このページを作るにあたって


インターネット

私はいわゆる、重度一級という下肢・肢体不自由の身障者である。
それは実生活を生きぬいてくる間、
あらゆる状況でハンディキャップとなり、ある時は乗り越えきれぬ壁(バリア)にぶつかり、
身体だけでなく、心の中をも揺さぶるものとして大きな関わりとなってきていた。

しかし、35歳を過ぎ、慣れない手つきながらも
パソコンに触れ、インターネットに触れて、こうしてHPを作成し、ネットの中で多くの人と出会った時、
そのハンディも壁も、目の前からスーッと消え、まさにフリーな環境の世界と接する事が出来た。

実生活では、まず目で見て分かる自分の障害が、
インターネットの中では、それをオープンに申告しなければ、何事もなきが如く、
ハンディも壁も思い悩む必要もない世界だったのである。

そして行動に負担の掛かる障害が、ネットではそれすら感じることなく、
ハイパーリンクによって、自分の行きたいところに・見たいところに瞬時に飛び回れてしまう。。。
それが私の、インターネットで感じた最初の衝撃であった。

ネットとバリアフリー

そうはいってもまだまだ、ネットの世界においても、障害によって、また年齢によって、
パソコンに触れる事さえ、そのハードルは高いものとなってるいるのも事実だ。
パソコンは今まで、特定の年齢層・人達をターゲットにして進化してきたとも言えなくもない。

しかし、パソコンには潜在的にまだまだ多くの未知の能力を秘めていると私は思う。
キーボードを使わず、より使いやすく声によってすべてを操作出来たり、
軽薄短小、その形によって使う場所も特定されずにすむという、ソフトやハード面での進化や、
光ファイバーで行われる大容量の情報の伝達、無線の進化で、
インターネットに対するアクションへのハードルも、もっともっと低くなっていくのではないかと、私は思う。

より多くの人のコミュニケーションの役にだつツールとして、
またバリアフリーにおいても欠かす事の出来ないツールとして、パソコンやネットが進化していく事を私は願う。

だからこそ私は、思い・願うだけでなく、まさにこのネットの中で、
バリアフリーに関するページを、 自分の作り上げるHPに記してみたいと思ったのだ。
より自分の姿をオープンにして・・・。
 



ページ作成にさいして

実はバリアフリーは、パソコンやネットと同じように日進月歩、毎日のように進化している。
私自身、場合によっては、その進み方に驚いてしまう事もしばしばある。
しかしそのバリアフリー情報は、まだまだ特定の人しか目にする事が出来ず、
いわゆる情報インフラが遅れている状況であると思う。

このページでは、可能な限り今現在を記し、その情報を発信することも目的としているが、
今作成しているこのページさえ、作ってみたらすぐに事実は変わってしまうかもしれない。
なのでページを作った日時を入れ、出来る限りその当時の状況をここに残していきたいと思う。

それから、私自身は下肢体不自由という限られた障害なので、
バリアフリーすべての状況を正確に把握し、その気持ちを代弁する事は不可能である。
あくまで私の立場で・・・、しかし思いを込めて作ろうと思う。

またこのページに記される資料・出来事等は、
分かりやすくするために多くの引用・リンクをさせていただきたいと思う。

2005.6.1.記



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