銅版画一日体験 2008年05月29日15:10

府中市美術館で「ゆかいな木版画展」をやっています。
夢二や川上澄生、稲垣知雄、棟方志功などなどなど、
「ゆかいな」木版画を「まじめに」つくった作品を取り上げているのですが、
その流れで版画一日体験がありまして。
じつは広報誌で知って気になっていたところ、
銅版画の教室に通っている生徒くんがじぶんの作品が展示されているって、
パンフレットを持ってきたんですよね。
(夢二のところじゃなくて、市民ギャラリーね)
そしたらそれにのっていたワークショップがまさにそれで、
「先生、できるんですか?むずかしいですよ」
とか言うんでがぜんやる気がでてきたというわけで。
待てよ、やつがやっているのは、エッチング教室ではないか。
むむ、たしかにむずかしそう。
エッチングのやり方については女子美大学の公開講座の回をご参照ください。

予約ではなく先着25名ということだったので雨の中開始30分前に到着。
歩くと20分。しかも雨はだんだん強くなるということもあってか、
参加は15人くらいだったでしょうか。
そのうち展示を見ていた人が加わりだんだんといっぱいに。
あらかじめ下書きはしていってたんで、それをトレーシングペーパーに写して反転。
カーボン紙をひいてグランドを塗った銅板の上でなぞります。
で、それを針でなぞって版をつくるわけで、版はさかさまになるのです。
だから下書きで大まかな輪郭を描いたときは日光菩薩だったのが、
細かく描き込んでいく時はいつの間にか月光菩薩の写真をみていたこと、
あとになって気がついた。
まあ、「日光・月光・明光菩薩」ということでよろしく。
(どっかの塾みたい)
インクをのせてローラーで一回刷ってみるともう少し、もう少し、と描き込みたくなって、
いちおう4回目の刷りまでやったときは3時間近くなっててさすがに途中でおしまいにして出勤してまいりました。
おもしろいですねぇ。すっかり版画にもはまりそう。
今日と日曜に一日体験があるんですが、
二日目体験も朝から行ってみようかと思案中であります。
日光
二日目めへ