2月9日出発、14日帰国という日程でアメリカ出張でした。 いつもどおり、駄文を書きます。
2/8 2/9 2/10 2/11 2/12 2/13この文については、お手数ですが近況の2003/02/08を参照してください。
前回出張と同じく 前回と同じく、7時半頃の飛行機で成田に向かう。 いつもの出張と同様、忘れ物がないか気になって仕方がない。
飛行機に乗ったとたん、前日遅くまで準備していた疲れが残っており、すぐに寝てしまった。 気が付くと1時間弱寝ていたようだ。 なぜ目が覚めてしまったかというと、後ろの乗客が何やら騒がしかったからだ。 何を話しているのか聞いていると、何やら富士山が見えているらしい。 確かに富士山が見えているのは珍しいと思い、つい、写真を撮ってしまった。
成田にほぼ定刻どおり着く。 前回の経験があるため、戸惑うことも無かった。 出発客の数は前回よりは少なかった。 前回は土曜出発だったからか、それとも、テロを警戒して観光客が少ないのか、単に冬だからかはわからない。
出発までは3時間近くあったので、手荷物検査、出国手続きを行ったところで2時間以上も余っている。 暇つぶしを探したのだが、特に見つからなかった。 10時半を過ぎた頃、おなかもすいてきたので食事を探すが、どうも値段と味が合っていそうにない。 結局のところ、マクドナルドで済ませてしまった。 食べて気づくが、どうもおなかの調子が悪い。 もしかしたら昨日の焼肉がいけなかったかもしれない。
食事を済ませた後、手荷物検査、出国手続きを済ませ、搭乗口に向かう。 ガムを買おうとゲート近くの売店に行って、ふと、旅行に便利なグッズのコーナーを見ると、昨日探していた携帯用のスリッパがあるではないか。 しかも500円。 タオル地なので洗いやすいだろうと早速購入する。
搭乗に関しては、今年一杯は優先搭乗が受けられる。 JALマイレージバンクで、昨年の搭乗回数が30回を超えたので、PRIMOというクラスになっているからだ。 エコノミーのチケットでも、ファースト、ビジネスと一緒に乗り込める。 おかげで、乗り込んだら手荷物収納棚に空きスペースがない、なんていうこともなく非常に余裕を持っていられる。 これは便利だ。
座って待っていると、隣に座る予定のアジア系の女性から「一人ですか?」と聞かれる。 何かなと思うと、「友達がいるので席を替わってもらえないか?」ということらしい。 私が座っていたのが、2-4-2がけになっている右側2列の通路側。 もともとは3-4-3がけになっている左側3列の真ん中だったのだが、福岡空港でチェックインの際に、トイレに近い通路側座席に変えてもらったのである。 一応、どの席か確認すると、同じ列の左側窓側であった。 通路側のほうがいいとは思うのだが、まだ、2列がけだからトイレに行くのに隣の人一人に声をかければいいし、この列はちょうど機体が尾翼に向かってすぼまり始めたところなので、席の横に若干のスペースがあり、足をちょっとだけ伸ばせるので替わってあげることにした。
成田空港もほぼ定刻で出発した。 機内ではいつものとおり、飲み物を飲んでばかりいる。 今回は、梅酒、エビアン、スカイタイム、トマトジュース、オレンジジュース、紅茶、緑茶などを飲んでいた。 暇なので、前日に買ったパズルを解いている。 普段ならパズルを解いているうちに眠くなるのだが、今回は全然眠くならない。 結局、11時間半の飛行中、30分ほどしか眠れなかった。 これが今回の出張の悪夢の始まりだった。
シカゴ・オヘア空港に着き、ここも前回と同じのため迷うことなく次の乗り継ぎ便の搭乗に向かう。 もちろん、入国審査、税関も簡単にパスした後だが。 やはり、入国審査の時に、審査官には Hello とか Hi とか声をかけた方が良い気がする。 声をかけていない人は、かけた人に比べて聞かれる内容が多いように思えるからだ。
今回、空港では銀行の窓口を探す。 というのも、ボストン・ローガン空港から宿泊先のホテルまでは$20〜30程度はかかるのがあらかじめわかっているからだ。 にもかかわらず、私の持っている現金は前回のあまりである$9ほど。 当然足りないので、現金をどこかで調達する必要があるのだが、せっかく持っているトラベラーズチェックを使わない手は無い。 わざわざ手数料を払って、日本円を米ドルにかえることも無いのだ。 しかし、T/Cを現金化するためには銀行の窓口が一番なのだが、それが見つからない。 見つけられたのは、外貨の交換所。 これでは意味が無い。 ボストンの空港で探せばいいやとあきらめる。
乗り換え前のセキュリティチェックは厳しく、靴も脱がされた。 金属探知機の精度はかなり高められており、ポケットに入っていたガムの包み紙のアルミ部分にまで反応していた。 最初、なぜ上着のポケットで鳴るのかわからずに、とりあえず、すべて出したら「これだよ」と教えてくれた。 そして検査官と二人で笑う。
ボストンまでの便は問題なく出発し、しかも、3列がけに一人だったの気楽に乗っていられた。
ボストンに予定より30分ほど早く着き、さっそく、銀行窓口を探す。 しかし、見当たらない。 しょうがないのでインフォメーションデスクに聞くと、少なくともこのターミナルにはないはずで、他のターミナルにあるかどうかもわからない、というなんともいい加減な答え。 しかも、タクシーでもトラベラーズチェックは受け取ってくれるはずだがとか言われる。 タクシーで受け取ってくれるはずもないだろうと思い、あきらめて売店で$50のトラベラーズチェックを使えるか聞いてみると、使えないとの答え。 VISAって書いてあるのに、AMEXなら良いがとか言われる。 多分、受け取りたくないだけなのだろう。 次に向かった先は、地元銀行のATM。 ここでVISAのキャッシングを試すが、あっさりと使えないとかいうメッセージが出る。 最後にだめもとでクレジット会社のATMにチャレンジ。 ここではあっさりとキャッシングでき、$50を手に入れる。
ようやくタクシーに乗り込み、ホテルに向かう。 タクシーに乗ると、ボストン市警からの通達みたいな文書がシートに貼ってあって、運転手はこれを読めという。 なにやら、空港から市街に向かう際にタクシーに一人しか乗客がいないと$5を請求しますと書いてあるようだ。 アメリカだと高速道路でも一番内側の車線を複数人乗っている人だけが走行可とかなっているし、ガイドブックによると空港への出入りは非常に混雑すると書いてあったので、きっと、交通量制限のための策なのだろう。 しょうがないので、運転手にOKといい、ホテルに向かってもらう。 結局、通常の空港への通行料$1と併せて$6を追加し、 せっかくキャッシングした$50もほとんどなくなってしまった。
ホテルにチェックインし、ついでに$40ほどT/Cを現金化してもらう。 部屋にはミニバーの冷蔵庫があったほうが良いか?と聞かれるので、Yesと答えると、部屋のナンバーは666であった。 きっと、キリスト教徒はこの部屋番号じゃ嫌なんだろうなとか思いながらも、私はそういうのはどうでもいいと、ぞろ目の方が覚えやすいのでラッキーとか思った。
部屋に荷物を置いた時点で、まだ15:30頃。 せっかくなので、ニューイングランド水族館に向かう。 冬場は平日だと17:00までだが、土日は18:00までである。 ここはペンギンで有名なところであり、前回、1995年の出張の際にも来たところだ。 つい写真を20枚以上も撮ってしまった。
水族館を17:30頃出てホテルに帰る。 ホテルのすぐ目の前には、ガレリアとかいう名前のショッピングモールがあり、そこにはフードコートがあるのでそこで夕食を探す。 さすがにホテルで食べれば$20ですまないし、あまりおなかもすいた感じがしないのだ。 結局、フードコートでも食べたいと感じるものが無くて、コンビニCVSにて飲み物とプレッツェルを買って帰る。
ホテルに戻り、買ってきたものを飲み食いした後、12時頃、ベッドに入る。
このページの先頭に戻るやはり時差ぼけからか、1時間おきくらいに目が覚めてしまう。 しかも、前回の出張同様に胃腸が悪いのか、ずっとおなかがもたれたような感じが続く。 しかし、今日から3日間、打ち合わせなどを行わなくてはならないのでそこに向かう。
9時に受付に向かうという予定であり、ホテルから5分くらいで着く場所であること、それよりも以前にもいったことがある場所なので安心していたのだが、ひとつ忘れていることがあった。 それは、その会社のセキュリティが厳しいということである。 もしかすると別にその会社だけではないのかもしれないが、まず、建物に入るにはセキュリティカードが必要なのであった。 当然、ビジターである私はそんなものを持っているわけもなく、建物の外で立ち尽くしてしまった。 インターホンで話せばよかったのだが、気が動転していた私は、誰かが来るまで待っていた。 幸い、社員の方に事情を説明し、中に入れてもらえたが、もっと遅い時間帯だったら人もすぐに来なくて寒い中凍えていたことだろう。
仕事の話はいつもどおり省く。 読んでもわかる人はほとんどいないだろうし、会社の情報なので書くこともできない。
お昼になり、食事を取りにいく。 ガレリアというショッピングモールの横に会社はあるので、そこにあるイタリアンレストラン「パパラッチ」に行った。 ここは前回の出張のときも一度行ったところであり、パスタがおいしかった。 今回はラザニアを食べたのだが、消化器官が悪いようで、食べる前にはおなかが鳴っていたのにもかかわらず、「これだけで?」と思う量でおなかがいっぱいになってしまった。
おなかの調子が悪いことと時差ぼけというのを先方も知っているので、初日は3時半頃に打ち合わせを終えることとした。 もちろん、打ち合わせそのものが予定より早めに進んでいるからでもある。 夕食をご馳走してくれるというので、6時にロビーで待ち合わせるまで、ホテルの部屋で休息をとることとした。 1時間ちょっと寝て、ロビーに向かう。 ここで先方と意思の疎通がきちんとできていなく、私は相手の会社のロビー、先方は私の宿泊先のロビーでお互いを待っていたのだ。 お互いに相手の場所を考えていたのである。 幸い、会うことができたので良かった。
夕食は近くにある legal seafood という店に行くことにした。 ここはチェーン店であるが、ボストンの中でも指折りのおいしい店であり、やはり、前回の時も連れてっていただいた店である。 ここでは生や蒸したアサリとかハマグリ、ロブスターなどを味わったので期待していた。 残念なことに、春まで改装ということで店は閉まっていた。 12月までは開いていたらしいのだが。
気を取り直して、ダウンタウンに向かった。 いろいろと考えたが、結局、ボストンでシーフードを食べない手はないので、Union Oysterというボストンで一番古いシーフードレストランに入った。 ここボストンはシーフードも有名であるが、Samuel Adamsというビールも有名だ。 おなかの調子はいまだ悪いものの、少量のアルコールは薬になるだろうと思い、小さいグラスで頼んだ。 出てきた料理はいずれもおいしかった。 私は生よりも火の通っている方が弱った胃にはいいと思い、シーフード(カキ、ホタテ、白身魚)などのフライを頼み、油の多い衣部分をよけて食べた。 さらに、焼いたカキの上にさまざまなトッピングが乗っているものも食べた。 おなかの調子が悪くなければ、ロブスターも食べたかったのだが。
最後にホテルまで送ってもらい、ちょっとインターネットに接続し情報収集した後に寝る。 なお、今日は初めてベンツC320に乗せてもらった。 やはりいい車だなと思う。
このページの先頭に戻る昨晩もおなかが苦しくて、あまり寝ることができなかった。 朝も何も食べれない。 ショッピングモールにCVSがあるので、ヨーグルトとかバナナとかを買おうと思ったのだが、残念なことにショッピングモールの開店時間(10:00)にならないと開かないらしい。 昨年の出張ではヨーグルトとかを食べるようになってから、少しおなかの調子が戻ったので、それを狙っていたのだが。 10時頃、買いに行かせてもらうが、悲しいことにヨーグルトも果物も売っていない。 あきらめて、ピンクグレープフルーツジュースとナビスコのクラッカーを買った。 クラッカーを買おうと棚に手を伸ばしたとき、$2.49と日本とほとんど変わらないなーとか思っていたら、実は、量が倍だった。
夜6時くらいに帰り、CVSでミネラルウォーターを買って、夕食はホテルでクラッカーだけを食べる。 ここのホテルもコインランドリーが無いので、風呂場で下着を洗う。 洗い終わった頃から眠くなり、7時前には寝てしまった。 気がつくと午前2時。 6時間も続けて寝られたのは久しぶりである。
このページの先頭に戻る今日は打ち合わせ最終日。 二日間のまとめを午前中に済ませてしまえたので、昼からは自由行動となる。 昼食をご馳走してくれるというので、一緒にチャイナタウンに向かう。
チャイナタウンには、日本食の店もあるというのでそこで食事をとらせてもらうことにした。 刺身定食を頼む。 米はアメリカでありがちなパサパサなものであったが、刺身はおいしかった。 ほぼ日本と同じレベル。 しかも、しめさばに関しては日本のものよりも脂が乗っていておいしかった。 私はしめさば嫌いなのであるが、これに関してはとてもおいしいと思った。 また食べたいと思う。
ダウンタウン近くのデパートに案内される。 ここでは地下がすべてバーゲン会場になっているという。 おみやげを買うならここがいいということだ。 確かにいろいろなものが安い。 地上階部分をすべてを凝縮して安売りにしたような感じだ。 その後、本屋さんを紹介してもらい、そこで別れる。
一度、ボストンコモンと呼ばれるところに戻り、フリーダムトレイルに沿って歩き始める。 これは、ボストンの旧跡を一本の線でつないで、その線を実際に歩道上に赤くペイントしたものである。 赤い線に沿って歩けば、独立からまもないアメリカの姿なども見ることができるのだ。 だいたい、総延長2.5マイル。 約4kmである。 前回ボストンに来たときも歩いたのだが、今回は写真を撮るために歩く。 最後、バンカーズヒルという所に建っている塔がある。 ここは、塔の内部を階段で上がることができるのだが、実に294段ある。 だいたいビルで言うと、12,3階相当か? 前回来たときもあがったのだが、このときはたいしたことなく上がることができたので、今回も挑戦した。 しかし、100段くらい上がったところから息が切れ始め、途中、休み休みのぼり、一番上にたどり着いたときは息も絶え絶えみたいな状態だった。 7年ちょっとですっかり体力が落ちてしまっているらしい。 ちょっと悲しかった。
降りるときもちょっとふらふらしながら降りる。 降りたところでちょっと休み、近くにある地下鉄までの道を教えてもらう。 ここはバスもタクシーも来ない場所である。 地下鉄までは1マイル弱あるという。 Royal Sonestaに泊まっているというと、そこなら地下鉄に乗らずに歩いたほうが早いといわれる。 歩いても1.5マイルとのこと。 確かにそう遠くは無いが、疲れている私にはきついと思いつつ、地下鉄に向かう。 地下鉄の駅までくると、確かに、見覚えのある建物が少し離れたところに見える。 ついでなので、結局、歩いていった。
4時少し前にホテルそばまで来た。 実はホテルのすぐ近くには Science Museum という博物館がある。 行ってみようと思っていたので、何時までやっているかわからないが、とりあえず行ってみた。 残念なことに5時までらしい。 あきらめてホテルに帰る。
ホテルにあるガイドを見ていると、ハーバード大学の生協は夜10時まで開いているらしい。 おみやげを買いに行こうかとしばらく悩んだが、今日、4マイルほど歩いた私の足はすでに棒のようになっていた。 今日は日中こそプラスの気温だったようだが、予報では最低-15℃、最高-1℃であった。 フリーダムトレイルを歩いていたときも、耳は完全に真っ赤になり、フードをしていないと凍傷に鳴ると思うくらいの寒さだった。 寒さと、たまっていた疲れとあわせて、動きたくない気分だった。 でも、こちらについて初めてまともに運動したのと、昨日は少し寝られたことから、おなかはすいていた。 そこでガレリアに向かい、フードコートで食べ物を探す。 サンドイッチのおいしそうなのがあったので頼んで持ち帰る。 ついでにまたCVSによると、チョコレートの大きいパックがある。 おみやげにちょうどいいと思い、買って帰った。 ホテルでサンドイッチの半分を食べ、残りを朝食にする。
翌朝、7時半の飛行機のため、2時間前に空港に着こうとすると5時にはチェックアウトしなくてはならない。 そこで、フロントに行き、5時にチェックアウトしたい旨を伝えると、もう一人が担当だという。 もう一人に伝えると、部屋番号は?ときかれたので答えると、「日本の方ですか?」といわれる。 その人は日本人だったのだ。 今回、シカゴに降り立って以来、初めて耳にする日本語であった。 おかげでスムースに話が進み、さらに、朝のタクシーまで呼んでもらうことができた。 通常だと、コンシュルジュに頼み、チップを渡さなければならないのだが。 部屋に戻り、10時くらいには寝る。
このページの先頭に戻る4時頃起きて、シャワーを浴び、昨日の残りを少し食べ、帰る準備をする。 荷物類をすべてまとめてチェックアウトする。 昨日頼んだタクシーは時間通りに来ていた。 乗り込むと無線でなにやら連絡を取り、メーターは使わない。 あれ?と思っていると、「$17と通行料でいいか?」と聞かれる。 来るときは通行料込みで$34にチップを加えて$40払ったのだから、ずいぶんと安い。 もちろん OK と答える。
降りる際に、ひとつ質問をしてみた。 「タクシーに乗ったときは、いくらくらいチップを払うとうれしいか?」と。 そうすると彼は It's up to you とだけ言った。 よく言われるのが、料金の15%程度。 今回、通行料が$4なので、全部で$21であるから、チップを$3ちょっとと考え、$25くらいでいいかと聞くと OK という。 財布を開けると残念ながら$5紙幣が無いし、$1紙幣も2枚しかなかった。 そこで、せっかく質問に答えてもらったこと、来る時よりだいぶ安かったことから、$30を差出し、つりはいらないというとかなり喜んでくれた。
ついたのは5:15頃。 チェックインカウンターにはかなりの人数がいる。 木曜の早朝からなんでこんなにいるの?と思うくらいである。 チェックインに何人も並んでいたのだから、もちろん、セキュリティチェックにもかなり並んでいる。 ようやくあと少しでチェックというところで、看板を見つけた。 「この先にトイレはありません」。 朝、あまり水分も取っていなかったので大丈夫だろうし、何よりもこの長く並んだ列に並びなおすのはいやだった。 そのまま、チェックを受ける。 今回はパソコンのみを重点的にチェックされただけだった。
搭乗までの間、2時間近く待ち、ようやく搭乗。 と思いきや、搭乗前のボディーチェックに捕まる。 みれば、呼ばれたのは全員見るからにアジア系ばかり。 やはりアルカイダ、北朝鮮、イラクなどアジア系ばかりが今のアメリカにとっては敵であるからしょうがないのか? それにしてもパスポートを確認しているのだから、日本人である私くらいとは思うのだが彼らには関係ないのだろう。
飛行機はほぼ満席。 今度は3人がけの真ん中。 しかも両隣は女性なので、うっかり寝てしまいもたれかかったりしたら大変と、必死に眠い目を開けていた2時間ちょっとだった。
離陸前には、機体に解氷剤をまく作業を行っていた。 ここで思い出されるのが、前回のボストンからの帰りである。 解氷作業で1時間以上出発が遅れ、乗り換えに1時間ちょっとしか余裕の無いチケットをもらっていた私たち一行は、サンフランシスコ空港に着いた丁度その頃飛んでいく飛行機を見たのだった。 今回もそのパターン? もしシカゴで乗り換えできないと、明日以降は3日間満席で翌週の火曜日まで出国できないはずと不安になる私。 結局はほぼ定刻どおり着き安心する。
シカゴに着き、搭乗口に進むと、中にもすごく小さな免税店がある。 店というと聞こえがいいが、ワゴン売りみたいな大きさである。 暇なのでものを見ていると、酒、タバコ、化粧品のそばに、HERSEY'Sのチョコレートの非常に大きいのが$3で売っている。 ちょうどボウリング仲間へのお土産を買おうと思っていたのだが、適当なものが見つからずあきらめていたところだったの買っていく。
帰りは非常口前の座席の通路側。 ここは、足は投げさせないものの、いざとなれば非常口前でストレッチもできるし、なにより、後ろの人がいないので気兼ねなくシートを倒すことができるのがいい。 おかげで13時間にも及ぶ長い時間もなんとか無事過ぎた。
成田に着き、また3時間ほどの乗り換え待ち。 ここで会社のメールをチェックして、トラブル対応などをしたあと、ようやく福岡行きに搭乗。 しかし、本当に不況なのかと思うほどの乗客の数。 平日なのに。
自分の席を確認すると実はスーパーシート。 搭乗券をもらったときから、ずいぶんと座席番号が若いとは思っていたが、機体が何かわからないので、多分小さい機体で普通席の一番前なんだろうと思っていた。 一応、確認のために客室乗務員に聞いていると、「今日は一部のお客様をスーパーシートにご案内させていただいています」とのこと。 最後にゆったりとした座席がありがたい。
離陸後、機内サービスの時に隣の外国人がテーブルを出せずに困っている。 私の座席は前にシートが無いので、肘掛部分からテーブルを出す必要があるのだが知らないらしい。 そこで声をかけると「助かりました」ということで、その後、着陸するまでずっと話すことになった。 その人はヤンさんという方で絵を描いているらしい。 しかも日本文化に対して非常に詳しく、普通の日本人よりもよほどよく知っているようだ。 今回も、3ヶ月ほど北九州に滞在し、鶴の絵を描きに来たらしい。 あっという間に一時間半は過ぎ、福岡に着き、ヤンさんに別れを告げる。
預けた荷物が出てくるまでしばらくかかり、出てきたのは最後のほうだった。 到着ロビーに出るとヤンさんが、ぼーっと立っている。 聞いてみると迎えに来るはずの人が来ていないという。 今回初めて会う人なので、写真でしか本人は見たことが無いが、かならずわかるはずというので、連絡先を知っているかと聞くと携帯の番号はメモしてあったらしいのでそこにかけると、まだ都市高速にいるという返事。 まだしばらくかかりそうだし、今回着いたのは第3ターミナル。 あまり福岡空港を知らない人は、通常、到着するのは第2ターミナルだと思っているはずなので、一応、念のために一緒に待っていた。 途中で「もうすぐターミナルは閉めます」と警備員が言ってまわっている。 時計を見ると22:20頃。 福岡空港は22:00までしか利用できないのである。 建物の外に出て、もう一度電話すると、今、駐車場についたところという。 やはり第2ターミナルそばの駐車場に入れたという話。 少し待っているとようやくお迎えが来たので、ヤンさんと別れ家に向かった。
ようやく六日間の旅が終わった。
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