四国一人旅 2002年11月23日(土)

オーシャン東九フェリー〜ふく利〜鳴門〜徳島市



☆2002年11月23日

 甲板にて

夜中にはかなり揺れた船での睡眠は、意外としっかりとれ、
7時には目が覚めていた。
空は雨は降っていないもののあまり良い天気ではない。
徳島の天気予報では、曇り時々晴れ、このまま四国突入か?
と心配しながらも、体調は良く、まずはレストランへ。
船酔いもなく、朝食もしっかり食べられた。

その後フロントにいる、朝から笑顔のIさんに挨拶しながら、 甲板出てみる。
その甲板の様子がこの写真である。外は風があるせいかかなり寒い。

一度船室に戻って、今度は大浴場へ。
9時半を過ぎた少々遅い朝風呂だったが、
なんと昨日の夜、一緒になったAさんがまたいる。
Aさんも朝風呂には遅れたらしいが、
多くの乗船客がいる中、嬉しい偶然であった。
話しながらの入浴していると、窓の外は少し明るくなってきて、 その眺めを見ながらの、気分のいい入浴となった。

入浴後、名刺を交換したが、このAさんとは、船を下りた後もう一度会うこととなる!


 四国・徳島がすぐそこへ

到着時間まで、昨晩見るはずで借りておいたビデオを見る。
映画も見終わって、12時を過ぎる頃には、天気が良くなってきた。
日も差してくる。

徳島到着のアナウンスが流れ、
今では名残惜しいくなったオーシャン東九フェリーの下船の準備にはいる。
早めに荷物をまとめフロントに預けて、甲板に出てみる。

目の前には真っ青な空の中、青い海の中、
四国が見える、徳島の港が見える。 

その時、携帯にメールが入る、Zさんからだ。
Zさんとは今年四国行きを決めてから、HPのアクアリウムが縁でメール交換するようになった人である。Zさんは徳島に住んでいる人で、偶然とはいえ今回の旅にあたって知り合える事に、運命さえ感じた人だ。あの徳島港にもう来ているという。

 船から四国へ

徳島港には、Zさんがそこにいる。
Vさんも一緒とのこと。
Vさんは、ZさんのHPが縁で、旅直前に知り合えた高知の人である。
この人も、熱帯魚を飼っていて、写真も趣味とのこと。

今までの一人旅ではあり得なかった、四国での四国の人の出迎え。。。
インターネットとの出会いとはすごいものだ。ありがたいものだ。
そう深く深く感じた。。

しかし、実際に会うのはこれが初めてであり、
言い知れぬ不安もある。

この下船の時間をドキドキしながら待っていたことを、今でも忘れない。



 徳島駅前

車がフェリーを下りてすぐ、二人の姿が見えた。 そこに車を止める。
二人に顔を合わすと、その優しい表情に、
あっという間に不安はかき消されて、 こちらもすぐに笑顔になる。
早速車を降り、四国の地を踏みしめてみる。四国だ。
その姿を二人は微笑ましく見てくれる。

フェリー乗り場から、Zさんの車の後に続きながら1泊目の宿泊地「徳島東急イン」に向かう。荷物と車を預けるためだ。

その道すがらも「ああ、とうとう四国に来たんだ!」と
キョロキョロ周りの風景を見ずにいられなかった。
真っ青な空の下、車はすぐに徳島駅に着く。 写真の正面が徳島駅。
駅周辺に椰子の木がある。やはり南国四国らしい。

駅近くの東急イン用の駐車場に着くと、そこにはVさんの奥様が!
さらに嬉しい出会いだった。
早速ホテルでチェックインをすませ、4人でZさんの車で徳島を回ることとなった。


 徳島ラーメン(ふく利)

まず行ったのは、徳島ラーメン(支那そば)のお店。
以前からZさんは、メールやネットで、徳島ラーメンの話をしていた。

徳島はラーメンのお店が多く、それぞれが競い合っている。
その中でもこのふく利は、Zさんお勧め中のお勧めのお店である。

味は、豚骨しょうゆ味。和歌山ラーメンに近いのだそうである。
早速「肉大」をたのむ。
「肉」とは何か実はよく分からなかったが、ここではチャーシューの事だった。
チャーシューの大盛り、つまりチャーシュー麺だった。
見た目、かなり濃い味かと思ったら意外にあっさりして、 どんどん食が進んだ。スープも全部飲み干すことが出来た。美味かった。



 鳴門公園へ

右の写真は鳴門公園へ向かっている時の写真である。
正面には、小鳴門橋が見える。

鳴門は、四国のすべての旅で訪れているところである。
「ようこそ鳴門公園へ」の案内板が嬉しい。
今回は、どんな姿を見せてくれるのだろうか?




 大鳴門橋

鳴門は計4回の四国の旅で必ず来ているところだ。
まだ大鳴門橋が影も形もない時、
建設中の時、
そして完成し車で渡った時

今回は、その大鳴門橋の「渦の道」というところを車ではなく徒歩で渡るのである。
徒歩といっても、ZさんVさん夫婦のおかげで、
私は、車椅子に乗りながら、ここを渡ることが出来た。

ZさんVさん夫婦に大感謝の中、
より身近に大鳴門橋・渦の道を楽しむことになる。


 大鳴門橋渦の道から

渦の道は鉄骨に囲まれながらも、その間隔は広く、
ところどころから海を展望できるようになっている。

その鳴門海峡を素敵な帆船が横切る。観光船であろうか?  
ガラス越しであるが、渦の道からこんな綺麗な景色もゆっくり見える。

そうそうこの渦の道で、フェリーで知り合ったAさんとまた出会うことになる。
お母様を車椅子に乗せて優しそうにしている、Aさんに挨拶をする。
今回の旅の不思議さを感じた。



 渦の道から観潮船を見る

渦の道は、真下の渦の状況が見えるようにと、
ところどころの床にガラス窓がある。

床から海面までは、45m程あるという。
下に写っているのは、アクアエディという観潮船である。

こういう船を真上から見るのも、渦の道ならではでないだろうか。
ガラス窓を覗き、また何度かその上に乗ったが、
たとえ安全とはいえ、やはり上に乗るのは怖かった。



 鳴門の夕焼け

四国での初日、この綺麗な夕陽で暮れようとしている。
 
この後徳島市に戻り、Vさんの奥さんは用事があるとのことで一度別れ、
Vさんとともに私達は、Zさん宅にお邪魔する。
Zさんのご家族に迎えられ、熱帯魚やCRSを見たり、
Zさんのお母様から落花生を頂いたりと、
徳島の家庭の気さくで暖かい、一家団欒に触れることが出来た。
この雰囲気は、全旅を通じて初めて! 心の中でも何度もお礼を言い、
Zさんの家を後にし、 Vさんの奥さんと再び合流し、
夕食のお好み焼きを食べたりと、 夢のような時は流れた。

Vさん夫婦と別れ、Zさんと明日の再会を約束し、
私がホテルに戻ったのは10時近くだった。
この夕焼けの写真を見ると、
その3人の顔、Zさんのご家族の顔を思い出す。。。



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