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氷見漁港

富山湾に面した港町氷見、立山連峰越しに朝日が昇る。霞んではいるが、朝日に照らされて立山の輪郭が遠くに見える。ちょっと寒かったが、すがすがしい一日の始まりだ。

氷見漁港の朝 立山連峰から陽が昇る

港の市場では競りの準備が始まっていた。あちこちに魚を種類ごとに並べている。その中を仲買人が値踏みをしてまわる。まだ、朝6時過ぎだが、港の朝はテンションが高い。ふと気付くとゴム長靴を履いていないのは私だけである。

競りの準備

うおっ、カニだ! まだ足をばたばたさせている。

番号のついた青い帽子の仲買人が、ひとところにわっと集まると競りが始まる。ひとつの競りが終わると、場所を変えてまた別の競りが始まる‥‥。

次の競りの準備をする人、競り落とした魚を車に運ぶ人、とら箱に氷を詰める人‥‥。みんながせわしなく動き回る。

カニだ! 足をばたばたさせている

活気のある競りを見学していたら、腹が減ってきた。ところがまだ朝の7時。辺りに開いている食事どころは一軒もない。困ったな〜。

‥‥すると、どこからか香ばしいいい匂いが‥‥。匂いのもとは魚港の入口近くにある揚げ物屋。食事をさせる店ではなく、揚げる専門の店のようだ。窓から中を覗くと、おばちゃん二人がせっせと揚げている。

そんなに物欲しそうに見ていたつもりはないのだが‥‥ 「食べてく?」 おばちゃんが、白い発砲スチロールのトレイに、揚げ物を盛って差し出してくれた。

「えっ、いいんですか?」 気前のいいおばちゃんに大感謝! ひとりで食べるのがもったいないくらいたくさん。イモ天、カキフライ、たこボール、ごぼう揚げ、たまねぎのさつま揚げ‥‥。丸いたこ入りが特にうまかった。腹一杯、朝飯代ういた。謝謝謝

さすが港町

家の軒先に自家製ひもの

揚げ物盛り合わせ


さてさて、海の温泉で朝風呂といきますか!

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