平成10年7月12日(日)
島根県 日御碕 とのじま 中潮 (旧
5月19日)
梅雨前線の影響で、毎週末になると時化が続き、6月21日の日曜から3週目、やっと北東の風が吹いてうねりは多少残るものの凪となった。幕島荘(TEL
08535−4−5428)の「たかちゃん」からOKの返事が来た。久し振りの釣行である。もちろん日御碕へ行くのも今年初めて。釣友の渡辺君と午前1時三和町出発。ゆっくり走って4時前、大社の釣具店着。上物の餌を少々調達して幕島荘へは4時過ぎ着、4じ半頃出船。今日は関西方面からの一団がトモ島周辺で大会とか。北東の風が強すぎて「コガメ」トモ島の「エビス鼻」は釣りにならないので「朝鮮場」と「沖の赤島」は大会をするとか言う関西人に占領されてしまった。しかたが無いので「トモ島」は、お昼まで諦めて「ノッチョ」の手前の「トノジマ」へ渡礁する。潮はあまり動いていない。本潮(沖に向かって左から右方向へ)がウキが流れているか良く解らない程度にゆっくり。まだ藻が多いのでテンビン仕掛けで捨て糸を長く取る。ネズレワイヤーを一ヒロとっているので、手前のポイントでタナトルでカウントは9〜10。餌は「ウニ」(バフンウニ)オンリー、置き竿にて釣り始める。時々ウニを割るアタリはでるが、竿が舞い込む気配は全く無い。それでも本命ポイントと沖向きで35センチ前後の日御碕サイズのイシダイが二人で仲良く二枚ずつと30センチくらいのイサキが二枚、手のひら級のマダイが12〜3匹釣れた。12時になったので「トモ島」へ様子を見に行くがまだまだ釣り人がいっぱい。風が強まったので灯台向きに釣っていた上物師まで朝鮮場の方へかたまっている。これは大変と「地の黒島」へ移動する。本命ポイントにウニを割る奴はいるようだがアタリが弱く風もまともに強くアタルのでどうも釣りにくい。置き竿にしたまま、メバルを釣って遊んで、早早に切上げた。シャワーを浴びて冷たいビールで身を引き締め帰路に就きました。
平成10年9月15日(火)
島根県 日御碕 地の黒島 長潮
(旧7月25日)
「なかなか釣れねーなあ!」
今年の日御碕の夏も、例年の通り上物フィーバー。かなりのヒラマサが宙に舞ったようで、特に、祭日は何処かのグループが大会を開催し多いににぎわった。そのお陰かイシダイの釣果は、ぱっとせず大物の便りはあまり耳にしなかった。「こがめ」で少し釣れた程度か。本日もかなり「トモ島」は混雑しているようで、我々は最初から沖は諦め、「地の黒島」へ上がる事にした。今日は久し振りに我がクラブの若手のホープ岡君との日御碕挑戦である。本日の天気予報では雨の確立は10%だと言うのに朝の暗い内からカミナリの洗礼を受ける。雨も降り始めた。明るくなってからぼちぼち釣を始める。潮は、左から右、本潮のいいのが入ってくる。早くなったり緩くなったり、一日中この調子で本潮が通した。が、肝腎のイシダイちゃんは餌取りのようなブルブルと言ったようなアタリで見事にウニを噛み潰して行く。私はどちらかと言えば置き竿より手持ちで釣る方が、性に合っていると言うか何と言うか、置き竿ではイライラして、ブルブルと来るとどうしても手に持ってしまう。手に持ちかえるとアタリが遠のく、竿を上げてみるともう餌が無い。を何回繰り返したか。「もう心臓に悪いわー」と言いつつも竿先に神経を集中する。だがこの緊迫感がたまらなくて、はるばる山の中から磯にやってくるのだ。針も14号から13号、とうとう12号まで落としてしまった。ウニも大きい奴は全部ウニ芯に替えてしまう。やっとお昼過ぎ、30センチほどのちいさい犯人を引っかけた。やれやれ。こんな事をしてたら、正規のイシダイ師「あほんだら」って叱られそうです。ほんまに。
日御碕周辺は、まだ夏磯の感じで水温も高く、大型イシダイの出番はもう少し先、といった所です。10月の声を聞けば必ず60センチ級が姿を見せると思います。そいつはおそらく何かに取りつかれたような風体をした私に釣り上げられるでしょう。
平成10年9月27日(日)島根県
日御碕 地の黒島 小潮 (旧8月7日)
「ほんまに釣れへんなー!」
またまた黒島。本日は釣友の渡辺君と渡辺君の長男のゆうじ君と3人で日御碕へ行く。渡辺君ら親子は上物も一緒に出来る「殿島」へ。小生は一人で「地の黒島」へ上がる。台風7号も通り過ぎてそろそろイシダイも食い始めるかもとの期待をしての渡礁である。今日の潮は、朝の内2〜3時間ほど本潮が通しただけでややもすれば逆潮のような気配の潮止まりの状態が納竿の3時まで続いた。本潮どまりのときにサンバソウを一匹引っかけただけでイシダイらしきアタリは終日なし。黒島の周辺には、ヒラマサ狙いの遊漁船や、漁師さんの船がどんどんアミエビを撒きながら擬似餌で餌のあじを釣りに集まってくるし、30分置きにグラスボートがお客さんを載せて海中の解説。スピーカーの音と、無線の声、エンジン音。まさに、海の銀座通りのよう。不思議と殿島は、終日本潮が通した模様。30センチ縺れの小型イシダイ4枚の釣果。それと上物は型の良いイサキを2枚。マダイを一枚。小生の方は、納竿間際になにの前触れもなく一気に竿を絞り込んだのは季節外れのカンダイ48センチ。全くイシダイの気配なし。どうした事か。
トモ島は、いまだにオキアミが空中を乱舞しており、船頭さんが「トモ島へ底物の人を連れて行くのは気が引けるよ。」との事で、トモ島については情報なし。台風前と後で、「地の赤島」で52〜57センチのイシダイがそれぞれ2枚づつ釣れています。秋磯間近です。
平成10年10月10日(日)
島根県 日御碕 トノジマ 中潮(旧8月21日)
「イシダイは、何処や」
先週の10月4日も黒島へ上がったがその日は潮が全く動かずそのうえ北よりの強風とウネリに悩まされ全くのまるボーズ。釣り人は常に、次にはアタリが有る、またこの次にはアタリが有ると信じて永遠に竿を振り続けると、かの開高さんも言っておられるが、もうそろそろ大型がと思いつつ、性懲りもなく、また日御碕幕島荘にやって来た。今日はとても釣り人が多い。船も3隻満杯である。本日はクラブの山本君と二人。山本君はまだ石鯛を釣っていないので小さくても縞模様を見ようと「殿島」へ上がる。二人でのんびりとと思ったが、ほかに上物師が二人、なんと底物師も一人一緒に渡礁となってしまい、計6人。小さな殿島が沈みそう。朝の内南よりの風が吹き本潮が通している。がアタリは弱い。8時頃、30センチほどのサンバをひっ掛ける。風が止んで潮も動かなくなった。雲のあいだから太陽が顔を出すと真夏日より、全く暑い。水温も手にすると湯のようだ。今日はもうだめかなと弱気になりかけたとき、山本君の「やったー」の声。ふっと目をやると30センチ強の縞模様のある奴を手にしている。小さくても山本君にとっては待望のイシダイ。大事にしてカメラでパチリ。気を持ち直して餌を撒き竿を振るがウニの真ん中の芯を吸うアタリばかり、そうこうしている内に風も北寄りに変わり逆潮となってしまい最後まで当たりなし。待望のイシダイは何処に行ってしまったのか、次回は何とかイシダイと出会いたいものだ。
平成10年11月1日(日)島根県益田
高島 中潮(旧9月13日)
「前線のためUターン」
2週間ぶりの釣行、今日は昨年末、仕事中の事故で両足首骨折の負傷を負い10ヶ月間磯釣りを自粛していた我がクラブの荒木君とリハビリを兼ねての「高島」行き。10時半出発。浜田道を通って1時過ぎ港着。仮眠を取り、5時半過ぎ益田フィッシングからの餌(ウニ2Kとウニガラ1表)が到着したので受け取り急いで乗船。「益田丸」船長さんの話では今日は天気が良くない。南西の風なら何とかやれるが北西になるとどうにもならんから迎えに行ったらすぐに乗れるようにしたくしてなーと注意を受ける。船は予約制なので20人程。港からの渡船は3隻。6時過ぎ出航。なるほど海は時化気味、ウネリの中を高速でバンバン進む。20分くらいで高島着。かなりのウネリが磯を駆け上がっている。磯付けは全速で磯に船を貼り付ける方法、微動だにしない。3組ほど南側に上げて西側に向かったところで全く上がれそうな磯はない、全て波が駆け上がっている。船長さんの「今日は中止」の判断ですぐに撤収。そのまま我々は磯に上がる事無くUターンとなった。久し振りにイシダイ竿を振ろうと張り切っていたのに残念だが安全第一。今日はこれで良しとしておこう。
10月の中旬頃から各地でイシダイ大物の便りを多く耳にするようになった。日御碕も20日頃から黒島、沖赤、こがめ、トモ島など50〜60センチ級が釣れ始めた。10月の全日本選手権に向けては当支部愛潮荒磯の中元君が山陰某所でイシダイの68センチを釣っており全国入賞へ期待をしている。最近では10月31日、日御碕沖の赤島で福山飛燐の岩瀬会長50センチ級の珍しい「キンダイ」同沖赤若林君50センチ級イシダイ。尚、日御碕の渡船は今年は11月20日までされるそうです。足摺り松尾も時化の前は60センチ級がオキウスや地回りでかなり釣れたそうです。
平成10年12月6日(日)
島根県 浜田港 西波止め 中潮(旧
10月18日)
「仕掛けを忘れて大失敗の巻」
冬の訪れとともに北西の風が吹く日が多く、山陰は時化が続き四国方面へ行こうと釣友と予定をしていたがこの6日はみんな都合が悪く、仕方なく一人での釣行となり距離的に近い山陰へ行く事にした。天気予報では波が2メートルと言っているので浜田の波止めなら大丈夫だろうと「つり寿渡船」へ行く。11月から来年3月まで協定で朝6時出船だとのことで、5時30分頃港へ着く。ヒラマサ狙いの釣り人がすでに40人くらいか出船を待っている。船には船長さんを入れて20人しか乗れません。奥さんが自らカウンターを持って乗船の勘定。2番船で西波止めへ上がる。沢山の釣り人が居てもイシダイ狙いは小生一人。西波止めは始めてなのでどの辺りにピトンを打とうかと迷う。結局いちばん右端のコンクリの境目に打つ。ここなら灯台が邪魔になるので上物つりの人は来ない。竿を継ぎ、オモリをセットして、サザエを割って、針をスクリュウサルカンに付けようとバッカンを捜しても針を入れた仕掛け入れが無い。何度も何度もバッカンの中を捜すが、無い。昨日整理をしていれたと思ったのに入れていなかったのだ。大失敗の巻である。船頭さんに連絡をして迎えに来てもらう。船頭さんの顔を見るまでの長い事。その間、「ワカナ」の入れ食い。右も左も竿が曲がりっぱなし。すばらしい光景だ。「つり寿」さんの店で出来合の針のセットを買って釣り場に戻ったのは9時前。時合いを完全に逃がしたか?ぼちぼち始める。竿一本くらい投げてカウントは20。手許で17。その辺りを釣る。餌取りは多くサザエはコツコツですぐになくなる。潮は右に行ったり左に行ったり。定まらない。12時納竿の予定を1時に変更しますとお上さんにTEL。12時ジャスト、竿を一気に持って言った奴は、またまたコブダイ53センチ。本日はそれだけ持って、一気に帰宅。イシダイは今日も姿を見せなかった。
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