classical heart

クラシカルハート

VACATION
Funny Lady
私のスーパーマン
満月の夜に・・・
Romance
悲しきシネマ
よこはま物語
初恋ひ
Symphony

 「classcal haert」が発売された年に、大学が名古屋市内から知多半島へと移転しました。そう、♪走るシーサイドハイウェイの知多半島です。毎日バイトに明け暮れる日々、そしてバイトが終わってから内海行きの名鉄電車に乗り込んだものでした。大学に着くまでの1時間あまり、読書をしたり、ウォークマンを聞いたりして過ごすのが常でした。そんな中良く聞いたのが『classicalhaert』でした。 ジャッケト写真やライナーノーツからもわかるように「日本的な女性」をキーコンセプトにしているようですが、ダンサンブルなナンバーも多くあり、当時のコンサートで「満月の夜に・・・」で総立ちになった憶えがあります。ただ、収録曲が9曲と通常より1曲少なく、B面にダンサンブルな曲がないために、他のアルバムに比べて聞く機会が少なかったのですが、この頃あらためて聞いているとなかなかの秀作揃いの名盤のように感じます。
よこはま物語
クラシカルハート
 私には当時つきあっていた女の子がいました。ひとつ年下の同じ大学生です。電車で通いだして、だいたい毎日同じ列車そして同じ車両に乗るものですから、お互いになんとなく意識するようになり、ゼミの情報を交換しあったり、試験の傾向を教えてあげたりしていました。ある日、彼女がLPの包みを持って電車に乗ってきました。それが、『classical haert』でした。発売されてから、大分経ってはいたけれど、二人の中を確実にするには充分でした。
 その後は、一緒にコンサートに行ったりしたこともありました。当時21歳、ゆう子姉の歌にだぶらせて青春を謳歌していました。彼女とは、大学を卒業してからもつきあい続け、結婚するものだと二人とも思っていました。しかし、彼女の父親が病気で倒れ、名古屋を離れられないという事態がおこり究極の選択を迫られざるを得なくなりました。そこで、彼女を選ばずに仕事を選び、今の私があります。ときどき思います。「あの時、彼女を選んでいたらどんな人生になっていたのだろう?」と・・・
 今、彼女は2児の母となりお父様の近くで幸せに暮らしているようです。彼女もゆう子姉を聞いた時には私のことを思いだしてくれるのでしょうか?
 甘い青春の1ページです。



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