環境保全の願いこめ、実験ネット「ささろまん」酒発売

                     「一ノ蔵 山廃生原酒」

岩手、宮城両県で地球環境や食糧間題に取り組む「環境保全米実験ネットワーク」(本田強代表)が生産したコメを使った新酒が宮城県松山町の酒造会社一ノ蔵(鈴木和郎社長)から発売された。ネットワークの運動に一ノ蔵が賛同、生産した低農薬の「環境保全米」を仕込んで商品化した。本田代表は「生産者の励みになるし、運動にも弾みがつく」と喜んでいる。この新酒は「一ノ蔵山廃生原酒」。しぽり立て純米酒の生酒で、深いこくとまろやかな酸味、フルーテイーな香りが特徴だ。原料米は、地域くるみで環境保全米づくりに取り組む宮城県の中田町農協から仕入れた平成九年産「ささろまん」六トン

@除草剤、殺菌剤の散布は一回以内で量は通常の半分以下

A殺虫剤は田んぽでは未使用−といった一定の栽培基準で生産された。

酒瓶のラベルにも、この栽培基準が明記されている。発売したのは七百二十ミリ(瑳き価竿四再)ザと三百声沸(同六百至南)が三千本、十年産米については原料米を十倍以上の七十八トンに増やす考えで、同社は「全国的に減農薬米を使った酒造りが広がっており、今後、主力商品の一つにしていきたい」という。

「ネットワーク」は、河北新報のEPF(環境・人間・食糧)情報ネットの呼び掛けに応じ、平成八年一月に生産者、消費者が中心になって発足。二年目の九年は中田町をはじめ宮城、岩手両県の十五地区が参加し環境保全米づくりに取り組んだ。本田代表は「素性のはっきりした安全なコメが、清酒として付加価値化された。環境保全に取り組む地域や生産者の励みにになるし、運動自体にも弾みがつく」と話している。

              河北新報平成10年2月21日の新聞より

            商品名 「一ノ蔵 山廃生原酒」720ml 消費税込み価格  完売しました!

          清酒(山廃造り) アルコール度数/17度以上18度未満 日本酒度/−1〜−3 タイプ/濃醇旨口

          酸度/1.9〜2.1 アミノ酸度/1.5〜1.7 原料米/ささろまん(環境保全米100%) 精米歩合60%

          使用酵母/一ノ蔵NO.1

                              

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