山口すべすべアルカリ泉と花見風呂
湯田温泉
雙津峡温泉から中国自動車道でひとっ走り。湯田温泉のある山口市にやってきた。温泉街に行く前に、ちょっとぶらり散策。市内を流れる一の坂川沿いの桜はほぼ満開(取材日:2001.4.2)。傾きかけた柔らかい陽射しに照らされて、ふっくら開いた桜が笑っていた。
一の坂川沿いの桜
山口の旅、最初の宿泊地は湯田温泉。約30軒のホテル・旅館が街の中に点在する。山口を代表する温泉地である。巨大ホテルから昔ながらの旅館まで宿泊施設はいろいろだが、リーズナブルな料金の国民宿舎小てるに泊まることにした。
「ここは昔っからの銭湯、温泉銭湯だよ!」宿のおばあちゃんが言うとおり、宿の玄関とは別に銭湯の入り口がある。そしておばあちゃんの鎮座する番台(そう呼んでた)が‥‥。ここは国民宿舎であるとともに銭湯でもあるのだ。明るく清潔な浴室。湯はさらり。そして透明感がある。
国民宿舎小てる
銭湯入口
浴場
低料金を維持するためセルフサービス。ふとんの上げ下げなどは自分でする。タオル、歯ブラシ、シャンプーなどはそれぞれ150円、50円、50円で販売。その分さぞかし料理が‥‥という期待は‥‥しない方がいいですね。
夕食
中原中也記念館
湯田温泉で産湯をつかった近代詩人中原中也。その作品や手紙を集めた中原中也記念館。温泉街の中に建つ。優れものは検索システム。息遣いも伝わってきそうな直筆の原稿や手紙が、検索システムを使ってその場で見ることができるのだ。手紙に綴られた家族への愛情やいたわり。数々の歌詩‥‥。ぐいぐいと中也の世界に取り込まれていく‥‥。
中原中也記念館
検索システム