呂の湯船は中程が深くなっていて(1mほどはあろうか)、立っていなければならない。なんで??? そもそも何で内風呂を見下ろすところに脱衣場があるのだろう? 不思議な造りだ。

露天風呂

内風呂


鳥取といえば、砂丘

次のページへ