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★牛丼とタマネギ★

結局、この疑問はとけてないんですよね〜。

1342 JLIVE 96/10/31 01:47 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 牛丼  
1344 JLIVE 96/10/31 19:46 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 牛丼考   
1345 JLIVE 96/10/31 19:46 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 牛丼考(その2)  
1348 JLIVE 96/11/01 02:24 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 吉牛と玉葱の出会い 
1353 JLIVE 96/11/01 21:16 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 吉野家の創業年   
1356 JLIVE 96/11/03 00:16 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 吉野家が創業された時代 
1368 JLIVE 96/11/07 00:41 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 牛丼>図書館に 
1369 JLIVE 96/11/07 02:26 テーマ・スペース CFN50075 くりりん 牛丼関連年表 
**** 補足



#1342/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/10/31 1:47 ( 18)
牛丼                    くりりん
★内容
私の場合、実家の牛丼の具がすき焼き風だったため、
吉野家の牛丼を初めて食べたときには「ずいぶん貧相な具だなあ」と感じたも
のです。

すぐに、すきになりましたけどね(笑)。

何の雑誌だったかなあ。「牛丼の具=薄切り牛肉+玉葱」というイメージは、
吉野家が定着させたもので、かつての牛丼はもっと多彩だったってな記事を読
んだことがあります。

吉野家USA。浜松町近くの店にときどき行きます。そこの牛丼は他店と同じ
具、同じ味です。メニューには、他にチキンと野菜をのせた「チキン丼」と、
チキン丼と牛丼が同じ皿に盛られた「コンビ」があります。ランポさんが仰っ
ているのは「コンビ」のことかも・・・。

深夜の吉野家USAで牛丼を食った後、レインボーブリッジを渡って湾岸へ向
かうのが私の最近のパターン。
                             ☆くりりん☆




#1344/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/10/31 19:46 ( 18)
牛丼考                 くりりん
★内容
「牛丼とは何か?」
ふと気になって、岩波の国語辞典を開いてみた。

ところが意外なことに【牛丼】の項がない。
新明解の方もあたってみたが、こちらにも記載されていない。
因みに【鰻丼】【親子丼】【天丼】についてはしっかり解説されている。

「ふうむ、『牛丼』ってのは、最近一般化した食べ物ということなのか
 なあ。それにしてもあれだけメジャーな食べ物について、全く触れら
 れていないってのも変だな。」

と、さらにあちこち探してみると、【牛】の項に「牛飯」という用例を
発見した。

「ぎゅうめし」聞いたことのない食べ物である。「牛丼」の異名なのだ
ろうか。てなわけで、謎は更に深まるのであった。

                         ☆くりりん☆



#1345/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/10/31 19:46 ( 13)
牛丼考(その2)            くりりん
★内容
職場に大辞林(三省堂)と大辞泉(小学館)があったので、調査続行。
【牛丼】の項はあいかわらずなかったが、【牛飯】の項を発見した。
どうやら「牛飯」と「牛丼」は同じものらしい。

ビックリしたのは「牛飯」の具についての解説。両辞典とも「牛肉を
ネギなどと共に煮」たものであると説明している。

なんとタマネギではなくネギ。いったい何時の間に、ネギはタマネギ
に脇役の座を追われたのだろうか。

                         ☆くりりん☆



#1348/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/11/ 1 2:24 ( 15)
吉牛と玉葱の出会い         くりりん
★内容
これは想像だけど、吉野家も最初はネギを使いたかったんじゃないかなあ。
「牛肉+ネギ」という組み合わせが、かつての牛丼の基本形であったなら。

でも、吉野家は早さが売りの店。注文を受けてから調理するような店では
ない。客にできるだけ早く牛丼を提供するためには、具をあらかじめ作っ
ておいて、後は丼飯にかければ済む状態にしておくほうが望ましい。しか
し、牛肉と一緒に長時間煮込んだネギは旨くない。

そこで、ネギの代わりに脇役に抜擢されたのが玉葱だったのではないだろ
うか。以上、あくまでも仮説ね。

                           ☆くりりん☆




#1353/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/11/ 1 21:16 ( 16)
吉野家の創業年        くりりん
★内容
今日、吉野家ディー・アンド・シーに問い合わせてみました。
1899(明治32)年の創業ということです。
おそらくこちらが、「個人営業」の吉野家が開店した年なのでしょう。

プラス80年で1979年。そんなところかな。

ところで、吉野家の「吉」の「士」の部分って下の方が長いんですね。

                         ☆くりりん☆

おまけ>ダンキンドーナツを経営しているのが吉野家とは知らなかった。
                     (情報源:会社四季報)




#1356/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/11/ 3 0:16 ( 28)
吉野家が創業された時代           くりりん
★内容
明治32年創業と言われてもいまいちピンと来ないので、
東京で老舗と呼ばれる他店の創業年と並べてみました。

明治19年 すき焼き 米久(浅草)
明治28年 すき焼き 浅草今半
明治28年 洋食   煉瓦亭(銀座)
明治32年 牛丼   吉野家
明治35年 西洋料理 資生堂パーラー(銀座)

やあ、本当に老舗なんですね。すき焼き(牛鍋)の老舗と
呼ばれる今半と創業年は殆ど変わりません。

ところで、吉野家の創業当時、肉食って一般化していたの
でしょうか。もしかしなくても、当時の牛丼って高級料理
だったのかもしれませんね。
                    ☆くりりん☆

PS.牛鍋人気が下火になり、経営が苦しくなった牛鍋屋
   が、苦し紛れにご飯に牛鍋の具をかけて客に出して
   みたら評判になった。なんて餡パン誕生みたいな秘
   話はないのだろうか。




#1368/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/11/ 7 0:41 ( 27)
牛丼>図書館に        くりりん
★内容
牛丼に関する資料を探しに行ってきました。むー、意外に無いもん
ですねえ。百科事典を幾つかあたって、ようやくひとつだけ牛丼に
関する記述を発見しましたが、それだって独立した項目ではありま
せん。「牛鍋」の項の末尾で軽く触れられているだけです。

短いので引用してみます。
牛なべは煮ながら食べる料理であるが、あらかじめ煮たものを供する場合は<煮込み>と呼び、これは街頭でもひさがれた。
この煮込みをどんぶり飯にかけたものが<牛どん>である。

(平凡社 世界大百科事典7巻より/1988年3月15日 初版発行)

どうやら牛丼が牛鍋から派生した料理であることは確かなようです。
牛鍋から煮込みが生まれ、煮込みから牛丼が生まれたと思えばいいの
かな?それとも牛鍋と煮込みは同時に発生したのか?ちとこの記述だ
けではわかりませんね。

面白いのは<煮込み>が街頭で売られる食べ物だったという点です。
庶民的な食べ物だったということでしょう。ということは、牛丼は
誕生したときから庶民の食べ物であった事になります。

これはちょっと予想外でした。


                         ☆くりりん☆




#1369/1776 テーマ・スペース
★タイトル (CFN50075) 96/11/ 7 2:26 ( 29)
牛丼関連年表              くりりん
★内容
入手した資料を元に、牛丼関連年表を作ってみました。
牛肉食の普及の早さと、玉葱が日本に入ってきた時期の遅さ。
共に意外でした。


18世紀
玉葱
南蛮船により長崎に伝来。土着せず
1871(M 4)
玉葱
牛鍋
開拓使が、アメリカより取り寄せて栽培(再伝来?)
小説「安愚楽鍋」刊行。このころ牛鍋ブームはじまる
1874(M 7)
牛鍋
牛鍋の値段     (並 :3銭5厘)
上等(特級)酒の値段(一升:4銭)
並 (二級)酒の 〃 (一升:2銭2厘)
1875(M 8)
牛鍋
100軒をこえる牛鍋屋が東京に存在
1877(M10)
牛鍋
牛鍋屋急増(東京に558軒)
1884(M17)〜85
玉葱
大阪と北海道で栽培に成功→土着化
1888(M21)
玉葱
カレーのレシピに玉葱が登場(これ以前は葱を使用)
(M30年代)
洋食
洋食屋が下町にまで広まる
玉葱
カレーのレシピ上で玉葱派が主流(「タマネギ(なかったら葱)」という表記)になる
1899(M32)
牛丼
吉野家創業


はたして、吉野家は最初から玉葱を使っていたのでしょうか。

参考文献
・講談社現代新書「カレーライスと日本人」(著者:森枝卓士/1989年)
・日本大百科全書(小学館/1987年)
・世界大百科事典(平凡社/1988年)

                            ☆くりりん☆


#****/**** 補足(当時、書かなかったことなど)

実は、吉野家に電話した折りに、タマネギを使い始めた時期についても尋ねたんですよね。しかし、残念ながら、対応して下さった方の答えは「わからない」というものでした。