台風18号と風の谷のナウシカはなぜ飛べるのか。
「台風18号は1000hPaから965hPaに急速に発達し」
下がって発達とはどういうこと?
(天気の変化中2理科 9/17)

これまで発生してから1週間ほどかけて日本に近付いて全盛期を過ぎて
「勢力を弱めながら」東に進んでいます、ということが多かったという台風ですが、
今年の台風18号、どうもようすがちがうということです。
発生したのが9月13日。(中心の気圧1000hPa)
それがあしかけ4日後の16日未明には965hPaに「勢力を強めながら」上陸。
急速に発達したのは夏の猛暑で海水温が高かったため。
ということは温暖化が進む限り「今までにない」このような台風が
ふつうになるということも考えられるわけで、これはかなりこわいことですね。
さて、ここで中学生の勉強として気になるところ。

中心の気圧1000hPaから965hPaに急速に発達し。

下がっているのに発達しってどういうこと?
同じ気圧のところを結んだ線が等圧線。地図で使う等高線を連想してみてください。
まわりより気圧が低い部分は谷になっていますよね。
これが急に数字が下がるってことは谷が急になるってことで、置いてあったものが転がるスピードも速くなる。
それが天気図では空気ってことになります。空気は中心に向かって(北半球では)
時計反対回りに吹きこんでいきます。
谷底に転がり落ちてぶつかって終わりじゃなくて、吹きこんだ風は上に上がります。
そこにもくもくとできた雲から猛烈な雨が降る、と。

テストで低気圧と高気圧を見分ける問題、よく出てきます。
上昇気流は谷で起こる。その風をつかまえて飛ぶ、
迷ったら、風の谷のナウシカを思い出してみてください。


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