四国一人旅 2007年11月14日(日)
屋島〜倉敷〜大歩危〜高知
☆2007年11月14日
屋島へ
環境の激変からか?
四国での最初の朝はつい寝坊しやすいのだが、
今回はしっかり7時前に起床、
朝シャワー等ゆっくり身支度を済ませロビーに・・・。
ホテルの方にお礼を良い、8時前に、チェックアウト、
最初に向かうは源平合戦の古戦場のある屋島だった。
ホテルから屋島へは国道11号線、
その道を走っていると左手に、こんな感じで屋島が見える。
屋根の島とはよく言ったものだ。
そう、今までの四国旅でこういう写真は撮れなかったが、
私は屋島らしい、こういう写真を撮りたかったのだ。
ホテルからは、ほぼ30分ほどで屋島山頂に到着するのである。
屋島山頂でバックドロップ!?
まだ時間も早く、屋島山頂の駐車場には数台の車しかいない。
そこに車を駐車し、
車椅子に乗り移って、屋島の散策へ。
遊歩道の入り口の案内地図を見ると、
さほど遠くないところに展望場所が幾つも点々とあるので、気楽な気持ちで
行ってみると、地図では分からないアップダウンが結構ある。
そんな中、最初の展望場所の景色に惹かれ、
目の前の凸凹の石畳を横断すべく、前夜のように今度は引っかかって前のめりに転ばないよう、前輪を上げ気味でゆっくり行ってみると、、、
ガタンガタンとなる拍子で車椅子は急に勢いよく後方に・・・、
まるでバックドロップ状態で、ひっくり返ってしまった。
近くに人はいず、頭を抱え痛みが遠のくまでしばらく倒れたままに・・・、
そしてゆっくり起きあがってから撮った写真がこれである。
倒れた時に朝露がカメラのレンズに付いたのだろう。いやチョチョぎれた涙か???
自分にとっては思い出の一枚となった。
旅館桃太郎
転んだ場所からしばらく上り坂を進んでいくと、
かなりの時の流れを感じさせる看板と建物・・・。
旅館桃太郎・・・とある。
これこそ私がまだ10代、
修学旅行で初めて四国に訪れた時に泊まった、
四国初めての宿である。。。
それは1977年のことだから、ちょうど30年前になるのである。
屋島はけっして古びた場所ではないのだが、宿泊となると、
時代は変わっているのだろう。。。
しかし別面の、いわゆる入り口の方は綺麗で、
まだまだ現役の、人数限定の宿泊施設となっている。
未来に、今一度ここに泊まる機会が用意されていたら嬉しい。
屋島の茶屋での讃岐うどん
道自体は舗装されているのだが、アップダウンはさらに続く。
場所によってはかなりの上り坂もあったが、
帰りは逆に下りと思うと、頑張れるのだ。
一番景色のよい、屋島の茶屋に辿り着く。
ここで朝食をとることも計画に入れておいた。
朝に優しいうどんにイイダコのおでん。
生醤油うどんは、うまい!!!そして屋島のイイダコも!!!
一気に食べ、転んだ時の痛みも、良い想い出として・・・、
屋島をもう一回りし、お遍路さんが増えてきたので駐車場へ。
次はいよいよ瀬戸大橋を渡り四国を離れ岡山の倉敷へと行くのだ。
岡山・倉敷美観地区へ
屋島から国道11号、香川道、瀬戸大橋を渡って岡山県に入り、
早島ICを下りると30分ほどで倉敷に着く。
コースとしてはそれほど難しくないのだが、駐車場所となると、
私の車はナビも付いていないので、行ったとこ勝負というところもある。
事前の下調べはしてあるが、とにかく倉敷駅へ、
そして出来るだけ大原美術館の近く・・・を頭に置いていたら、
観光ホテルの駐車場に目が入った。
一般車も駐車可能と看板に出ていたのでそこに入ってみる。
正直行きあたりバッタリ状態だったが、その駐車場は素晴らしく便利だった。
そしていよいよ倉敷散策へと向かっていった。写真は駐車場からすぐ近く、もうそこが倉敷の美観地区だった。
大原美術館
ここも1977年、つまり修学旅行で入館した場所である。
当時私は、ステッキを付いて歩いてはいたが、
やはり長い距離には息を切らせ、せっかくの名画でさえ、
その前を早めに通り過ぎ、
階段近くを休憩場所にした・・・
そんな想い出も蘇る。
今回なぜ、そんな思いをした場所にまた行くことにしたかというと、
ここがバリアフリーの美術館になっていたからである。
エルグレコの「受胎告知」、今回はゆっくり見てみたい。
そして息を切らして身を支えた階段も。。。
バリアフリーは完璧だった。そしてたった一人でも両方が叶った。
時の流れは人を諦めもさすが、叶わないと思った夢も時の流れで叶えられる!
そこに行くことで、そんな希望を実感した瞬間でもあった。
倉敷美観地区
大原美術館に抱かれた後は、美観地区の散策へ。
真ん中に川が流れ、川の両側には、
道を挟み写真のようなお店も建ち並ぶ。
備前焼や地酒のお店、そしてお茶屋さん・・・、
岡山は桃太郎で有名、
その話に出てくる吉備団子も各お茶屋さんで食べられるのだ。
スケジュール的にここが昼食の時間、
うどんやそばも良いが、
ここでは
食事の変わりに抹茶と吉備団子をいただくことにした。
雰囲気も味も最高の思い出となった。
そして倉敷、岡山をあとに、四国に戻り徳島大歩危へ。
大歩危峡
倉敷・岡山から瀬戸大橋を渡り香川道、徳島道へ入って、
阿波池田で一般道に下りて大歩危に向かう。
四国で山や川の風景となるとつい四万十が思い出されるが、
吉野川の上流であるこの大歩危小歩危も、深い渓谷美が見事で、
心に残る素晴らしい場所である。
この日のスケジュールで、
この大歩危まで入れるとかなりハードといえるが、
そのハードさを押してもなお、
余りある有り難い再会がそこには待っているのだ。
到着時間もメールで告げ、再会の準備は整った。
そしてその時が来た。
ホテルまんなか
場所は大歩危峡のホテルまんなか、
そこで働く宮本さんとの再会は笑顔での中、無事遂げることが出来た。
たった一度、このホテルまんなかでしか会っていない宮本さんに対し、
なぜここまでこの再会を楽しみにいたのかというと・・・。
5年前の旅の時、なかなか決められなかった四国4日目の宿泊場所、
その不安な時に無事ここに泊まれ、忙しいお仕事の合間にも、
一人旅の話し相手になってもらえたことが、心に染み、
また、次の日に行く高松の讃岐うどんのお店も探してくれたりと、
宮本さんの人柄が忘れられなくて、再会したいと願っていたのだ。
再会の時間は瞬く間、またの再会を約束して、まんなかを後にした。
大歩危の夕日
大歩危をあとにして、向かうは高知。
今回の一人旅は、天気にも恵まれていたが、
こういう綺麗な夕日をみると、グッと来てしまう。
いよいよこれから高知、さらなる再会が待っている。
高知にはVet.Kさんがいるのだ。
Vet.Kさんとは、去年今年と夏にもあっているのだが、
ゼブラさんや宮本さんとの再会で、5年前の事を思い出してしまう。
ひろめ市場や桂浜、
初めて高知でよさこいシアターを見た時は、Vet.Kさんと一緒だった。
目の前の萌えるような夕陽が沈み、夜の帳が下りる頃、
そう6時頃には無事高知に到着するのであった。
筒での鰹のたたき
宿泊場所であるオリエントホテルにチェックインをすませ、
部屋に行き、しばらくするとVet.Kさんから連絡が入る。
7時頃にはホテルのロビーに来てくれるとのこと。
その時がやってきて、Vet.Kさんとも嬉しい再会をはたす。
祝杯の場所は、ホテルの向かいの「筒」というお店だった。
壁にはよさこいの写真も貼ってあって活気もあり、お客さんも満杯だった。
早速ビールとともに、鰹のたたき&塩たたきを頼む。
Vet.Kさんとの乾杯のビールも美味かったが、
鰹のたたき&塩たたきは今まで食べたことのないくらい美味かった。
ある意味フェリーにおいて、鰹のたたきを食べておいてよかった。
高知のたたきは、全然別物だと言うことが、よく分かったからだ。このお店は他のメニューも美味かった。
美味い祝杯の時は流れ、以前から約束してあったばぁ〜ばらと連絡を取り合い、ひろめ市場で落ち合うこととなった。
ちなみに「ばぁ〜ばら」は、よさこい関連で知り合った千葉の踊子さんで人柄も素晴らしく、
同い年ということもあり、私にとって気のおけない人となっている。
そのばぁ〜ばらも龍馬祭のために、高知に来ていたのだ。
ひろめ市場にはVet.Kさんも一緒に来てくれた。ひろめ市場まで、車椅子を押してもらえ有り難かった。
さらなる出会い
ひろめ市場では、ばぁ〜ばらと数人の方達が、卓を囲んで飲んでいた。
ばぁ〜ばら意外は、初めて会う方達だったが、
その中でも一人の方は、高知でもとても有名な方であった。
ばぁ〜ばらに紹介され、私もご挨拶した。
その方はよさこい研究所をされている、岡崎さんだった。
高知のよさこいの話し、歴史をいろいろしてくれ、
飲みながらも、とても為になった。
やはりこういう時間もあっという間に過ぎる。
まずさきに帰宅するVet.Kさんと、別れをおしみ再会を約束し、
その後私も、次の日の龍馬祭に備え、ばぁ〜ばら、岡崎さん達とわかれ、
なごり惜しみながら、一人でゆっくりと、ひろめからオリエントホテルに向かう。。。
その帰り道、撮った写真が右の高知城である。
四国での出会い・そして再会、その一つ一つが、一瞬一瞬が、とてつもなく大きな財産なのでは?
と、こうして高知城を見ながら噛み締めている自分がいる。。。
オリエントホテルに無事ついたが、部屋にはいると、今日1日車椅子でかなり動いたせいか、体中が痛み出した。
とにかく早く休もうと思い、すぐに床についた。