しるべ政策研究会




 私は新湊市議会議員 菊民夫 です。 ■しるべ4月号 2004■
市政談議 
中国情勢について

蘇州企業を尋ねて


自民クラブ行政視察報告書


報 告 者:菊 民夫
視察期日:2004.3.22〜3.25
参 加 者:赤江寿美雄・堀義治・泉田恒男・勝山雄平・菊民夫(5名)
視察目的:@富山県が進める上海定期便誘致と上海の海外事情について。
       日系企業・蘇州東洋電波電子有限公司(半導体)訪問
      :A蘇州・周荘の運河形態と観光について。(内川との比較)


 日本経済が暗く長いトンネルから抜け出し復活の兆しが。
輸出と設備投資がけん引きする景気回復の動きは製造業の大企業から中小企業や非製造業にも波及してき た。富山県内にも魚津、砺波に松下電器産業半導体社新工場建設の大型設備投資が行われる。台湾、韓国 勢の半導体の技術力の追い上げや価格に対抗するためマレ−シア、シンガポ−ルそして中国へとシフトし てきた日本企業が今、「海外進出」から「国内回帰」を演じている。その状況下で中国の市場も含めて日 本の中小企業が上海、蘇州、坑州へと海外進出した経過と今、大手デジタル家電メ−カが次々と新工場を 国内回帰させている状況をどう見るか、蘇州に進出した企業を視察した。

 3月23日、無錫から蘇州へ車を走らせ午後2時に誘致先の蘇州國家高新區管理委員会・招商局の王劼氏 の説明を聞き、視察訪問先の新区の蘇州東洋電波電子有限公司を訪問した。王劼氏の説明によると、新区の 開発は6.8kuからスタ−トして現在258kuに拡大した。日系180社余りが進出し、全体の企業の 80%が中小企業である。中国は電力事情が悪いのだが、新区の進出企業には毎日電力を優先で供給してい ると、優遇処置として法人税の割安と5年間の経過処置も示された。  蘇州東洋電波電子有限公司が蘇州に進出した大きな理由は、デジタル家電メ−カ松下電器の親会社とのセ ット企業であり松下電器の蘇州半導体供給拠点として工場を供に設立した。  現在、セット企業としてマレ−シアに同じ工場を持つが蘇州工場に全て移転する計画で、中国市場も含め て半導体供給拠点としてさらなる再編での事業展開が示された。賃金格差は現地中国人の1ヶ月の給料は 500元(日本円で7,000円)程度である。当社での採用賃金を800(日本円で11,200円) としている。しかし今だ日本の賃金体系の15分の1程度である。ちなみに、マレ−シアは中国の2倍、 シンガポ−ルは中国の4倍程度と聞いた。設備投資の国内回帰についての意見交換をし、企業を後にした。

  参考資料
    @日系企業賃金水準(蘇州新区内)
    A周荘・蘇州と内川風情
    B中国情報局


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