番外編


妊娠中というのは、何だか不思議な期間であり...

「病気」でもないんだけれど、元気でぴんぴんというわけでもなく...

あと数ヶ月もすれば、2人だけだったこの生活の中に、赤ちゃんがやってくるというのがなかなか実感として湧かず、どういうふうにしてその日までをすごせばいいのかわからず...

なんだかうれしいような気もするんだけれど、それよりもやっぱり出産の不安のほうが大きく...

赤ちゃんが生まれたら、バイクにも乗れないし、旅行もできないし、外食だって当分おあずけになっちゃうんだなぁ、なんて、「できなくなる」ことが山のように浮かんできたりして...なんだか少し損しちゃってるような気もしたもんだ。

だけど、んならば、今のうちにしたいことはやっとかなくちゃ、と思った時には、すでに大きなおなかが邪魔で、息切れしちゃっってたりして...もうすでに何もできなかったりするし...

なっちゃんがいる生活が普通になってしまった今では、そのころのことがもうほとんど思い出せないんだけれど...

なっちゃんがおなかにいる間、私たちは、こんなでした。