女子美公開講座3 2007年12月21日15:40

後半戦に入りました。今回は、

刺繍芸術 保存修復と制作の理論と実際
(女子美術大学短期大学部教授 岡田宣世先生)

1刺繍とは
刺繍と一口に言っても、刺して繍(ぬ)うだけはなくて、
糸を染める。糸を縒る。などさまざまな工程を組み合わせてひとつの刺繍が出来上がっています。

日本刺繍の主な技法は、
点を繍う。
線を繍う。
面を繍う。
点を連ねて線を作り、
点を埋めて面を作る、という言い方をされていました。

繍い方にもいろいろあって、
線を太くしたい時は
三分の1進んで三分の2もどる。
とか、さらに
四分の1進んで四分の3もどるという縫い方をする.

レジメにメモしておいたのですが、
それだとどんどん下がっていくような気がしてきました。
うーむ。ラグビーみたいに、うしろにパスするけど前に進むってかんじなのかなぁ。
三歩進んで五歩下がる?ワンツーワンツー♪
(わからないので、歌ってごまかす)
糸も細いのから太いのから様々な種類があり、それを右に縒るのがZより、左に縒るのがSより。
それをさらに合わせて縒って、刺繍用の糸にする。

幕に刺繍するか、着物にするのか。
着物ならばどんな着物か。
どんな染めのものかどんな模様か。
素材はなにか、などなどに合わせて、
糸、染め、、縒り、繍いを使い分けてひとつの刺繍ができあがる、という。
講座を受ける前は想像していなかった、深い世界がありました。

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