四国一人旅 2007年11月16日(火)
檮原〜須崎〜窪川〜土佐佐賀〜四万十〜宿毛
☆2002年11月16日
朝食バイキング
龍馬祭の夢のような時を過ごした次の日も、
午前7時前には目覚めることが出来、シャワー・身支度、
そしてオリエントホテルの朝食バイキングを、
こんな感じでいただく。
ここのホテルのバイキングは、美味い。
そう、オリエントホテルでも面白い出来事があった。
韓国の野球チームの人達も泊まっており、
その関連か、元巨人?阪神?、あの江川問題で有名だった、
小林繁も泊まっていたのだ。
小林繁としっかり挨拶したことも忘れられないエピソードとして、
8時半頃、フロントの方に連泊のお礼をいい、チェックアウトする。
須崎そして檮原(ゆすはら)へ
高知市から檮原に行くには、須崎まで高速で行き、
そこから197号線(檮原街道)を走って向かうのである。
今回の四国旅、龍馬脱藩の道、
檮原にある維新の門にはどうしても行きたかった。
不思議なことに、須崎から197号線に入ると、
道の雰囲気は、ガラッと変わる。
舗装された道を車で走っているのだが、
物静かな山並みが、何かを語りかけてくるようなのだ。
そんな雰囲気の中、一時間ほど車で走る。
その時間は、気持ちもどっぷりと脱藩の道に漬かれる時間なのである。
維新の門へ
197号線にある雲の上ホテルを過ぎると、
ほどなく維新の門への案内板が見えてくる。
そこを右折をして、しばらく走りまた右折、
そして城のような所へ登っていくと、彼らはいる。
坂本龍馬、そして吉村寅太郎、那須信吾、那須俊平、
掛橋和泉、前田繁馬、中平龍之助、沢村惣乃丞。
幕末、維新回天のために命を燃やした若者達。
その熱き躍動がこの銅像達にはある。
お城のようなものが写真左手にあるのだが、
それがない方が、更に雰囲気が倍加されるその場だと、私は思った。
龍馬像
檮原という場所柄、
まさに脱藩のする時の龍馬を描いた銅像であると思うが、
鬼気迫るもののように思えたその状況が、
この銅像を見ると、優しい笑みさえ感じられ、
重罪である脱藩の行為は、単に血気に逸っただけのものでは、
ないのだと痛感させられる。
龍馬のこういう思いを表現した銅像と会え、
私は心からホッとするとともに、
高知人の龍馬に対する思いの深さにも、
あらためて感嘆させられた。
山並みと龍馬像
山を見据えたこの銅像群、
指さす先、見据える先は、
山だけでなく
そこから広がる新たな世界のように思えてならない。
どんな状況であっても、目指すものがある時、
それは勇気さえ湧き・奮い起こせるものなのだと実感した。
私は今回の旅で、
この魂の場所に来るべきだったのだ。
そして、来て良かったのだ。
檮原街道
維新の門を後にし、また同じ道を辿り須崎へ。
行きでは気づかなかったこんなお店も、道沿いにあった。
はたして龍馬が走ったその頃にも存在したであろうか?
いやあってほしい。
トイレ休憩をしながら、そんなことを考えた。
とても風情のある、お店だった。
須崎道の駅
お昼前には、この道の駅に戻ってこれた。
檮原に行くためには、起点であるこの場所。
ここで昼食にしようかとも迷ったが、
お昼前に戻ってこれたなら、お昼は例の場所で・・・
と思い、写真を撮るだけにして、
頑張って先を急いだ。
この写真そのものは、あまり人が写っていないが、
実はかなり人で賑わっていた。
そして白装束のお遍路さんも、いっぱいいたのだ。
窪川(くぼかわ)道の駅
5年前の旅の時、足摺から高知と、コースは逆であるが、
その道すがら携帯で、Vet.kさんから
ここの豚まんのおいしさを教えらた。
その時の美味さから、今回もそれだけは食べていきたいと思い、
寄った窪川の道の駅。
時間もお昼時なのか、ここの道の駅も車がいっぱいで、
とても賑やかだった。
いっそのことここで昼食を!とも思ってみたが、
もうちょっとだけ我慢して、
美味い豚まんだけを頬ばり、道を急いだ。
黒潮一番館
時計も一時を過ぎ、土佐佐賀の文字が見え始めた頃、
そのお店に行くために、道を左折した。
そしてまた左折。
ほどなく目的地である、黒潮一番館についた。
ぺさんから教わったこの場所、
ここで鰹のたたきを食べるのも、旅の目的であった。
店に入り、迷わず鰹のたたき定食を注文!
しかしメニューをよく見ると、12〜2月のカツオ漁が休みの時は、鰹のたたきも食べられないことを知り、この旅が11月でよかったと安堵した。鰹のたたきは評判通り、いやそれ以上に美味かった。
最後二切れをお茶漬けにして食べるのは凄い!美味い!
ぺさん、ここ教えてくれてありがとう!
四万十川学遊館
土佐佐賀から中村四万十へ、時計はもう3時を指している。
四万十川を溯ろうか、はたまた足摺岬の方に行こうか?
旅に行く前の事前の計画でも、この時点で、
時間を考えながらそれを決めようと思っていた。
計画の段階ではどちらにも行ける予定だったが、
この日の天気があまりよろしくないことと、
運転の疲れ・旅の疲労も相当出てきたので・・・、
中村の四万十川学遊館前を車で寄ったぐらいで、
この日の宿泊場所、宿毛へと向かうことにした。
宿毛
今までの四国旅で、始めてくる場所である。
ここも天気がよければ、だるま夕日で有名な場所、
高知県の中で、一番西に位置する所なのだ。
ここに来たのは、
だるま夕日に対する淡い期待もあったが、
次の日の愛媛への移動には、ここでの宿泊が便利だったし、
今まで来てはいなかったが、一度は来てみたい場所だったのだ。
ここはきっと「しゅくも→すくも」と言い方が変化したのだと、
勝手なことを思いながら、
以前からこの場所に、かなり興味を持っていたのかもしれない。
秋沢ホテル
曇った日だったが、まだ日も明るい、4時過ぎには
本日の宿である秋沢ホテルにチェックインした。
外観はちょっと・・・と思えるが、中はとても綺麗なホテルだった。
通された部屋も広めで、車椅子の動きも楽だった。
ただ、フロントからエレベーターに行くまでに、
2段ほどの階段があり、階段脇にスロープもあるのだが、
その傾斜はメチャメチャ急だったのだ。
これが次の日、痛い思いをする原因となるのだが、
その日はホテルの方が素晴らしく車椅子をサポートしてくれ、
食事処での夕食であったが、食事も美味しく、
その美味しさに結局生ビールをジョッキで2杯も飲んでしまったのだ。
夕食を終え、部屋に戻ったがベットも広く、この日は早めに・・・グッスリ休むことが出来た。
本当に暖かい方がいらっしゃる素晴らしいホテルで、ここはお勧めである。