使いこなそう!弥生会計---データ入力編---


スタンダードで行う部門別管理

弥生会計のプロフェッショナルで部門を設定した場合は、部門別管理を行うことができます。したがって、仕訳データの入力の際には、この売上は「A部門」、この経費は「B部門」と伝票入力で部門を選択して入力するだけで簡単に部門別の管理ができます。

振替伝票

ただし、データファイルは一つで、部門ごとに担当者が入力するには少々難があります。そのため弥生会計04から、分散入力の機能が追加されました。データファイルが複数作成され入力担当者が複数人になると、必要になってくるのが本支店会計の手続きです。ここでは、本支店会計の基礎を紹介します。

支店独立制度と本店集中制度

支店独立制度
支店には補助簿の記帳だけをさせて、本店ですべてを管理することもできますが、支店の財政状態等を正しく把握することが困難です。そこで、支店の取引を本店とは独立させて記帳させる方法です。


本店集中制度
支店が二つ以上設けられている場合、支店相互間の取引は、それぞれの支店だけで記帳してしまうと、本店でその取引の実態を知ることができません。そのため、支店相互間の取引であっても帳簿処理上本店を経て取引を行ったように記帳する方法です。



設問1
札幌支店は釧路支店に現金100,000円を送金した。本店は、この通知を受けた。

支店独立

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
本店



札幌支店釧路支店100,000現金100,000
釧路支店現金100,000札幌支店100,000


本店集中

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
本店釧路支店100,000札幌支店100,000
札幌支店本店100,000現金100,000
釧路支店現金100,000本店100,000



設問2
釧路支店は札幌支店の買掛金200,000万円を小切手を振り出して立て替え払いした。本店は、この通知を受けた。

支店独立

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
本店



札幌支店買掛金200,000釧路支店200,000
釧路支店札幌支店200,000当座預金200,000


本店集中

借方科目借方金額貸方科目貸方金額
本店札幌支店200,000釧路支店200,000
札幌支店買掛金200,000本店200,000
釧路支店本店200,000当座預金200,000



決算時には、注意すべきことがあります。本支店間の見達取引の確認と本支店勘定の整理です。

見達取引
決算日前に本店から商品を札幌支店に送ったが、札幌支店では決算日前にその商品が届いていない。このような場合、本店では記帳済になっていますが、札幌支店では未記帳となっています。


このような本支店会計の仕訳の例を参考に、それぞれのデータファイルに部門別の仕訳を入力し、部門別管理を実現します。


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