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あばれはっちゃく特集

このコーナーでは、80年代に管理人がハマった「あばれはっちゃくシリーズ」について特集します。

あばれはっちゃくシリーズとは

あばれはっちゃく特集

1979年〜1985年に放映された、勉強は苦手だが、いたずらとケンカなら誰にも負けない昭和のガキ大将「あばれはっちゃく」こと桜間長太郎が、身勝手な大人や無理難題に立ち向かい、自らの力で解決していく人情味溢れる少年テレビドラマ。それが「あばれはっちゃくシリーズ」であります!


1970年に読売新聞の子供版に連載された児童文学作家・山中恒氏の原作「あばれはっちゃく」を原作として制作された「俺はあばれはっちゃく」は、当初3ヶ月もてばいいと言われていたそうですが、蓋を開ければ大好評を得て1年以上続き、シリーズ化の糸口になりました。その後「男!あばれはっちゃく」「熱血あばれはっちゃく」「痛快あばれはっちゃく」「逆転あばれはっちゃく」の全5シリーズ全328話と2本のスペシャル版が放送されるまでの大人気シリーズとなったのであります。


変身ヒーローでもない、ファンタジーでもない、スポーツ根性ものでもないこの作品が、一時は視聴率20%超えを果たすまでの人気作となったのは何故なのでしょう?ワタシが思うに、ごく普通の舞台背景で主役のはっちゃくも自分たちと同じ年齢層という事が子供たちに親近感を与え、なおかつそんなはっちゃくが自分たちにはちょっと出来そうにない事をスカっとやりのけてしまうところが、まさに等身大ヒーローとして当時の子供たちには誰よりもカッコ良く感じたのではないでしょうか?事実、初代長太郎と同年代のワタシとしては、そんな思いで毎週ブラウン管の前にワクワクしながら座っていたような気がします。


また、元気ハツラツなはっちゃくを取り囲む回りのバイプレーヤーたちの名演も見逃せません。特に父ちゃんのあの「お約束」のセリフ、優しい母ちゃんのフォロー、厳しくも心から親身になって指導する先生など、素晴らしい面々がいてこそはっちゃくの活躍が引き立っていたのだと思います。はからずもそういうパターン踏襲というシリーズの宿命から、マンネリを打破する事ができずシリーズは終了したわけですが、それでも6年間もシリーズが継続したのはやはりそれだけの支持があったからだと思う訳です。


ところが、これだけの人気作でありながら「あばれはっちゃくシリーズ」についての情報は放送当時から非常に少なく、ネット社会となった現代においても充実しているとは言えない状況です。個人的にこれは残念な事であり、さらには2000年に父ちゃん役の東野英心氏、2011年には先生役の山内賢氏が鬼籍に入られ、非常に悲しい思いをしておりました。しかしながら、2012年に突如として二代目「男!〜」、三代目「熱血〜」の全話DVD化が決定、五代目はっちゃく酒井一圭氏によるはっちゃく同窓会の開催決定と、今年は「はっちゃくイヤー」となる年ではないのかと、管理人もにわかに盛り上がり、これが当サイトを立ち上げた一因ともなった次第であります。


なお、管理人は残念ながら「はっちゃくシリーズ」全ての内容を完全に把握できているわけではございません。特に世代的に興味を失っていた四代目以降の記憶はほとんどありません故、ご紹介している内容は管理人の知り得る範囲限定である事をご了承下さい。


最後に、このコーナーを2009年に逝去された特撮サークル「假面特攻隊」の初代代表、T.T.氏に捧げます。
(2012.08.20)


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