四国一人旅 2002年12月02日(月)

生誕の碑〜龍馬郵便局〜高知城〜路面電車〜新漁丸〜須崎〜武知半平太像〜横波三里〜桂浜



☆2002年12月02日

 坂本龍馬生誕の碑

ホテル南水のチェックアウトは、10時であった。
もっともっと長くこのホテルに居たかった。
そう思いながらも、今日は最後の四国を目に焼き付けに
ホテル南水を後にする。

この生誕の碑はホテル南水の裏側の、国道沿いにある。
向かって左隣が病院となっているのが、意外だ。

龍馬の生まれたところ、
何度も四国に来ていて、ここに来るのは初めてだった。
実際150年以上前、この地で生まれ、この地で育った龍馬。

今回だからこそ、
ここに来るのも価値があるのだと思うのであった。。
 


 龍馬ベンチ

生誕の碑の向かいにこのベンチがある。
中央には龍馬の写真、
左右の背もたれには、
龍馬が持っていたピストルと家紋がデザインされている。

龍馬が愛用したS&Wのピストル。
これが、この形が、
日本でのピストルのルーツと思えてならないのは、
僕だけではないと思う。

北進一刀流の免許皆伝の剣豪龍馬が、
このピストルを懐に持ち歩いていたのは、龍馬らしい。



 龍馬郵便局

ここもホテル南水のすぐそばにある。
龍馬郵便局、
ここは郵便局で初めて、人の名前を冠にした郵便局である。

入口には龍馬の銅像が!
中にショーウィンドウがあり、そこも龍馬龍馬である。

ここでもハガキを買い、
龍馬図柄の龍馬郵便局の当日のスタンプを押してもらい、
写真をいっぱい撮る。
その姿を局長さんは微笑ましく思ったのだろう。
局員さん皆さんを集めて記念撮影までしてくれた。

ありがとうございます。
龍馬郵便局の局長さん!
龍馬郵便局の局員の皆さん!



 高知城

意外や意外、
私がこのような高知城の外観を撮ったのは、これが初めてである。
天守閣に登ったのは25年前、
修学旅行の時で、狭くて高い階段に驚きながら、
天守閣まで・・・雨の中、薄ボンヤリであるが、
高知市の町並みが綺麗に見えた思い出がある。

青空の中、街から一気にそそり立つ高知城は、
凛々しく勇敢に見える。  

龍馬もきっと、その姿を見ながら、
仲間と酒を酌み交わし、
世界へと目を向けていったのだろう。


 高知の路面電車

高知の路面電車、広告電車は相変わらずである。
しかし、20年前より、15年前より、
そのデザインは落ち着いたように思う。

むしろ昨今の都心で見るバスの広告デザインの方が、
派手派手しいような感じだ。

高知の路面電車は、はりまや橋を中心に、
東西20キロ南北3キロと縦横に線路をのばす。
明治37年から走っているというのだから、
その歴史もすごい。



 新漁丸

高知市から海岸線を須崎へ向かうと、
宇佐の船着き場近くに、この新漁丸がある。

NHKの「ひるどき日本列島」でこのお店を紹介した時、
もし旅をした時、ここを寄れたらいいなと思っていた場所である。
映し出されたここのご主人に是非会ってみたくなったからだ。

この旅の最終日に、無事ここに寄れた。 しかもお昼時!
昼食をとるために入ったが、ご主人は留守。
残念に思いながら、食事を終えるとそこにご主人が!
早速今回の旅のこと、TVを見たことを話すと、
ご主人は笑顔で須崎について話してくれる。
楽しかった。
家族の方も暖かく答えてくれ、ここでも大切な思い出の一ページとなった。


 須崎からの眺め

須崎は、20年前の初めての一人旅の時に
桂松閣の山下さんに案内してもらったところである。
その時は、小雨が降っていてあまり景色は見られなかったが、
今回は良い天気。

その時をなぞるように須崎を走ってみる。
須崎でも横波三里といわれるこの地は、
細長い島がくっついたような面白い景勝を見せてくれる。

そうそう、この須崎市には2002年夏の甲子園で、全国制覇した高校がある。
その名は、明徳義塾高校!
文武両道の高校で、
特にその精神力の強さは、 この大自然の中、全寮制で培われているという。
ここに来て、それを納得する。


 国民宿舎 土佐 

さらに車を走らせ、この「国民宿舎土佐」に来てみる。
ここからの景色はまさに絶景である。

ここは、県立横浪自然公園の高台に建ち、
透明度の良い日は室戸岬から足摺岬までを見渡せるという。

2001年12月に、リニューアルオープンしたばかりで、 建物も美しかった。
この景色が見える露天風呂もあるとのこと、
もし旅前にここを知っていたら、泊まっていたかもしれない。

道すがら立ち寄った場所だったが、
とても印象的な心に残る素敵な所だった。


 回転レストラン?

20年前、山下さんとともに昼食を食べた回転レストラン。
そこからの景色は、先ほどの「国民宿舎土佐」の景色のように絶景で、
しかも、回転するわけだから、すごく楽しみにしていた場所である。
しかしこの場所、今ではもうレストランではなかった・・・。

今は、「心のあかり」という墓地らしきものになっている。
今でも回転するのだろうか??

20年の時の流れ、なぞった須崎であったが建物は変わらなかったが、
その内容の変化には、驚いた。
変化したものを見るのも、この旅の目的ではあったが、
寂しさがあとからあとから湧いてくる。。。


 武知半平太の像

回転レストランを後にし、向かうは武知半平太の銅像。
ここが今回の旅の最後の目的地となった場所である。

20年前、武知半平太の像を見た時には、
「なんだこれ?」と思ったものである。
その銅像が変わったという噂は聞いていた。
それをどうしても見たいと思って、ここには必ず来ようと思っていたのである。

そしてこの像を見た時、四国の旅が終わったと感じた。

武知半平太は、綺麗になっていた、凛々しくなっていた。
銅像の周りの寂しさは20年前と何ら変わりはなかったが・・・。


 横浪三里

銅像からの帰路、横波三里の写真を撮ってみた。

まわりに、いかに素敵な施設が出来ようが、
それが衰退しようが、
おそらくこの美しい景観は、これからも変わらないことであろう。

私が龍馬だけでなく、
この四国に対し慕情の念を感じたもの。
それは、この美しい自然美だったのかもしれない。


 桂浜

須崎からもどるは、やはり桂浜。
正面に見えるは、浦戸大橋。
観光バスもまだいる。

ここでまたTさんと会う。
それはあまりに偶然の出会い。
ドラマでもそこまで?と思う会い方だった。

あと数時間で四国と別れを告げる。
しかしもう、この時には、龍馬の銅像前には行かない。
この駐車場で車を降り、頭上の森の龍馬の向かい、
龍馬に対し、その時の僕の気持ちを伝える。

振り返った人も板かもしれない。
しかし、これが私の旅の最後の締めくくりだった。








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