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決算編

決算確定は商法により、「決算終了日から50日を経過しなければならない」と規定されています。したがって、確定した利益処分は、かならずその翌事業年度に行われるのは説明するまでも無いですね。現在の会計処理は、ほとんど発生主義により処理されています。したがって、決算が確定し、利益処分が決定した場合、その処理は、決算確定日に行います。つまり、第一期の利益処分の仕訳入力は、第二期に行う。

DOS版の大番頭では、次のように入力しました。これは、前期未処分利益が貸借対照表の繰越利益に自動的に反映されないためでした。

借方金額貸方金額
前期未処分利益24,383,832未払配当金500,000
利益準備金50,000
未払役員賞与10,000,000
別途積立金5,000,000
繰越利益8,833,832


ところが、Windows版になってからは、データを繰り越した時点で前期未処分利益が、貸借対照表の繰越利益に自動的に反映されるようになりましたので、利益処分や損失処理が何も行われなければ、全く仕訳を入力する必要がなくなりました。したがって上記の入力も次のように変わります。

借方金額貸方金額
前期未処分利益15,550,000未払配当金500,000
利益準備金50,000
未払役員賞与10,000,000
別途積立金5,000,000


弥生会計の振替伝票では次のようになります。
振替伝票


弥生会計は簿記を知っていなくても取引が入力できるようになっていますが、利益処分については、一定の簿記の理解が必要です。


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