山陰温泉紀行<王道編>


山陰温泉紀行、最終回は温泉めぐりの王道を行きます。有名温泉地、横綱級の露天風呂、ひなびた温泉‥‥、ラストスパートでめぐります。


三朝(みささ)温泉

三朝温泉といえば河原にある露天風呂が有名。さっそくチェックにいってみると‥‥。あった、あった、三朝大橋のすぐ下に、あけっぴろげの露天風呂。よくみると入浴者もいる。そして入浴者をはるかに上回る見物人‥‥。それも入れ代わり立ち代わり。これじゃ落ち着いて風呂にはつかれないなぁ。

河原風呂の入浴は後回しにして、温泉街をぶらぶらしながら宿へ向かうことにした。スナック、ヌード、ソープ‥‥、土産物屋は案外少ない。ギャラリーで祭りの大綱引きで使う引き綱を展示していた。かずらで編んである巨大な綱は、双方80mにもなるという。これを幅4mほどしかない、温泉街の中心の通りで引き合うという。いやー見てみたいなー。

温泉街

かずらで編んだ引き綱

今宵の宿は有楽。温泉街のややはずれにある感じのいい宿だ。

チェックインもそこそこに風呂。全体的に小粋にまとめてるって感じ。露天もあるのだがせいぜい二人まで。空はちょっとだけ見えるが、電線と電柱もいっしょに見える。すぐ下の道路を走る車の音もやや気になる。

夕食は写真の他に天婦羅、茶碗蒸し、そばがでてくる。どれもそつなくうまい。しかしこの宿なら、あえてもう1ランク上を期待したい。他では味わえない一品を‥‥。

蛇足だが、女将が美人だという噂は‥‥、本当である。

有楽の露天風呂

夕食

河原風呂も早朝なら見物人も少なく、ゆっくりできるだろうと思い、翌朝起きてすぐいってみた。案の上、見物人はひとりもいない。2、3の人が湯あみを楽しんでいるだけである。私もさっそく‥‥。

山々は朝のかすみをまとっていた。その山の端から、朝日が顔を出すのを眺めながら湯につかる。ひんやりした空気が気持ちいい。サギが餌を探しながら、川をそろりそろりと歩いている‥‥。

やっぱり朝湯に限る!

三朝温泉 河原風呂


不思議な湯船、そして露天番付ナンバーワンの名物風呂へ!

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