安吉の名にかけて!ローカルコード篇

ローカル・コード
[ろーかる・こーど:local code]

東京で「E電」といえば旧国電区間、「ビッグエッグ」と言えば東京ドーム、「4丁目」といえば銀座の和光・三越界隈…って、どれもイマ誰も使ってないということはさておき、このように、そのものずばりの名よりもコードネームのほうが浸透しているものが、どの地方にも多くある。
現在確認されているナガオカン・コードは以下の通り。


【まち】

大手通りのこと。「村」在住の人はもとより、「町」在住の人まで、おでかけするときは「ちょっと『まち』に出てくるてー」。「まちば」という人もいる。
ちなみに東京でも、多摩地区住民は、都心に出るとき「トーキョー行ってくる」と言う。そこもトーキョーだっちゅーのに。
そしてナガオカでいうトーキョーは…↓


【トーキョー】

関東全域のこと。東京都はもとより、神奈川・千葉、あるいは高崎などの群馬エリアに出かけるときも、一括して「トーキョー行ってくる」という。また、関東地区からの転校生は、本人がいくら「神奈川だよ」と訴えても「トーキョーからの転校生」と言われてしまうのであった。特筆すべきは、埼玉だけは「あきゃー、サイタマらかね」とバカにされてしまうこと。主宰がかつて所沢に住んでいた頃、親戚のオバちゃん達からよく言われた。


【ユー】

BSN以外の民放のこと。「UHF」の略。「UHF」そのものも「Ultra High Frequency」の略。日本語にすると「極超短波」だそーです。
かつて民放が2局しかなかった頃、

 NHK教育(呼称:12「じゅーに」)
 NHK(呼称:8「はち」)
 BSN(呼称:5「ご」)
 NST(呼称:U「ゆー」)

という明確なヒエラルキーが存在した。投稿者さん談、

 民放のばか番組を見たがる子供に、親が
 「だめらて。夜は『はち』のニウスらこてね」
 と諭していた四半世紀前の実家が、なつかしく想起されます。
 長岡言葉は短く端的にが身上。ならば、ワタクシの実家に限らず、
 どこの茶の間でも
 「『ユー』なんか見っとバカになっろ!」
 などと言われていたのではないか?と、NGな予感に興奮して
 おメイル差し上げる次第。

嬉しい予感、ありがとうございます。また、おメイルの続きには、現在3局に増えてしまった「ユー」を、県民はどう呼び分けているのかという大謎が。投稿者さんの予想は、


 NST  = イヌイステー
 Teny = テニー
 NT21 = イヌテーにじゅうえち

ちなみに主宰の実家ではTenyは未だ「テーイヌイヌ」なのであった。

また、山間部には「ユー」はないという続報が。電波状態が悪いので地域に一機の共同アンテナを立て、そこから各家庭にケーブルを引いている模様。使用するチャンネルは1・3・4・6・8・10。一見、関東バージョンのようだが、「1」がNT21、「3」がNSTなど、全シャッフルされているのが謎。その地域から上京した人は、「めざましテレビ」を見ようとすると、「おじゃる丸」が出てきちゃうだろうなあ。

県内初の「ユー」、NSTに関する衝撃情報。投稿者さん談、
「開局当初『2ちゃんねる』とも言われていました」
当時のテレビはUHFチューナーが内蔵されてなかったそうで、外付けチューナー用に割り振ったチャンネルが「2」だったようです。テレビ黎明期の県民はみんな2ちゃんねらーだったわけですね。さすが長岡まつりに2ちゃんねら花火が上がるだけのことはある(笑)。

new!
上の「2ちゃん」時代について久々の続報。投稿者さん談、

ついに地デジが全国での放送開始だそうで、我が家もついに地デジ、はじめました。
・・・といっても、薄型テレビを導入する予算はありませんので、地デジチューナー+専用アンテナその他もろもろで3万円強の投資です。

で、テレビの上にちょこんと乗ってる地デジチューナーを見て・・・
かつて、NST新潟総合テレビが開局した当時のことを思い出しました。
既出とは思いますが、かつてNSTが開局した当時、真空管でできたテレビにはUHFのチューナーはなく、UHFコンバーターなるもので、VHFの1または2チャンネルに変換して映しておりました。

その頃のNSTの番組宣伝のスポットCMは、それはもうエコノミーな代物でした。
当時、民放テレビ局はBSNとNSTの2局のみ。
特に、NSTはその名の示すとおり、JNN系列で、TBS系の番組がメインのBSNで放送されない、その他多数の番組が、それこそごちゃ混ぜで放送されていましたので、キー局と同時の放送より、昼間の時間帯に時間を移動して放送する番組のほうが圧倒的に多かったように思います。

当然、今のように、番組の予告編を流すような番宣などほとんどなく、固定画面に番組名と時間だけ書いてあって、BGMには、洋画のスクリーンミュージックが流れるという、そんなCMのオンパレードでした。

当時は、映画など見る機会がなかったので、何の音楽かわからなかったのですが、たまに映画の音楽を聴くと、「ああ、あのときの曲は、これだったんだ」と納得しています。

また何年か経つと、今度は「昔はデジタル放送見るためにテレビの上にチューナーを…」なんてことが語られるのかも知れません。
たしかに昔はプロモV形式の番宣ってあんまりなかったですね。止め絵+ローカルアナの説明丸読みみたいな感じ。そういえばアニメの『パタリロ』の番宣で、「美少年キラー、バンコラン」というくだりを、「美少年、キラーバンコラン」とひとりの美少年の姓名のよーにアナが棒読みしていたのは衝撃だったなあ。まあ、日も高いうちにTVから「美少年キラー」なんて言葉が聞こえてくるのも衝撃ですが(^^;)。(2007.01.21)


【ニッポー】

『新潟日報』のこと。新潟県出身者は、会社で『業務日報』なんかを見ると、ついクスっとしてしまう。


【ちけんさま】

平潟神社のこと。大手通り近くにあり、ナガオカの格好の初もうでスポット。漢字は確か『智権様』だったような気がするが、未確認。語源も不明。かなり由緒というか神通力(?)のある神社らしく、京極夏彦のどれかの本のどこかに出てきた。しかし、各著作が長尺すぎて、パラめくりサーチ不能。マニアのかたのご一報お待ちして……数年が経ちましたが、ようやくご一報きました。『狂骨の夢』で、新書判では466ページとのこと。漢字標記は『知賢さま』だそーです。

語源についての新情報! 投稿者さん談、

昔、寺が神社を管理していた時代に由来するようです。下記アドレスに出ています

示されたアドレスは何とおなじみG大さんのもの。G大さん広報誌『VOS』のWeb版の94号、「にいがたみてある記」コーナーに掲載されているのですが、どうやら、神仏習合で平潟神社の宮司さんに与えられた坊さんネームが「智慶院」だったらしいです。以来ずっと坊さんの名前で呼びながら柏手を打ってるわけですね、ナガオカ人。

由緒ある神社仏閣にはつきものの、伝統的ストリートパフォーマー情報到着。投稿者さん談、

子供の頃、何と平潟神社にテントが張られサーカスがやってきました。
『三丁目の夕日』の世界ですが、飛行機からビラがまかれた記憶もあります。
私、親に連れて行ってももらえなかったので行っていないのですが、球の内側をバイクが走るのがメインでやたら音がうるさいのは覚えております。
あと、特設の見せ物小屋もあったような・・・・親の因果が子にむくい・・・って、ろくろ首が中にいるとか言うの・・・
子供の頃の記憶は、巨大テーマパークという感じなのです。

 なぜかかつては娯楽の殿堂だった神社仏閣。飛行機からビラっていうのがなんだかスゴいんですけど〜。

new!
↑という往時の賑わいが悲しい続報。

平形神社周辺の空き地、なんとかならないもんですかね?
初めて1日の日中に初詣に行き、一等地のはずの「とのまち(当然第一音節アクセント)」周辺の使わなっぷりにビックリでした。

路駐ばかりが賑わっているという感じなんですよねえ、いまのちけんさまの初詣。主宰も今年行ったのですが、こんなに見晴らしのいい町並みだったかなあ、と思いましたです。昔は薄暗さを感じるくらいに賑わいが密集していたような気がするんですが。あの濃さを感じられるのは、いまやハス向かいの家具屋さんくらいで。<心底ホメてるんですよコレ
また、この投稿者さんったら、

主催は・・女性だったのですか?
ブーツとパンプスの記述をメモリーズで読みまして・・

このよーなご感想はたびたび寄せられるのですが、男性だったとしたら、言葉づかいがカマっぽすぎるでしょー、ほんとにもー。
そして、かなり脱線した話を戻す続報が。上のほうでリンクしていた「ちけんさま」語源を解明しているG大サイト、URL変更のようでございます。現在はコチラ。 (2007.02.18)


【ざおさま】

金峰神社のこと。ローカル怪談に登場した藁人形伝説のある神社。シティ派(死語)平潟神社とは逆に、町外れにひっそりたたずむイカニモ怪談系神社。漢字はもちろん『蔵王様』。地名まんまだが、「王」は延ばさずに、「ざおさま」と発音するのがポイント。


【おやま】

悠久山のこと。ナガオカ人にとって、高尾山と上野公園を混ぜたようなところ。ナガオカ人で行ってない人は皆無と思われる。キング・オブ・山。


【屋号】

ナガオカ&近隣町村では、本名を使用せずコードネームで呼び合う諜報部員かPC開発チームのような習慣がある。例:「たろべさ」「げんねんどん」「まっつぉーろん」「まあきゅりー」「はんまーへっど」(嘘混)。漢字表記は「太郎兵衛様」「源念殿」「松蔵殿」・・・になり、「どうやら御先祖様の名前らしい」と投稿者さん談。

...To Be Continued!



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