COLOURS

カラーズ

セプテンバー・ガール
やきもき南風
とどけ・愛
まぼろし

ストローリング・ナイト
柳に抱かれて
アップル・サイダーのひる下がり
ANATA
いつまでも
とどけ・愛(reprise)


 1981年春、私は大学入学のため名古屋に転居しました。2Kの小さな下宿、入学当初まだ友達もできていない私にとって一人部屋で聞くFM放送は、安らぎの時間でした。当時は今のように多局展開はしておらず、NHKとFM東京系のFM愛知の2局があるだけでした。それでもFMfanに蛍光マーカを
はしらせて、せっせとエアチェックしていたものでした。
 そんな中、確かな記憶ではないのですが、夕刻6時からの各ローカルNHK局の音楽リクエスト番組のゲストとして彼女が出演していたのが私とゆう子姉との最初の出会いだったと思います。
セプテンバーガール
ボビィー
 慣れない一人暮らしを始めたばかりで、寂しかったのでしょう。彼女の透き通るような声と、コロコロと弾むようなおしゃべりにすっかり魅せられてしまいました。その時は『COLOURS』はもちろん発売前で先行シングルの『セプテンバー・ガール』さえも店頭には並んでいませんでした。エアチェックしていなかったのが今では心残りでしょうがありませんが、生活環境が変わり自分自身の居場所を探しだしていた当時の私にとって、名古屋という所をゆう子姉を通して感じようとしていたのかもしれません。
 そして、『セプテンバー・ガール』を購入し、『COLOURS』を予約して、彼女の音楽と共に私の名古屋での生活はスタートしたのでした。
 「リムピッド」〜澄んだ・透明なといった意味です。まさに、その通り。夏の終わりにふさわしい澄み切ったサウンドが耳に心地よく響きました。
 FM愛知の日曜深夜に『マインドスケッチ』が始まり彼女の存在が身近に感じられるようにもなってきました。当時住んでいたところはFM愛知に近くて窓の外を眺めながら赤いパルサーが通ると、訳もなく胸をときめかせたものです。
 リサイタル!にも行きました。あがってしまい声のうわずる彼女に初々しさを感じながらも『とどけ・愛』を生で聴けた数少ないファン(中ホールでも満員ではなかった)は幸せもんだったと思います。
ファーストコンサート
リムピッド

秘蔵!アマチュア時代のとみたゆう子

 名古屋在住の友人からもらった貴重なアマチュア時代のテープがあります。ギターとピアノの弾き語りの暗〜いフォークが中心ですが、ゆう子姉が高校生(当時)だった時の感性を感じることができる録音としてとても貴重なものだと思っています。全文歌詞をお伝えすればよいのです。
がエッセイということで、一部お気に入りの部分を書いてみようと思います。収録は高校2年生の時のようです。また、デビュー直前短大在学時のライブもあるようです。

『緑の家族のご招待』 これはレコード化されていました。名古屋セントラルパークのテーマ曲
 〜♪はじめまして、私たちは、この街にやってきた緑の家族です。
    素敵な夢をお届けします。緑の家族のご招待。
    イルカ氏の作詞作曲

『かえせたら』 上記のB面 本人詩曲
 〜♪逢いたいなんてわがままいわない、さみしいなんて泣いたりしない。

『春夏秋そして冬』 本人詩曲
 〜♪黄色い葉っぱが歩道を敷き詰めていく
    できることなら歩いてくあなたの足を止めて欲しい。

『優しさとして思い出として』 ふきのとうの作詞作曲
 〜♪知らないこととはいえ短すぎた、僕が一年離れているうちに
    あなたがあなただけがこんなに変わるなんて

『手紙のかわりに』・『窓ガラス』・『春の色』 本人詩曲
 〜♪タイトルからなんとなくわかるように暗めの失恋ソングが多いです。
    COLOURSでいうところの『いつまでも』といったところでしょうか、
    ダンサンブルな曲やコミカルなラブソングは見あたりません。

番外:『Bobby』のクリスマスコンサートバージョン
 〜♪光を蹴って午後のコテージ
    きらめきの中駆けるあなたみつけた
    2時間よ時計の針いらだちのせて
    おもわず立ち上がった私、心がはじける・・・
   ♪二番も若干違います。レコードバージョンの方がしくっりしているけれども、
    カレッジラブソングぽくって幻のバージョンも捨てがたいものがあります。


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