安吉にかけて!解答篇/米菓の花道

米菓の花道
[べいかのはなみち:All we live on rice]

日本酒と並ぶ越後の主力商品・米菓。その世界にもさまざまな謎が……。


亀田のハッピーターン

亀田製菓の『ハッピーターン』は新潟以外では販売されていないと思われる。同社の『ソフトサラダ』『こつぶっこ』等は都内のスーパーに常置されているだけに謎である。

...という記事を掲載したところ、「え!? あるよ!」というメールが二通ほど殺到し、名古屋と福井では以前より販売されていることが判明した。そして、都内でも、先日主宰が何気なく立ち寄った多摩某所のローソンで発見。その上、東京生まれの人も『ハッピーターン』を知っているという情報も寄せられた。
また、同じく東京出身のかたより、ハッピーターンは昔から存在していたどころか、普通に食するだけでは飽きたらず、サクマの『いちごみるく』との混合技法も試されていたという報告もあった。先に『いちごみるく』をなめ、その余韻が消えないうちにハッピーターンを食べるとのことで、ハッピーターンを口にした途端に恐ろしい香りが鼻と口に広がり、アンハッピーな気分になること請け合いであるという。一種のダウン系ドラッグか。
さらに雑誌にも紹介されていたという投稿も。婦人画報社の『ヴァンテーヌ』に、料理研究家の小林ケンタロウ氏がお気に入りの品として推薦していたとのこと。プロさえもとりこにしてしまうとは。
以上のことから、『ハッピーターン』が新潟県以外では販売されていないという噂そのものが、新潟県内限定のようである。ライバル社の陰謀か!?
renewal!
もっのすごーい間があいての続報。
亀田製菓社員によると、「ハッピーターンは全国どこでも売っている」。「県外にない」疑惑は、単に置いてあるかないか、平たく言えば売れているかどうかの問題とのこと。ちなみに、ハッピーターン・ぽたぽた焼き・まがりせんべいは『亀田のせんべいの顔』と同社員さん談。主力商品では?と思われる『柿の種』は、『おつまみ』部門のため『顔』には選定されなかったらしい。ジャンルの縛りがそんなにキビしいものだとは…。余談ながら、原信で売っているCGCブランドの柿の種は、ひそかに亀田製だそーです。


侮りがたし『ばかうけ』

県内および全国のシェアにおいて『ハッピーターン』を脅かす存在の報告が。投稿者さん談、

新潟銘菓ハッピーターンを脅かす存在、それは『ばかうけ』(栗山製菓)
11年の歴史はとてもハッピーターンに及びませんが、先日、近所のスーパーで地域限定版を発見し、侮り難しと印象を改めました。
ほたて味(北海道・東北限定・・・新潟で売っているかビミョーだ)
わさび味(信州・駿河限定)
手羽先味(名古屋限定)
たこやき味(関西限定)
明太子味(九州限定)
なぜか、全部東京都S並区のスーパーで入手!と、思ったらそういったフェアを全国で展開中だそうです。ちなみに、会社で同僚と食べ比べてみたところ、結構好みが分かれました。 私はたこやき味がいちばんでした。

 とのこと。『ばかうけ』独自のホームページもあるそうで、そのURLは大胆にも、

 http://www.baka.ne.jp

……ほ、ほんとーに侮り難し、『ばかうけ』…。


ぬれ戦争

「ナガオカ土産に困ったら」に既出の……というか、この記事の存在をすっかり忘れていたので「土産」に書いちゃったという話も……「ふんわり戦争」「きなこ戦争」と併行して、第三の戦いが。投稿者さん談、

新潟の米菓会社が競って新商品開発&似たもの開発をしていますね。

岩塚が「新潟ぬれおかき」を発売したかと思ったら、各社がいろいろなぬれおかきを開発して発売したり(「ばかうけ」のぬれおかきもありますよ)、おかきで他社に競合されたのに危機感を覚えたのか、岩塚はさらに「ぬれせんべい」を開発したり、NGで取り上げられていたようにふんわり競争も始まっていたりと、なかなか目を見張るものがありますよ。

おお、米菓界のカントリーマアム・ぬれおかき! 賛否両論商品のイメージがあったんですが、こんな活況を呈していたとは! ふんわり/きなこも、各社それぞれ特徴を出してきているので、競合歓迎と言えましょー。(2007.03.25)



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