映画「たそがれ清兵衛」にみる、学問は何のためにするのか。


おとはん。

ん?

針仕事習って上手になれば、
いつかは着物や浴衣が縫えるようになるだろ?

うん。

だば、学問したら何の役に立つんだろ。

…………
……学問は針仕事のようには役立たんがの。
学問しえば、自分の頭でものを考えることできるようになる。
考える力がつく。
この先、世の中どう変わっても
考える力持っていれば、
なんとかして生きていくことができる。
これは男っ子も女っ子も同じこどだ。
わかるか?

はい。

(映画「たそがれ清兵衛」より)

直接何の役に立つか、というのも大事だけれど、
「自分の頭でものを考えることできるようになる」
力をつけるために勉強すること。これもとても大事なのです。
連立方程式が何の役に立つ?数学なんて使うことないじゃん?
なんていう質問の答も、この清兵衛の言葉の中にあるように思います。

それはともかく、
映画の中では特に、
清兵衛の幼なじみ「ともえさん」役の
宮沢りえちゃんが光ってました。
ここまでいろいろありましたが、それらの全てが
今の宮沢りえを作っているんだなあ。と改めて感心。
人生に無駄なことなんて、ありゃせんのです。

余談ですが、劇中こんなセリフがありました。

「ともえはんの字、お塾のお師匠はんより上手だの」

ドキッ。



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