船間 鹿児島、大隈半島 平成10年12月31日〜11年1月3日

舟間港

 

田里船頭

12月31日 船間

正月休を利用しての釣り遠征は、鹿児島県大隈半島「船間」と決まった。石鯛の60センチ級はもとより、70センチ級を釣り上げる確立が最も高い釣り場の一つである事と、冬場の北西の風に強いと言う事が「船間」に決めた理由だが、ただ一つどうしようかと迷ったのは、小生の家からあまりにも遠い(車で700K以上)ことだ。とにかく31日のお昼までに船間に着こうと、早めに出発をする事に決め渡船、宿、エサの段取りをする。都城市のフィッシング坂本さんに船間港「田里渡船」宗徳丸さん(TEL0994−68−2449)を紹介いただきさっそく電話、12月31日お昼から1月3日まで、底物3人上物一人、餌はガンガセうに一人150個を予約、別にサルボウ貝60Kを用意し、泊りも岸良観光センター(TEL0994−34−6161)と決定。

30日午後6時40分新市発、今回の同行者は、クラブの高田君とその息子、渡辺君、そして小生。車は高田君愛用の中型バスをレジャー用に改造したサルーンバス、まずまずの乗り心地。この車は運転が難しいので小生には無理とか、高田君、渡辺君には申し訳ないがリクライニングの助手席を占領させてもらう。午後8時発の三原〜今治間のフェリーを利用。四国に渡り、松山市を経由して八幡浜港から九州臼杵港へ31日午前330分着。一路国道10号線九州路を南下、日向市、宮崎市、宮崎自動車道を通って都城ICから国道269号線を経由し鹿屋市、錦江湾沿いに大根占町にて食糧を調達、大隈半島を横断、岸良の田中釣具店にて上物の餌を買い、午前11時ごろ船間港着。実に出発してから約16時間、長い道程でした。さあ、これから四日間のイシダイ釣りの始まりです。

 

お昼からの渡磯なので本日は午後4時までの釣りとなった。小生は渡辺君とペアーを組む。高田君親子を先におろし我々は、目の前に小さな磯が見える少し出っ張った地磯にあがった。干潮がひる前頃なのでこれからずっと満ちの潮を釣る事に成るので期待をしていたが、どうした事か潮は終日動かなかった。餌のガンガセの予約は明日からなので本日は、サルボウ貝のみを使用。竿はいつものようにNFベイシス5M、36番根ずれワイヤーを一ひろとって、中通し20号真空おもり37番ワイヤー25センチ、針はオーナー黒針15号とした。35〜6センチの針千本ふぐが道糸を引っ張ったのみでこの日は終了。明日はウニを分けなければいけないので5時に港へ来てくださいとのこと、早めに宿に着き、一日の行程で疲れたのかいつのまにかぐっすりと眠ってしまった。

 

平成11年1月1日 船間 跳石 (大潮)旧12月3日

 

舟間 飛石

朝5時、まだ真っ暗の中、船頭さんのいわれたとおり港へ着く。各渡船とも餌のガンガセを分けるのが忙しい。急いで50個ずつバッカンに入れて乗船の準備をする。地元九州の釣り人の用意している餌を見るとガンガセはもちろんだが、ヤドカリが多いのには驚きというかしまった持ってくれば、である。一人で大体150個くらいか、とにかく我々はガンガセとサルボウで勝負だ。午前6時まだ暗い内からいっせいに出船。渡船の船はあまり大きくなく定員14名、しかしスピードは速い。全速で走る。順番で最後から2番目となり「次、広島」と船頭さんにいわれて渡礁、かなり南に下ったほう、後から聞くと「跳び石」という所(跳び石の何番になるのかは解りません)にあがった。海に向かって左側の低いほうに渡辺君。少し波をかぶっているが今が満潮なので大丈夫との判断である。小生は、真ん中の少し高い所から竿を出す。竿二本ちょっと投げて20〜21か、そこからかけあがりと思われる。朝の内はサルボウで様子を見る。サルボウのあら割をウニ通しにいっぱい刺して5個づつ針にとおす。コツコツとくるがフグかハギのような感じ。ガンガセにすると餌を取らない。元旦の初日の出をカメラに収め、本日はガンガセの置き竿でいこうと決め、ガンガセで餌取りの当たる棚をさがす。ガンガセはいつものとおり針は鋏でカット、ついでに殻の周りをぐるりとカット、サンドイッチにして中からおいしいウニ汁が出るようにする。タナトル20では当たりがないので少しづつ上を探る。16〜17の所に棚があるのでそれより少し上の15〜16をしばらく攻める。コンコンと餌に変化が出始める。午前8時過ぎ、潮が少し動き始める。餌取りのような当たりだが、コンコンコンと来てパンと竿が戻った。あげてみると餌が無い。これは本物かもと思い丁寧に餌付けをし、同じ棚へゆらゆらと餌を落ち着かせる。コンと来てゆっくりと竿がお辞儀をしていった。置き竿なのでシャープな合わせとはいかないが、キュッという感じで合せをくれる。強烈な締込みはないが、リールの手を休めるとクイッ、クイッと竿の胴に乗る締込みがくる。軽いなーと思いながらも、元旦早々のイシダイの引きを楽しむ。実寸で45、5センチ。船間では赤ちゃんサイズだがとにかく一匹取り込んだ。それからしばらくして36センチほどのイシガキが竿先を押え込み元旦の挨拶をしてくれる。本日はその二枚のみ。お昼からの満ち潮になると潮も動かず水温も下がったのか竿先もぴくりともしなくなった。午後3時で納竿とした。

 

平成11年1月2日 船間 一ノ瀬 (大潮)旧12月4日

本日も、朝5時に港へ集合し餌の準備をして乗船。六時出発。港を出て右カーブし南へ下る。湾を突き切って早めにおりた所は大きな地磯のよう。海に向かって左側の船をつけた低い所は時々波をかぶっているので、斜めに右に突き出している高い所中央へ渡辺君。小生はその右側にピトンを打つ。オモリだけでポイントを探ると足元から右に向かってどん深でカウント20、左側は浅く16くらいか。中通し10号オモリで底から1〜2メートル上の棚を狙う事にする。がサルボウ、ガンガセと付け替えひっか餌するが、当たりが出ない。そのうち、渡辺君はイシダイをあきらめて上物釣りに変更、右側の瀬のてっぺんからオキアミを撒きながらふかせ釣りを始めた。オキアミにも小一時間なにも来ない。潮も動かずどうも調子が悪い。とその時急に渡辺君が何かを掛けた。すごい引きだ。急いで玉網の支度をしているときに針はずれ。何だったのか、残念。気をとりなをして再度挑戦するがまた餌取りも来ない元の状態に戻ってしまった。何も来ないので「ちょっと様子を見てくる」と渡辺君は地磯伝いに隣りの様子うかがいにいってしまった。棚を10くらいに変えたり、捨てオモリ仕掛けにして足許周りを探ってみても何もいないというか餌取りの当たりもでない。渡辺君が帰ってくる。どうやら、隣りではイシダイの50センチクラスが釣れているらしい。それもどうやら遠投釣りらしい。精一杯沖へ投げてそのまま置き竿でイシダイを狙っているとか。それではこちらも、とNFベイシス5.20を取出し、捨てオモリ30号仕掛けにてガンガセを餌に沖に向かって遠投する。遠投といっても後ろが狭く巧く投げられないので50メートルが限度。そのまま糸を出して糸ふけを取り、底を探ってみるがどうもこのポイントは遠浅で底は変化なくずるずると足許までよってくる感じ。セオリーどおり扇型に探る。同じようなのでカウント50に決めて置き竿とする事にした。沖のほうはゆっくりとだが潮は動いているようだ。が、しかし、納竿時間の3時までアタリなく、本日は釣果なし。

港にかえってみると、70センチオーバーのイシダイが釣れているとか。釣り談義に花が咲いていた。

 

平成11年1月3日 船間 松崎 (大潮)旧12月5日

正月休暇も三日目、本日は昨日より釣り人が多い。我々の釣りは本日が最終日。納竿は一時の約束である。南のほうが良く釣れる予感がするので出来るだけ南の磯へおろしてもらう事にして、いつものように六時出発。釣りクラブのユニフォーム姿の釣り人が多い。鹿児島なんとかクラブ、九州なんとか会、イシダイ狙いが大多数。いつものように湾を右回り、ひとりひとり磯へ渡して行くが、愛敬のある顔をしたおっさんが船の穂先で最初から磯渡しの手伝いをしている、とても親切でありがたい事だ。何処かで見た事があると、最初は思い出せなかったけどビデオ「実践.石鯛釣り入門」に出演、あの「声」で大活躍の「坂本氏」ではないか。我々は有名人にお手伝いをいただき松崎という大きな独立磯へわたった。どうした事か今日はものすごい風である。竿袋やバッカンが飛ばないように磯の中央においてある重しに括りつけ、釣り開始。磯の中央は広く足場は良い。渡辺君は右側にある壁の横の出っ張りにピトンを打つ。小生は中央から正面に向かって投げる。足下から12.16.20.25.30と順番に探る。今日は昨日までと違って潮が磯の近くをとおっている。ゆっくりだが左から右に向かって道糸がなびく。少しは期待が持てそうである。祈るような気持ちで12から16の辺りはサルボウで攻めると細かくえさ取りが当たる。どうやらふぐのようだ。ガンガセに変えるとまったくあたらない。まったくの無傷である。渡辺君は一箇所ばかりを攻めるのは辛抱たまらんとサルボウを持ってあちこち探り釣りをはじめる。小生は棚を30に決め打ち。針も16号で一発大物を気長に待つ作戦に変更というわけだ。竿は微動だにしない。が餌の打ち返しだけはまめに行う。11時ごろカツンと一回なにかが当たったがウニは横が少しかじられているだけ.もしかしてと思い少し緊張するがまたもとの静けさに戻ってしまう。最終日は時間のたつのが早い。あっという間に餌を使い果たしついに納竿時間が来てしまった。

田里渡船さんに、餌代金渡船代を支払って船間を後にする。帰りは、内之浦湾沿いを北上、志布志町の手前から左に折れそのまま農面道を都城市まで一直線、都城インターから宮崎自動車道、九州自動車道、山陽道と高速道を広島に向けて一走り、翌朝午前3時すぎには福山サービスエリアに着いた。

 

船間のイシダイ釣り

 

三日半の船間の釣りはあっという間に終わった。正月の夢は60センチ級のイシダイ、正直なところ釣果は期待外れだった。が、毎日2〜3枚の60センチ級が姿を見せていたのでわれわれには運がなかったのか、いや腕が悪かったのだろう。ポイントは遠投で、と船頭さんに聞いていてもせいぜい投げるのは50メーターが限度、いつのまにか、手持ちで足下のポイントを狙っている。帰りに田里船長の「はるばる遠くの広島のほうから来たのに、船間の釣りに慣れなくて残念だったね」と慰めやらなにやらわからない言葉には参った。次回、船間に挑戦の機会に恵まれたならば、必ずや鼻を明かしてやろうと思う。

 


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