芸の道


赤ちゃんというのは、どうやって遊んであげればいいのかよくわからない時がある。

というか、あんまりわからない。

だって、しょーもないことに、むちゃくちゃウケまくってくれたかと思うと...

一生懸命遊んでやってるのに、さっさとどっかに行ってしまったりするし...

なちゅき、かーしゃんを置いていかないでくれぇ〜(T_T)

この前は、喜んだことが、今日はもう喜ばなかったり...

飽きるのもめっぽう早かったり...

が、こんな時、やっぱり「経験者」は強い。

お義母さん(つまり、菜月のおばぁちゃん)は、菜月の笑いの”つぼ”をよくおさえる。

たくさん遊び方を知っており、遊びながら、いつの間にか、なっちゃんに「芸」をつけていたりする。

 

ねぇねぇ、おばあちゃん、遊ぼ!

(生後10ヶ月)

おじいちゃんも寝てないで遊ぼ!

(生後9ヶ月半)

ところで、赤ちゃんの芸と言えば、まず最初に浮かぶのが「いない、いない、ばぁ」だけれど...

(これを「芸」というか、どうかは疑問であるが)

「いない、いない、ばぁ」

は、お義母さんにかかると

「いないよ、いないよぉ〜、いたぁ〜」

(おばぁちゃんバージョン)

になる。

ちなみに、これも、うちのばーちゃん(つまり、菜月のひぃばーちゃん)にかかると、

「おらんよ、おらんよ、おったぁ〜」

(ひぃばぁゃんバージョン)

になる。

こうなると、ずいぶん感じも違うものだ。(^^ゞ

時代を超えて語りつがれた伝統の技、という感じである。(意味不明...)

「ちょっと貸して、貸して」

「ん?世界が違って見えるぞ」

(生後9ヶ月半)

お義母さんは、よく菜月の手をとって、「ちょちちょち」をする。

「ちょちちょち」というのは、つまり、ぱちぱち拍手のことで...

なぜ、「ちょちちょち」と言うのかは定かではないのだけれど、とにかく昔から(かどうかは知らないが)赤ちゃんの拍手は、「ぱちぱち」ではなく「ちょちちょち」なのだ。

お義母さんがやるのを見ていると、この「ちょちちょち」は、「あばばばば」へと続き、動作にあわせて

「ちょちちょち、あばばばば、かいぐり、とっとの目。おつむてんてん、ひじとんとん...」

と続くのだけれど...

「かいぐり」って何?

「とっと」って何?

いつも疑問に思いながら、なんとなく、今だに聞けないでいる今日このごろ。(^^ゞ

「かいぐり」って?

「とっと」って?

いったい何(・_・?

 足でも「ちょちちょち」できま〜す

(生後10ヶ月半)

とーしゃんやかーしゃんは、どうも、遊んでやろうとすると、「おもちゃ」や「本」を持ち出してきてしまうのだけれど...おばぁちゃんは、ちょっと違うぞ。

 

とーしゃんの趣味で持たされた本

「ふむふむ...」

(生後8ヶ月半)

とーしゃん、菜月には難しすぎましゅ

Zzzz...

(生後8ヶ月半)

そのへんのものを使って、ちゃぁんと菜月をとりこにしてしまう。

この間も、壁に貼ったカレンダーの白鳥の写真のほうを見せて

「スワンよ、なっちゃん、スワン」

と教えていたんだけど

(「白鳥」じゃなくて、「スワン」というところがおしゃれじゃないか)

なっちゃんも、その夕日にそまる白鳥をけっこう気にいったらしく、何度か言われているうちに

「スワンは?」

と言われると、そのカレンダーのほうを見上げるようになった。

すごい、すごい。

えらい、えらい。

「なっちゃん、スワンは?」

「これですぅ」

(生後10ヶ月)

ところが...

カレンダーというやつは、たいていは月ごとに写真が変わるものであり...

2月1日、朝。

親しみ慣れた「スワン」は、突然、「冬山」の写真に変わってしまい...

菜月は、しばらく、

「なんで?」

という顔でカレンダーをしげしげと見上げていたのだけれど...

お義母さんは、けっこう切り替わりが早かった。

「山よ、なっちゃん、やぁま。山は?」

さっさと「スワン」を卒業し、今度は「山」を教えにかかっていた。

お義母さんもなかなかの強者、とみた。( ̄ー ̄)

ちなみに、3月1日には、「冬山」は今度は「花」になるぞ。(^^ゞ


「立った、立った」

も、お義母さんが教えた。

つたい歩きをするようになった、なっちゃんを立たせて手を離し

「立った、立った」

と言うと、なっちゃんはうれしそうに手をあげて、ぐらぐらしながらも何秒かは1人で立つ。

最近では、立った、立ったと言わなくても、1人で勝手に練習していることさえあり、立っちの練習にはなかなか効果的だ。

立った、立った、立った

(生後9ヶ月)

「いい顔」

も、お義母さんが教えた。

というか、ある日、突然、目を細めて「にぃ〜」という顔を作るようになった菜月のその顔に、「いい顔」と名付け、

「いい顔は?」

というと、その顔をするように慣らしてしまった。

すごい、すごい。

 

 

 

「いい顔は?」というとこうなるのだぁ

(生後10ヶ月)

あとひとつ、最近、やっと板についてきた芸「ばいばい」がある。

「ばいばいして。」

というと、手を振る。手首のスナップをきかせてばいばいする。

ちなみに、

「ばいばい哀愁デイト♪」(古いって?)

と歌ってやっても、ばいばいする。

おもしろいので、何度も歌ってみたりする。

しかし、右手でしかできないので、左側に人がいたとしても、

「ばいばいは?」

と言うと、やっぱり反対側の右手をふるぞ。

すごい、すごい(何が?)

 

とーしゃんと、かぁしゃんは、これでけっこう納得してたりするんだけれど、お義母さんはどん欲(?)だぞ。

今度は、「ばいばい」の応用編「きらきら」(←手の振り方がちょっと違うだけ)を教えているぞ。

う〜む、なかなかやりますな。


ところで、こういうのは、人に披露してはじめて価値あるもの、なんだけれど...

こんなに(どんなに?)たくさん覚えたというのに、菜月は、けっして他人様に芸は披露しない。

テレビや、時には植木にさえ、ばいばいするのに、お店で、おばちゃんに

「ばいばい。」

って言われても、けっしてばいばいなんてしない。

「芸」を安売りしないのだ。(違う、違う)

そう、菜月の芸は、”家族限定”なのである。

(じゃ、テレビも家族?)

テレビにも「ばいばい」

(生後10ヶ月)

そして、もう1つの欠点は...

ひとつ覚えると、今までできていたことが、な・ぜ・か、出来なくなることであり...

「ばいばい」が完璧にできるようになった途端に、「ちょちちょち」も「いい顔」もしなくなったぞ。

どうやら、ひとつ覚えると、ひとつ忘れるらしいのである。(^^ゞ

おいおい。

菜月、生後10ヶ月半。

「芸の道」を極める、というのも、なかなか難しい(?)今日このごろである。

う〜む、芸の道は奥が深い...(−_− )( −_−)