ウェスタントップ

92年夏、ウェスタンオーストラリア

パース・ピナクルズ・ジェラルトン
キャナーボン・コーラルベイ・エクスマウス
シャークベイ・シェルビーチ・モンキーマイア

レンタカー走行距離3,452km
8月6日−8月16日(11日間)
当時30歳




ピナクルズ

ピナクルズ・車で走ることができます


 パースの北に広がる海岸砂漠地帯、白砂の砂漠で有名なランセリン・デザートへも行きたかったのですが、さすがに4WD・ONLY、二駆の私はあきらめざるを得ませんでした。しかし、パースからのツアーでは4WDで催行されるピナクルズですが、ご覧の通り固く締まったダートで普通のレンタカーでもガンガン行けてしまいます。荒野の墓標とも言われる、珪化木の群落、地球の歴史を感じずにはいられない雄大な風景です。日本でも一時、JRなどでキャンペーンがありましたが、アプローチに丸1日かかるようなところには、日本人はわざわざ行かないようですね。パース&フリーマントル、ロットネス島がウェスタン・オーストラリアの主だった観光地のようです。オーストラリアはウェスタン・オーストラリアに限らず、アウトバックにその魅力があるように思いますが、いかがなものでしょうか?


コーラルベイ

コーラルベイ


 オーストラリア大陸の北西に突き出た半島(ノースウェスト・ケープ)の肩部にあるコーラル・ベイです。みての通り非常に美しい珊瑚礁の海が目前に広がります。ここの沖にあるニンガローリーフは。東海岸のグレートバリアリーフに負けないほどの大珊瑚礁群で、特にジンベイザメの生息地として日本にも知られています。私が行ったときは、この先にあるエクスマウスのモーテルでNHKの「生き物地球紀行」取材班と一緒でした。私は、突然聞こえてきた日本語にびっくりしましたが、取材班もビールを抱えてそのうち1本は飲みながら歩いている、小汚い日本人見て驚いたことでしょうね。
 ここらのキャラバンパークまで行くと、ひがな読書をしてすごしたり、ご夫婦で一日中会話を楽しんでいたりするツーリストに多く出逢います。移動も午前中だけで昼頃には次のキャラバンパークに到着しているようです。羨ましいような時間の使い方でよね。僅かの休みを利用してせかせか走り回っている私には眩しいくらいでした。いつの日か、年単位の旅をゆっくりとしてみたいものです。


バロウホール

バロウホールへの道


 インド洋に面した港町キャナーボンから北に行ったところにあるバロウホールです。海蝕穴により、波が打ち寄せると上空に向けてしぶきが上がります。写真の真ん中白く見えているのがそのしぶきです。白浜の三段壁なんて「へ」みたいなところです。しかし、何もないところです。トイレさえない・・・ モーテルの案内を見てはるばるやってきましたが(国道より往復約160km)、素晴らしい景色に出逢えて幸せでした。フリーの旅の醍醐味はこんな所にありますよね。


ハイウェイ沿いのワイルドフラワー

国道沿いに咲くワイルドフラワー


 オーストラリアは大陸をほぼ一周する形で国道1号線が走っています。ただ、どこでも1号線ではわかりにくいので、地域に会わせたハイウェイとして親しみやすい名前が付いています。ここらは、その名も「ノースウェスト・コーストラル・ハイウェイ」です。道から海岸が見えることはまずないけれども、旅心をそそる名前ですよね。その国道沿いにはこのようにワイルドフラワーが満開でした。まさに一面の花絨毯。目の前に広がる平原が見渡す限り花の色に輝いています。ウェスタンオーストラリアの州の愛称がワイルドフラワー・ステイツと言われる所以です。


ハイデン(インド洋に沈む夕陽)

インド洋に沈む夕陽
(シャークベイ・デンハム)


 貝殻でできた海岸が延々続く「シェルビーチ」、太古の水生植物が今も生きている「ハメリン湾」、そして、野生イルカの餌付けに成功している「モンキーマイア」、オーバーランダー・ロードハウスからシャークベイ沿いに伸びる道沿いには見所がたくさんあります。しかし、1号線を一歩離れると、まさに人跡未踏の世界が広がります。すれ違う車などまずいません。ひたすらハンドルを握りアクセルを踏み込むだけ、一本道だしナビゲーターも同乗していない私は、カーラジオを聴くしかありません。オーストラリアにはアメリカのカントリー・ミュージックのような、ブッシュ・ミュージックがあります。この乾いた音が荒野にマッチするのですよね。そして到着したのがデンハムの町です。町と言うには余りにも小さいところでした。ユースとモーテル、そしてガソリンスタンドと小さなスーパーがあるだけの町でした。でも、この町の海岸線から沈む夕陽は美しいものがありました。


モンキーマイア(イルカ)

イルカのイーティング(モンキーマイア)


 モンキーマイアでのイルカのイーティング風景です。今でこそ、イルカにタッチングできる観光地が増えてきたけれども、当時は全世界でここだけだったと思います。イーティングやタッチングの希望者は英語での説明VTRを見ないといけません。また、相手はなんせ、ワイルド・ドルフィンなのですからいつ来るのかもわかりません。でも、みんな、ひがな波打ち際に座り、ボーっと海を見つめて一日を過ごしているのです。私も1日目はだめでした。翌朝早く海に行き、やっとの想い出イルカたちに出逢うことができました。


91年・92年と連続してオーストラリアを旅しています。
車やバイクで走るには、左側通行だし治安も良いしで走りやすい所でした。
それよりなにより、気に入っていたのが、アウトバックの魅力でしょうか!
これらの経験が、アメリカ西部への旅につながり、
ひいてはアフリカ縦断に結びついていったのだと思います。
良い経験をしたと今でも思っています。



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