・・・ 燃えろプロ野球とは?
一般的な評価と欠点
古葉竜史と燃えプロ
古葉竜史からの評価
燃えプロ攻略法
HCCLUBの挫折と栄光





燃えプロ攻略法vsCPU

 どのスポーツゲームだってCPUの動きにはクセが存在する。そのクセを理解し、利用するのが攻略の近道であるといえよう。

 燃えプロは段階を経て物語の進行するゲームではなく、「同じことを繰り返す」ゲームである。ランナーを出すことができれば点を取ることができる、点を取れれば試合に勝つことができる。そしてペナントモードは80勝で感動のエンディングデモを拝むことができるのだ。そのために覚えておきたいことを幾つか紹介しよう。



 ・打撃面
 打撃面で最重要なのがホームランバッターの打順に注意すること。まずは自分が使うチームの打順は熟知しておこう。
 ホームランバッターは振ればとにかく打球がホームラン性の当たりになる。ソロなら一点だが、ツーランなら二点。ここで大事なのはその打者の前にランナーを貯めることである。ダブルプレーで走者を失うことが怖ければ、わざと三振してホームランバッターにつなげることも作戦としては考えられる。

 たまに代打を使うこともあるだろう。その選手を継続して使いたいのなら守備適性も気にしよう。投手への代打なら次の回に当然リリーフを告げなければならないように、内野適性が無い選手を内野手の代打に告げれば次の回に適正の有る別の選手と交代させなければならなくなる。自分が使うチームの控えくらいは守備適正を把握しておこう。

 ・走塁面
 走者不利なので次の塁を欲張る行為はなるべく控えよう。フライが上がったときCPUのフィールダーはよく落球するが、捕ることもあるので捕球される前に帰塁ボタンを入力しよう。

 もし、塁間に挟まれるランダンプレーになったら迷わずに帰塁を選ぼう。前の塁の付近でウロウロし、守備側が前の塁から次の塁へ送球した瞬間に帰塁ボタンを押せばぎりぎりセーフにはなってくれる。

 ・投球面
 面倒くさいところだが、理想は全て三振を狙いに行きたい。CPU相手なら外角のスローボールが常套手段というのは聞いたことがあるだろうか?CPUはインコース狙いのスイングをすることが多いので、外角球は空振りしやすい。だが甘くストライクを取りに行くボールでは痛打されてしまう。

 右打者を基準として考えよう。右投手の投げる内角の直球はストライクになるが外角への直球はボールになる。それとは逆に左投手の投げる内角への直球はボールとなり、外角への直球はストライクとなる。

 ストライクのコースではCPUに打たれてしまうことが多い。つまり、右投手が外角へ投げる場合はそのままでもよいが、左投手が外角に投げる際はもう少し外角に変化させると良いということなのだ。ボール球を振らせるのが基本。

 ただ、同じ球ばかり投げ続けるのもつまらないという人がほとんどなはずなので、そういうときは緩急をつけてみたり高低を投げ分けたりしよう。

 ・守備面
 フライの捕球に悩む人が多い。ここはひとつ、十字キーを離して打球を待とう。無難にキャッチングしてくれるはずだ。しかしオート任せの守備では打球を追う野手の足が遅い。だから打球がやってくる場所までマニュアルで動かし、捕球する瞬間だけオートに任せるというのもいいだろう。

 内野ゴロをフォースアウトにするときは触塁のタイミングに気をつけよう。自分ではベースタッチしたつもりでもアウトのコールが無ければアウトは成立しない。ダブルプレー狙いのときは素早く一塁に転送したいところではあるが、ここではワンテンポ置いてアウトを確認してから一塁に投げよう。

 また、外野手の姑息手段として、ヒットをわざと捕球せずボールだけ追って、打者走者が二塁をうかがったときに素早く捕球して送球し、二塁タッチアウトにする技がある。高等テクニックで、失敗したときはスコアリングポジションに走者を置いてしまうというリスクも有るので慣れていないときはあまり使わない方がいいのかもしれない。
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スタメン
名前
9 ヨシヒコ
6 ヤマサキ
3 オサナイ
7 ランス
8 キヌカサ
8 ナカシマ
4 Gソン
2 タツカワ
1 (投手) -


代打
名前
シウダ
コハヤカ
オガワ
サイトウ
モリワキ
キノシタ
ニシダ
イマイ
ヤマナカ
ハラ



投手
投法 名前
右上 ツダ
右上 ナカトミ
右上 クリタ
右上 シラタケ
右上 キタヘフ
左上 タナカ
右上 アダチ
左上 オオノ
右上 コハヤシ
右上 カワハタ
左上 カワクチ
右上 カネイシ



※'01年時点での現役選手
 長冨('02年にダイエーで引退)のみ

※PL学園卒業
 小早川、西田、山中、金石

※新人王受賞者
 津田、小早川、川端、長冨








・・・・・ HCCCLUBの栄光と挫折

 古葉竜史は当然のようにHCCLUBを用いてプレーしていた。ここは当時の現役メンバーを紹介しながら話すことにしよう。

監督・阿南準郎…
 現・広島球団部長。ダンディ。

高橋慶彦(ヨシヒコ)…
 俊足巧打のスイッチヒッター。練習の虫。

山崎隆造(ヤマサキ)…
 背番号1を背負う野手のリーダー格。
 現・広島守備走塁コーチ。(登録名が「立翔」で「リュウゾウ」に)

長内孝(オサナイ)…
 左の中距離ヒッター。現・広島二軍打撃コーチ。

ランス…
 史上最低打率(.218)のホームランキング。

衣笠祥雄(キヌカサ)…
 国民栄誉賞も受賞した世界のキヌガサ。

長嶋清幸(ナカシマ)…
 かつてはG戦で連夜のサヨナラアーチを放った。

ジョンソン(Gソン)…
 山本浩二の引退を期に獲得した元メジャー。

達川光男(タツカワ)…
 ご存知、偽死球男。チームの要。

正田耕三(シウダ)…
 その練習量は高橋をもしのいだという努力家の
 スイッチヒッター。現・大阪近鉄打撃コーチ。

小早川毅彦(コハヤカ)…
 PL高-法政大を経て入団したエリート。
 現・NHKプロ野球解説者。

小川達明(オガワ)…
 右の代打の切り札。

斉藤浩行(サイトウ)…
 右の中距離砲。確実性は低め。

森脇浩司(モリワキ)…
 近鉄から来た二枚目の男。津田の大親友。

木下富雄(キノシタ)…
 ヒゲが目印。現・広島二軍監督。

西田真二(ニシダ)…
 左の代打の切り札。

今井譲二(イマイ)…
 代走の切り札。生涯出場のほとんどが代走。

山中潔(ヤマナカ)…
 捕手であったが内野もこなすことができる。

原伸次(ハラ)…
 左打ちでサードを守る人気選手。

津田恒美(ツダ)…
 若くしてこの世を去った炎のストッパー。
 彼の生涯は今もなお語り継がれている。

長冨浩志(ナカトミ)…
 新人王も受賞経験がある速球投手。
 日本ハム、福岡ダイエーと移り41歳まで現役を続けた。

栗田聡(クリタ)…
 左投手なのにこのゲームでは右投げだった。

白武佳久(シラタケ)…
 佐々岡の前にエースナンバーを背負っていた男。

北別府学(キタヘフ)…
 広島球団史上最多勝のエースピッチャー。
 通産213勝141敗。現・広島投手コーチ。

田中和博(タナカ)…
 このゲームでは貴重な左ワンポイント。

足立亘(アダチ)…
 地味ながら中継ぎでよく投げていた。
 引退後、覚せい剤所持で逮捕されていたり。

大野豊(オオノ)…
 長期に渡って広島の投手陣を支えてきた大御所。
 現・NHKプロ野球解説者。

小林誠二(コハヤシ)…
 北別府と同期の中継ぎ投手。変化球が切れる。

川端順(カワハタ)…
 中継ぎとして多登板をこなす。現・広島投手コーチ。

川口和久(カワクチ)…
 二枚目の左腕エース。

金石昭人(カネイシ)…
 先発にも中継ぎにも使われた。
 後に日本ハムへ移籍し、抑えとしてブレイクした。



 HCCLUBは四番ランスの弾道は低く、ホームランになる可能性はだいたい3〜4割あたりと見られる。
初回、ヨシヒコ・ヤマサキ・オサナイのうちひとりを出塁させ、ランスで還らせるのがひとつの攻撃パターンだった。だが、五番キヌカサの打撃も決して捨てたものではなく、ランナー無しから出塁したランスを彼の長打で還すケースも少なくなかった。

 先発はキタヘフ・カワクチ・ナカトミ・クリタなど。手っ取り早いリリーフにはアダチ・カネイシを起用して試合後半にはカワハタ・シラタケ・コハヤシをもってくる。ワンポイント要員にはタナカを使う。
 セットアップにはオオノを、クローザーにはツダを投入するのが通というところではないだろうか。

 代打ではコハヤカ、ハラに限り内野のところで起用することも多いが、勝負どころでは外野手、投手の打順にも、また相手投手が左でも起用して然るべきであろう。ただ、捕手控えがいないのでタツカワだけは交替させることができない。



 古葉竜史は小学校高学年のあたりからペナントモードでパスワードをとりながら続けるようになった。
しかし11球団の総当り132戦で80勝(延長12回引き分けは勝ちに加算)しなければ終わらないというルールはきつくて、エンディングになかなか近づけないと思うとつらかった。

 それでも勝ち負けを繰り返して続けた末、高校の一年か二年の夏休みを迎えたときだったと思う。94戦目にきてようやく79勝をあげ、ついに80勝目をかけた試合に臨むことができたのである。
(PASSWORD:HJKEJFM)

 相手はLOCLUB、そのときは本塁打の打ち合いになったことを今でも覚えている。しかし最後の最後にまとめて点を奪い、結局逃げ切ったと記憶している。

そして初めて見ることのできたエンディングデモ。


それはソフトが発売されてから十年経つ間にすっかり時代の流れを感じさせる、ただ延々と画面に登場する選手達が手を振るだけという優勝パレードであった。





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