よく働き,しっかり蓄える
◆近世国名・藩名:越前(えちぜん),若狭(わかさ)
福井県は,県土の総面積は4、188.7k㎡であり,全国総面積の1.12%を占めている。本州日本海側のほぼ中央に位置しており,北は石川県に接し,東南から西南にかけては岐阜県・滋賀県・京都府に隣接している。「白山国立公園」や「奥越高原県立自然公園」に代表される緑豊かな山々,「若狭湾国定公園」や「越前加賀海岸国定公園」の変化に富んだ海岸,湿潤な気候が育む豊富な水資源など,豊かな自然環境に恵まれている。こうした自然環境から,稲作栽培に適し国内有数の米どころでもあり,「コシヒカリ発祥の地」でもある。
歴史的に,大陸文化の玄関口としての役割を果たすとともに,文化,経済面でも大阪,京都と古くからつながりのある地域である。
2007年1月現在の住民基本台帳によると,総人口818,937人,男396,150人,女422,787人,世帯数 272,412世帯である。 県内には15基の原子力発電所が立地し,近畿圏を中心に電力を供給する全国有数のエネルギー供給地域となっている。
県民性
福井県民は,浄土真宗の影響で他人に親切,勤勉で粘り強いといわれる。一方,保守的,消極であり,自ら積極的に主張しすることなく,消極的ともいわれている。
2005(平成17 )年国勢調査によると,福井県の労働力人口比率は全国第4 位で,特に女性は高く,全国で第1 位である。となっています。また,共働き世帯割合も全国第1 位です(しかしながら,近年,高齢化の進展により,福井県,全国ともその値は低下傾向にあります)。
一方,平成21 年全国消費実態調査によると,本県の1 世帯当たり貯蓄現在高[勤労者世帯]は全国第5 位,また,平成21 年家計調査によると,平均貯蓄率[勤労者世帯]も全国第8 位と,全国で上位に位置します。本県は,男女ともよく働き,しっかり蓄えて,経済的にもゆとりのある生活をしている県といえます
たとえば,繊維,衣服,精密機械(眼鏡)等の生活関連型分野で,高い技術水準と生産実績を有しながら,情報発信が不足しており,その素晴らしさが全国的にみて,あまり知られていない状況にある。
なお,2009年3月時点での地デジ対応テレビやチューナーの全国平均の世帯普及率は60・7%となっている(総務省調べ)が,都道府県別では,1位が福井県の68・6%。「今回の調査はサンプル数が少ない。1位になれたのはたまたまでは」(同県情報政策課)と極めてクールだ。1位になった明確な理由は不明と前置きした上で,「ケーブルテレビの普及率が高いことは大きい。戦後,全国で初めて下水道ができたり,原発を誘致したり,新し物好きな県民性も影響しているのかな」(同)と話す。
越前は器用なアイデアマンを生む。若狭は人情が厚いといった地域性を持つ。
帝国データバンクまとめの07年全国社長分析によると,人口10万人当たりの社長輩出数は福井県が1611人で1位となり,調査開始の1982年以降,26年連続トップである。
この福井県がトップを維持する背景として,帝国データバンクは,①大都市から離れた地理的な要素に加え,②眼鏡枠製造,ポリエステルなど合繊長繊維織物産業など国内で高いシェアを持つ地場産業の存在,③古くから独自の文化・産業を築き,事業を立ち上げ継承する環境が整っていること,などを挙げている。
●福井県の主な産業
福井県の主な産業としては合織織物を中心として総合産地を形成する繊維産業をはじめ,機械産業,眼鏡産業などがあげられる。加えて,産業の高度化,活性化の拠点として,テクノポート福井の建設が進められている。
農業ではコシヒカリに代表されるおいしい米の生産基地として知られる。
また,福井県には多くの原子力発電所があり,関西経済圏へのエネルギー供給基地となっている。
地域区分
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●県庁所在地:福井市
福井市は,九頭竜,足羽,日野の三大河川の扇状地である福井平野に位置する。明治22年は市制が施行された当時の福井市の人口は3万9863人,面積は,4.43平方キロメートルであった。
00(平成12)年特例市に移行し,06年に隣接する美山町,越廼村,清水町の3町村と合併し現在の人口は約25万人,面積は340.60平方キロメートルである。街には路面電車が走る。
● 福井県の大学 |
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地域特性
●地勢・気候
福井県は,敦賀市の北東にある山中峠から木の芽峠を経て,栃ノ木峠までに至る嶺で,嶺北,嶺南地域に分けられそれぞれ異なった特徴を有する。嶺北の東部には,1,000m以上の高い山々が連(つら)なっている。これらの山々から流れ出る九頭竜(くずりゅう)川,日野(ひの)川,足羽(あすわ)川などの川が,土や砂(すな)を運び,大野盆地(ぼんち),勝山盆地,福井平野などの平地や低地をつくっている。
嶺北の北部も高い山々が連なり,北西に向かって低くなり,あわら市,坂井市の北は,坂井北部丘陵地(きゅうりょうち)といわれる台地になっている。
嶺南は,海岸線がのこぎりの歯のように入りくんでいる。大きな平野はなく,小さな平野が細長く続いている。
◆若狭湾と山口県の瀬戸内海沿岸が大津波に襲われる恐れ
防災学者の河田恵昭・関西大教授は2011年7月26日,内閣府原子力委員会で,福井県の若狭湾と山口県の瀬戸内海沿岸が大津波に襲われる恐れがあることを指摘。両地域の原子力発電所の津波対策の充実と,過去の津波被害の詳細な調査を求めた。両地域はこれまで,太平洋側ほどの大津波は考慮しなくていいとされていた。。
若狭湾沿岸には日本原子力発電の敦賀原発と関西電力の美浜,大飯,高浜の各原発,日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」があり,山口県の瀬戸内海沿岸では中国電力が上関原発を計画している。
河田教授は,
①1586年1月18日(天正13年),中部地方を中心に大規模な内陸直下地震が発生
1586年1月18日(天正13年11月29日)の夜11時ごろ,中部地方を中心に大規模な内陸直下地震が発生した。東北地方から九州まで揺れを感じたといわれる。1891年濃尾地震(М8.0)に匹敵する最大規模の地震で,その規模はМ8.0~8.1と推定されている。
とくに東海~北陸~近畿にかけての広い範囲が,激しい揺れによって甚大な被害に見舞われた。この「天正大地震」の際,若狭湾沿岸が津波に襲われて多数の死者が出た 古文書には丹後,若狭,越前など若狭湾周辺に津波があり,家が流され多くの死者を出したことが記されており,若狭湾が山ほどの津波に襲われた記録があるという。
参考-http://www.bosaijoho.jp/reading/item_1574.html
②100-150年周期で発生する巨大地震「南海地震」では,津波が山口県の瀬戸内海沿岸に到達することがある
中国電力が計画している上関原発(山口県上関町)について,中央防災会議専門調査会座長の河田恵昭・関西大教授は,「大津波に襲われる危険性がある」と語った。過去の堆積(たいせき)物の痕跡から,想定以上の津波が来る可能性があるという。
河田教授によると,大分県で400~450年に1度の割合で発生した津波による海の砂の堆積物が見つかった。この現象は,駿河湾から四国沖を震源とする東海・東南海・南海の各地震が同時発生する3連動地震に伴う大津波では説明できないという。津波の高さの詳細な解析はないが,河田教授は「震源域を宮崎県沖まで拡大する必要がある。大津波が北上し,上関原発に押し寄せる可能性がある」と語ったている。
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