いざ四国へ!
四国一人旅 2007年11月12日(金)
朝霞〜オーシャン東九フェリー
5年前の2002年四国一人旅、
私はその旅を、四国を巡る”最後”の一人旅にしようと思っていた。
実際にそれは思い残すことない充足感があった。
しかし歳月は、思いを変化させた、5年という歳月。。。
☆四国へ
この5年間で、
ホームページによって、はたまたよさこいによって、私の周りの状況は変わった。
人との関わり合いで激変した。
あまりに状況の変化が激しいと、
変えていい自分と、変えてはいけない自分を見定める事さえ思うにまかせず、
時の過ぎゆくままに過ごしてきたのではないかと心配になる。
多くの優しい気持ちに触れる機会が増え、
それに対する自分の甘えの構造・甘えの増長が特に心配になってしまう。
優しい気持ち、優しい振る舞いに接せれる事は、けっして普通の事などではなく、
それはもの凄く貴重で、巡り会い難い、有り難い出来事なのだ。
それを常に自覚するためにも、
自覚の機会を自ら作ることが大事だと思った。
つまり今の自分自身を見直すために・・・今回のこの四国一人旅が必要と思えたのである。
そしてもうひとつ、
旅を通じて、48歳の今だから、やるべき挑戦をしてみたかった。すべきだと思った。
その思いが現実となったのが、今回の2007年四国一人旅だったのである。。。
☆2007年11月12日
有明ふ頭フェリー受付
四国行きのフェリーの予約は、
電話等により1ヶ月前から出来る事になっている。
その時に乗船の詳細を”予約番号”と言う形で
事前に申し込める。
しかし実際の支払いや乗船券の受け渡しは、
当日この窓口で行われ、
その受付が完了するまで、
船そのものに”無事乗り込めるか?”少々緊張する。
自分の受付が済んだ後、写真を撮ったが、
この光景を見ると、それほど緊張することもなかったようだ。
フェリー乗り込み
予約・申し込みの時に私は必ず障害者であることを言う。
それは単に割引等を考えてということだけではなく、
実際にその場その状況において、
受け入れてもらえるかどうか、の確認も大切だからだ。
障害の有無の連絡がいっていたのだろう、私の車は
係員の誘導で客室への階段入り口の近くに案内してもらえた。
フェリーの車を置くエリアは、そこかしこに車止めや段差があり、
入り口の近くに誘導してくれるというのは、
とても有り難い心遣いだ。
バリアフリーが当たり前のようになりつつある昨今だが、
こういう細やかな心遣いは胸に染みる。
客室入口
車を止め、階段入り口へ。
荷物を持ち、この階段を上るのが
四国一人旅の最初の私のイベントなのだ。
ドキドキしてるせいか写真がぶれているが、
画像右下に見えるのがその階段だ。
階段はステップ幅も狭く急で、折り返し2階分あるのだが、
2階目を登る時には、正直足が重くなる。
しかし、旅を成功させたくて、なんでもない素振りを装い、
頑張って登ってみる。
一人旅は、そういうことの繰り返しだと、
蘇る記憶を辿りながら客船入り口を目指していった。
船中にて
階段を上りきると一度甲板に出て、
右手の船内客室の入口があり、そこに向かう。
その扉をくぐると・・・、
5年前は女性乗務員が駆け寄ってくれたが
今回は心優しき男性乗務員が、駆け寄ってくれ、荷物を。
やはりこういう状況での優しさは、ストレートに感動を覚える。
旅の最初は、どうしようもなく不安になるからだ。
しかしフロントの中には、
5年前にお世話になった女性乗務員がいたのだ。
ビックリするとともに、旅のつながりに感謝した。
船内の夕食
乗船し間もなく7時半をさす頃、
レストランに向かう。
レストランへは、一番乗りで入っていった。
セルフでのレストラン、
混雑すると、どうしても迷惑がかかってしまう。
ありがたいサポートを受けながらも、テーブルに着席する頃、
他の人達もレストランへ、夕げに賑わいだす。
今回のメニューは、鰹のたたき!
ここで食べることにより、
高知での鰹のたたきが、
いかに美味いかが
ハッキリ分かるようになる。
しかしこの時は・・・、この時でそれなりに美味い。
船酔い止めのビールとともに、美味しくいただく。
食後フロントへ
夕食を終え、フロントに行ってみる。
5年前に乗務されてた方が、そこにいる。
その当時のことを話してみるが、
さすがに5年前の片道乗船、覚えてないとのこと。
ただ、逆にこちらがなぜ覚えていたかというと、
その時、写真を撮らせていただいてたからなのだ。
覚えてもらえてないのは残念であったが、
こういう出会い・会話のある出来事は、一人旅の中でとても心強くなる。
一人旅は、ただそれだけで、寂しさを感じてしまうものだから。。。
少しでも人との触れ合い、心強く思える出来事は、それだけで有り難い。
船室にて
夕食を終え、しばらく休んで大浴場に。
もう数人の先客が入浴していたが、それでも大丈夫なのが、
この風呂場の広さなのだ。
洗い場も6人分あるし、なんといっても湯船が広い。
入浴後、浴場から出る間際に人がいなくなったので、
風呂場の写真を撮ってみた。
船も揺れだして、湯船のお湯もそれに合わせて揺れて、
写真右下の所を見ると、波のようにお湯が
外に溢れているのがよく分かる。
今回の航行はかなり揺れるのかな?
と不安に思いながら、大浴場を出て船室に戻る。
浴場から船室に戻ると。。。
午前中は仕事をしたものの、午後はフェリー乗り場、そしてこうして船に乗るだけだったのに、身体はものすごく疲れている。
いよいよ旅が始まり、その緊張感と、久々の全て一人での行動が疲れを増幅しているのだろうか?
明日からの四国でのスケジュールは、自分のためのスケジュール、全力を尽くすべくのスケジュールなのだ。
身も心も、頑張らなければいけない。
そう思いながら、携帯の電波も届きづらくなった頃、
体力回復のため早めの就寝とベットに入ったが、
眠りにつこうとした矢先から、船はさらに大きく揺れていくのであった。